七輪とは?
名前を聞いたことのある人であっても詳しく知らない人も多いでしょう。特に最近人気が急上昇してきた注目アイテムなので、昔から存在はしていても触れたこともない人は多いはず。概要を抑えていきましょう
七輪とは珪藻土で作られたコンロのこと
七輪とは珪藻土で作られているコンロのことを指して言います。元々は江戸時代に誕生したもので、当時は価格も低価格で手に入れやすく、木炭の使用量も少ないので非常に経済的なアイテムだったと考えられています。
七輪は江戸時代にできて明治時代に普及したらしい
誕生した直後は町人を中心に普及したと考えられている七輪ですが、しばらくして爆発的に普及します。その時代が明治時代で江戸時代後期にかまどやコンロとして使用し始め、その後明治時代以降に普及したようです。
七輪の形は円形、正方形、長方形などいろいろある
七輪の基本的な形状は当時のままからあまり変化はないようです。四角い物をベースに作られており、現在の丸型タイプはなかったようですが、長方形のものなどは色々ありました。そこから派生して丸形などが誕生したようです。
関西ではかんてきとも呼ばれている
地方によっても呼び方が変わることもあるようです。関西地方では別名かんてきともこ呼称され、丸形や正方形問わずかんてきと呼ぶようです。広義では七輪だけでなく、木炭使用のコンロであればかんてきと呼ぶようで地方の特色によって変わってくるようです。
七輪の魅力は?
なぜ歴史の中でも消えることなくその人気は続いているのでしょうか。近年人気の急上昇している理由も何か隠されているはずです。アイテムに秘められている魅力について紹介していきましょう。
手間が楽しい
炭火を用いるものは着火することや食材を焼くまでの準備が大変というイメージがありますが、この手間が楽しいというのも七輪の醍醐味です。一発で火を調整できるガスコンロと違い、炭火は着火から火力調整まで自分の経験がモノを言います。そういった時間はかかるけれども楽しい手間が魅力なのです。
食材を美味しく焼くことができる
七輪を用いての調理の最大のメリットともいえるでしょう。これまでの調理よりもさらに食材を美味しく、香ばしく焼き上げてくれます。七輪が美味しく食材を調理してくれる秘密は後述しますが、キャンプやアウトドアといった特別シーンでさらに料理を美味しくいただけるのは何よりも代えがたい魅力でしょう。
普段の食事を優雅なひと時に変えてくれる
七輪がもたらしてくれるのはなにもおいしい食材だけではありません。普段の食事を優雅な時間に変えてくれることも大きな魅力です。みんなで同じ火を囲むことで親近感アップにつながるといわれています。より雰囲気の良い食事シーンにできるのです。
また、炭火料理はアウトドアメニューで用いるとおいしいことはもちろんですが、普段の食材を七輪で調理するだけでも炭の香ばしさと相まってお酒に合う素敵な食事になります。一人でも大人数でも、食事シーンを彩ってくれる効果を持っているのが七輪なのです。
七輪が食材をおいしくする秘密はこれだ!
七輪の魅力については十分わかってきたところでしょう。しかし、なぜ食材を美味しくしてくれるのか根拠は何か知らない人もいることでしょう。単純においしく感じる勘違いなのか、それともきちんと理由があるのかその秘密を把握していきましょう。
七輪は遠赤外線効果で食材をおいしくする
実は美味しくするりゆうには遠赤外線効果が大きくかかわっています。炭には強力な遠赤外線を放っており、この効果と熱で食材の外側を焼き固めてうま味を内側に閉じ込めてくれるのです。さらに言えば、灰も500℃近い温度になると近赤外線を出し、食材の中心まで火を通す効果を持っており、食材を美味しくしてくれます。
七輪は輻射熱効果で食材をおいしくする
七輪は珪藻土を使用していますが、これも加熱されることで赤外線を出します。加えて七輪形状も赤外線を反射する構造になっているのでより効率的に熱を入れる流れになります。赤外線の輻射熱によりさらに食材に火を届かせて美味しくする仕組みになっているのです。
七輪は燻製効果で食材をおいしくする
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一部の油が落ちる食材であれば、この燻製効果も見込めて美味しくなるといわれています。燻製効果は炭火によって熱せられた食材から落ちた脂が、炭火につくことで煙を発生させ、その煙が食材についてさらに香ばしくするというものです。この効果により、食欲も高めてよりおいしく感じるようにするというのです。
七輪の種類は2種類ある
七輪の魅力が分かったところで種類についても把握しておきましょう。それぞれのタイプ別で向き不向きや特徴が異なる七輪です。形が違うだけと甘く考えていたら、性能の違いに驚くこともある尾ともいますので紹介していきましょう。
切り出し七輪とは
七輪の種類分けをするとまずは切り出し七輪というものがあります。このタイプは珪藻土をそのまま切り出して整えて作られたモデルになります。手作業によってつくられているので、比較的値段がかかりますが、長期間の使用できるというメリットがあります。
また、切り出しタイプで料理を作った際には、他のタイプと比較して特に美味しく焼きあがるといわれています。製品自体は重くなりますが、長く愛用することを考えているのであれば切り出しの方が期待に応えてくれるでしょう。。
練り物七輪とは
切り出しタイプ同様に珪藻土から作られている七輪になります。しかし、素材は同じですが製法が異なり、丸ごとの珪藻土から切り出す切り出しタイプとは違い、一度珪藻土を粉砕し、機械で押し固めてから成型するタイプの七輪になります。そのため、コストは切り出しタイプよりもはるかに安く仕上がります。
また、長期間の使用には不向きという特徴も併せ持っています。数回の使用であればこなしてくれますが、今後とも長い目で使用したいと考えているのであれば、耐久性を考えて選んだほうがいいでしょう。重さは若干切り出しよりも重いですが、お手入れには便利といわれています。
料理に使うなら長方形の七輪が良い
一般的イメージでは形形状が最も印象強いかと思いますが、実は長方形タイプもあります。丸形は湯を沸かすしーんでは適しており、調理で頻繁に使用するのならば長方形の方が便利です。長い食材を焼く際にははみ出ることがなく、同時に量を焼くことができるからです。
七輪の選び方
七輪のタイプ別で特徴と把握し、メリットや扱いについてもイメージがわいてきたところで次は自分に最適モデルの選び方も把握しておきましょう。一言では言い表せないほどの種類があり、自分に合っているものを見極めるのは大変です。選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。
タイプで選ぶ
まずはタイプで選ぶことです。切り出しタイプか練り物タイプか、また形状は丸型か長方形かと色々なタイプで選ぶ必要があります。特に調理で高頻度での使用を考えているのならば長方形型の切り出しの方が長い目で見た時はおすすめでしょう。数回の使用しか考えていないのであれば、練り物タイプでもよいでしょう。
利用人数で選ぶ
利用する人数も選ぶ際のポイントです。人数に適したものを選ばなければみんなで料理を囲むにも不便ですし、過剰な大きさすぎて火を起こすにも大変な思いをする可能性も生じます。そうならないためにも人数に適したタイプを選びましょう。
少人数であれば、小型の丸型から家族利用にも対応できるサイズの角型でもいいでしょう。サイズは20センチから30センチの長さが目安となります。大人数の場合であれば、角型で45センチ以上を有しているほうが、料理をみんなで楽しむことができるでしょう。
焚き火の楽しさに関する記事はこちら
おすすめの切り出し七輪(長方形)5選!
選び方のポイントを抑えることができたところで、おすすめの七輪を紹介していきましょう。とはいえ、色々なタイプがあるので、まずは切り出しタイプの七輪からピックアップしていきます。
奥能登天然珪藻土 切り出し七輪 長角30号 網付き
一つ目に紹介するのがこちらの切り出し七輪です。耐熱性、強度共に優れた性能持つ珪藻土から作られた七輪で、底面には滑り止めとテーブル傷防止のシリコン製丸足を装備しており安定性もよく安心して使用できるのがポイントです。
家族利用にオススメサイズ!手入れも楽々で便利!
利用対象が2人から4人を考えているので家族での利用には大変おすすめといわれています。また、お手入れも楽で水吹きをして乾かすだけでいいので、長く愛用を考えている人にも手間が少なく楽しむことができます。
スペック・詳細
- サイズ:幅31.5cm × 奥行18cm × 高さ17cm
- 重量:4.5kg
- 素材:珪藻土
- 仕様:一回分の調理に使えるオガ炭セット
飛騨コンロ 特大 大名コンロ
珪藻土を用いられて作られた切り出しタイプの中でも比較的安く手に入れられることで評判のこちらのアイテムは、居酒屋などでも使われているプロ仕様と人気のアイテムです。セット内容には焼き網もついているので、そろえるだけで料理を行うことが可能です。
卓上にも設置できて便利サイズ!
見た目のデザインも個性的で雰囲気あるものになっています。また、サイズが手ごろなので卓上に置いても使用できるように作られており、アウトドアのお供で使いやすいと評価の高い商品です。
スペック・詳細
- サイズ:約W210 × D210 × H160mm
- 重量:約2.75kg
- 素材:珪藻土
- 仕様:チール焼き網・鍋敷き付属
天然珪藻土 夢七輪
長い愛用を考えているのであれば、こちらの七輪もおすすめです。1人から2人で使用するのに適しているサイズ感で、焼き網もあらかじめついているので便利な一品です。焼き網はこびりつきがないようにステンレス製でできているので安心して使えます。
手ごろなサイズで使いやすい!卓上でも使える!
サイズ感が手ごろなので、こちらの商品も卓上で使用するには便利で色々なシーンで活躍してくれると評判です。また、焼き網もお手入れが少なくて済むステンレス製なので、使いやすく便利との声も多いです。
スペック・詳細
- サイズ:幅29×奥行29×高さ22cm
- 重量:7.1kg
- 素材:珪藻土
脇田又次 能登珪藻土 切り出し七輪 なごみ
こちらも国産の中でも高品質な切り出しタイプのアイテムです。本体サイドに空気の流入を調整できる穴が開いており、それによって火力を調整することが可能となっています。また、外側が厚くならないので万が一の火傷の防止に役立ちます。
安全で使いやすい!火力調整と機能も高い!
七七輪の中でも火力調整ができるといった機能を併せ持ち非常に使い勝手のいい一台と高評価を集めています。また、本体が熱を持ちにくく万が一触れても火傷の心配がないことも安心でうれしい高ポイントです。特に小さい子供がいる家庭では重宝する機能です。
スペック・詳細
- サイズ:幅33×奥行20×高さ15cm
- 重量:3.3kg
- 素材:珪藻土
- 仕様:1回分の太陽炭付属
切り出し七輪 真鍮巻きコンロ(大)ST-50
火持ちの良い七輪を探している人にはこのアイテムもおすすめです。断熱性の高さに定評がある製品で、より美味しく食材を焼き上げてくれます。また、小型ながらも、空気の流入を調整する真鍮の板を搭載し、火力調整ができる点も魅力です。
小型でもハイスペックでパワフル!
手作業で一台一台作っている製品なので、重量感と高品質が伺える商品になっています。小型ながらも火力調整機能と高い断熱性を搭載しているので、非常に使い勝手のいいパワフルな七輪として人気です。
スペック・詳細
- サイズ:約W31×D18×H16.5cm
- 重量:3.0kg
- 素材:珪藻土
- 仕様:スチール製網
おすすめの切り出し七輪(丸型)2選!
切り出しタイプの中でも丸型についても紹介していきましょう。先述した角型よりも全体的に少人数向けになるモデルなので、卓上の上や使用頻度、使用する際の人数を考えて対応できるのであれば、丸形でもかなり使用感がいいのでおすすめをピックアップしていきます。