老化を防いで、組織の弾力性を維持するのに必要な成分となるコンドロイチン硫酸は鱧の皮や縁側の部分に多く含まれています。この成分はコラーゲンと同様、皮膚や軟骨の弾力を保ってくれて、不足すると肌荒れや関節痛を引き起こすとされています。このコンドロイチンの効果的な摂取方法は食事から取り入れることが効果的とされています。
DHA
はもの脂にはオメガ3系に分類されるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれていて、このDHAという成分は血中の悪玉コレステロールを下げる作用や、中性脂肪を減らす働きがあります。また、がんの予防や学習能力、記憶力向上といった作用があると言われているのもこの成分です。
鱧のおいしい食鱧のおいしい食べ方とは?
初夏と晩秋のものが美味しいのはおわかりいただけたかと思います。では、次にご紹介するのは、この美味しい旬のはもをおいしく食べる為の食べ方3選です。それぞれちょっとしたコツやおすすめの調味料などもご紹介しますので、参考にしてみてください。
鱧のかば焼き
まず一つ目にご紹介するのはかば焼きです。ふっくらと焼き上げてタレを漬けてつやつやとした照りのついたかば焼きはごはんの上にのせてかば焼き丼として食べたい料理です。そのまま焼くのもいいですが、焼く前に片栗粉を軽くまぶせば、こんがり皮はパリッと焼くことができます。また、食べる時は消化を助けてくれる作用のある山椒をかければ山椒のさわやかな香りが夏の訪れを感じさせてくれます。
鱧の土瓶蒸し
二つ目にご紹介するのは土瓶蒸しです。土瓶蒸しにするのは夏よりも脂の乗った晩秋の方が他の食材に負けることなくしっかりと乗った脂とだし汁が相まって美味しくいただけます。ぎんなんやマツタケを入れればこれもまた季節を感じながらいただける一品となります。すだちを添えて食べる時にお好みで絞れば爽やかな香りがたのしめます。
鱧の湯引き
三つ目にご紹介するのが鱧の湯引きです。はも料理としてパッと浮かぶ料理がこの湯引きという方は多いのではないでしょうか。この湯引きのコツは熱湯に入れ花が咲いたように広がったら湯から上げて、氷水に入れて締めたらすぐに水気をふき取ることです。水分を拭き取ることで身がベチャとするのを防いでくれます。タレは定番のさっぱりとした梅ダレがおすすめですが、わさび醤油やからし酢味噌もおすすめです。
お好みの鱧を召し上がれ
はもの旬と味の違いをご紹介してきましたが、あっさりとした夏はもと脂の乗った濃厚な味わいのある晩秋のはも、どちらがお好みでしょうか。お好みの旬のはもを使った美味しい一品をぜひ味わってみてください。そしてはもを通して季節の訪れを楽しんでいただけたらと思います。