ロストテクノロジーとは?失われた日本や世界の古代技術を徹底解説!

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海外のロストテクノロジーといえば、代表的なのがエジプトの「ピラミッド」です。しかしそれ以外にも不思議な建物や技術が世界には多数眠っています。日本の技術と同じように、それらは今日では二度と作れないものばかりです。まだ私たちが知らないそれらの驚異を紐解いていきましょう。

インドのダマスカス鋼

「ダマスカス鋼」は、はるかな古代インドで作られた「ウーツ銅」のことです。それは金属を溶かすのに使う「るつぼ」という容器で作られたもので、今日の製法とは異なったものでした。一時は再現が実現したかに思えたが、専門家によってバナジウムを含んだ鉄鉱石が無くなった為に違うものができていたことが判明しました。

その為今ではダマスカス銅で作られた剣は、再現が不可能なものとなっています。つまりこの銅は鍛鉄で出来ていて、錆びることがないという不思議な銅なのです。インドの「デリーの柱」は「ダマスカス鋼」でできています。

古代ローマの水道技術

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古代ローマの水道技術:当時のローマはかなり遠方より水を引いてこなくてはいけませんでした。一説にはその距離は何と50キロメートルといわれ、大変な距離でした。その距離に水を流すには、わずかでも「傾き」が必要です。水源とローマまでの距離の高度の差は17メートルなので、1㎞あたり34㎝の「傾き」が必要です。

この信じられないような技を見事に成し遂げたのです。さらに「水道橋」や「沈殿池」等を設置した「古代ローマの水道技術」は、各施設や家庭に水道をひくことに成功していました。この技術は長い間再現することはできませんでした。現代の水道技術は根本的に新しい技術ですが、古代ローマと同じやり方で水道を設けることは不可能でしょう。

兵馬俑

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中国の「兵馬俑」は時代を超越した技術で有名です。その一つは「クロムメッキ」です。後世でやっと発見された技術なのに、何故可能であったのか謎となっています。「秦始皇帝陵」に存在している8000体の異なった顔の人型の像「兵馬俑」は、その厚みの薄さでも有名です。

その厚みは何と1㎜だそうです。この薄さは現代でも不可能であるといわれています。その兵馬俑から「クロムメッキ」の剣が発見されています。どちらも当時の秘術の高さを示しており、当然その頃にはありえない技術なのです。

ロシアンカーフ

出典:deskgram

「ロシアンカーフ」は読んで字のごとく、ロシアで作られたものです。つまり「トナカイの皮」で作った皮革製品なのです。ロシアの独特な手法で皮をなめし、模様をつけたものです。その形は「菱形」で、型押しによって成形されています。偶然に沈没船から発見されたもので、それだけが今あるもののすべてです。

損傷が激しいため少ししか残っていないのです。水に強く、とても柔らかい皮革で外注に強く、においも独特なものがあります。大変に貴重なものですが、「ロシア革命」をきっかけに作られなくなり、伝承もされずに「ロストテクノロジー」となってしまいました。

南米のプラチナ加工技術

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南米のプラチナ加工技術:南米のプラチナ製品は、侵略者の「スペイン人」が理解できずに破棄してしまったほど、進んだ財宝だったというから驚きです。奪ったそれらの製品は「偽物」と勘違いしてしまったのです。それもそのはずで「プラチナ細工」は当時のヨーロッパでは19世紀にやっと発見した技術で、それまでは存在していなかったのです。

しかも石炭による溶鉱炉の発明でやっとできたのでした。南米の人たちはいかにして「石炭の力」無しで「プラチナ加工」をしていたかは謎です。

イランの戦闘機F-14

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現在はロシア寄りのイランは「アメリカより」だった頃、高性能な「F-14」を希望し「アメリカ」から80機近い同戦闘機を購入しました。しかし「反アメリカ」の体制になると、同国の反発を招くようになりました。当然の結果ながら、「F-14」の重要な部品は輸入できなくなったのです。

つまり、部品も手に入らず、改良も不可能なやかいな代物となってしまいました。現在はロシアのレーダー技術を導入してその戦闘機を使い続けているのです。これが「ロストテクノロジー」といわれる所以です。

アンティキティラ島の機械

出典:gigazine

古代のローマで発見されたこの謎の機械は現代になって真の価値が解明されました。それは驚くほど正確な「天体観測器」であったのです。「太陽」や「月」そして「太陽系の惑星」の軌道を推測することができる「精密機械」だったのです。発見当時は「からくり人形」程度の認識しかなかったのですが、現代の調査により再認識されました。

しかも驚くべきことに、「月」の軌道のために「楕円系の歯車」を使用していたのです。古代人には認識のなかったものとされていた情報だったのです。天動説を軸に作られたこの機会は常識を覆す謎の「ロストテクノロジー」だったのです。

聖ヨセフの螺旋階段

アメリカの「サンタフェ」の修道院にあるこの階段には「支える柱」が一本もないので有名です。2階への階段をつけ忘れた設計者には頼らずに、修道女らは「聖ヨゼフ」にすがり、祈りを捧げます。すると9日目の最後の祈りの日、不思議な老人が現れました。彼は簡単な大工道具で短期間でこの不思議な「螺旋階段」を作ったのです。

見事な螺旋階段ですが、不思議なことにこの階段には支える柱が一本もないのです。そして今日でも、20人近くが乗ってもびくともしないのです。このような螺旋階段は今の技術なら作成できますが、当時どのように作ったかは謎となっています。だれが、どのようにという問いは付きまとうので「ロストテクノロジー」であると考えます

ロストテクノロジーが題材になった有名なゲームやアニメ

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ロストテクノロジーをゲームやアニメの題材にする手法はよく見られます。なぜかというと、昔に存在したがその一部が残り、作成手法も材料も失って再現不可能となるという設定は、現実の世界でも珍しくないからです。事実が伴うことが鉄則のロストテクノロジーは作り話のオーバーテクノロジーよりもストーリーを作り易いのです。

アーマード・コアシリーズ

出典:FIRST on web

発売されてから20年を迎える人気のゲームで、そのロングランの秘密はカスタマイズの自由さです。ロボットの部品を思いのまま取り換えて自分なりの「組み換え」を行うことにより、オリジナルの戦闘するメカニックを作るシリーズです。

なぜ「ロストテクノロジー」かというと、このゲームのテーマは世界大戦の後の人々が前の時代の古いテクノロジーを使用しているという設定から作られているからです。他のゲームに関する記事はこちらです。

天空の城ラピュタ

空を飛ぶ都市「天空の城ラピュタ」は太古に存在した空飛ぶ都市です。その存在を知った者がその都市とテクノロジーを奪い合うという、「ロストテクノロジー」そのものをテーマにしたアニメです。その中には不思議な特性を持つロボットや、空を飛ぶことのできる「飛行石」の技術などが描かれています。

正に「ロストテクノロジー」の題材といえるものが随所に現れます。とても夢のある内容なので、何度もTVで放映がされている人気アニメです。

風の谷のナウシカ

これもアニメですが、「アーマード・コアシリーズ」と同じように「最終戦争」の後の世界を題材にしています。未来のストーリーで、その世界では私たちの時代は過去のものとなっています。人類は古い時代の遺跡を発掘して「ロストテクノロジー」をつかうという設定です。

それは現代の動力やセラミックなどを使い生きていくというものです。未来のアニメの世界では、私たちの世界のテクノロジーが「ロストテクノロジー」になっています。

未来人の予言?ジョンタイターに関する記事はこち

なぜ「ロストテクノロジー」は生まれるのか?

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こんな不思議なテクノロジーが日本だけでなく、世界中に発生しています。では何故「ロストテクノロジー」は生まれるのでしょうか?よく見てみると、それらには「ある共通点」が見られます。

衰退

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そのキーワードは、「衰退」という言葉です。つまり時代の変化により、ある文明が「衰退」するという事実があります。ロシア革命などはその顕著な例です。そして次に来るのが「新しい文明」です。それはいい意味でも「破壊」をもたらします。

新技術

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新しい文明がやってきて、ある技術にとって代わるものが現れます。「新技術」です。そして過去の技術は必要性がなくなるのです。やがて「需要の減少」がやってきて後継者がいなくなります。それを作るための「原料の減少」が伴い、やがて気が付くとその技術は、「ロストテクノロジー化」しているのです。

オーバーテクノロジーとの違いはどこか?

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ロストテクノロジーと同じようによく聞かれる「オーバーテクノロジー」があります。それはどういうものなのでしょうか?それは現代の科学のレベルを凌駕したテクノロジーのことを指します「実現不可能な技術」のことです。

つまり簡単に言うと「SF」です。例えば「携帯電話」などは過去には「SF」の中で使われていましたが、現代では当たり前になってしまいました。するとこれは「実現した」ということで「オーバーテクノロジー」ではなくなります。ですから、例を挙げるとそれらは「サイエンスフィクション」つまり「SF」の話の中でのテクノロジーになります。

現代テクノロジーの象徴・Siriの都市伝説はこちら

今の技術力も未来にはロストテクノロジー化しているかも!

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こうしてみると私たちが「当たり前のこと」都市て享受しているテクノロジーも、時代が変われば必要性が消失するものがたくさんあるでしょう。最近の動向を見ても、あれだけはやっていた「ガラケー」も今は過去の産物になってしまいました。「スマートフォン」が登場したからです。

なんとたった10年かそこらで「ガラケー」は希少価値を討論される存在になってしまいました。もう少ししたら「あんなボタンのたくさんボタンのついた電話は作れないだろう」なんて言われる時代が来るかもしれません。名が人類の歴史に、多くの「ロストテクノロジー」が存在するのは必然なのかもしれません。

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