ロストテクノロジーとは?失われた日本や世界の古代技術を徹底解説!

ただ一つ可能な方法がありますが苦肉の手法で。旋盤で削る事だけだといいます。当時な旋盤などなかったはずなので、どうやって作ったかは不明なのです。

まだまだある!日本のロストテクノロジー

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日本には他にも私たちが知らない「世界に誇るべきロストテクノロジー」がたくさん存在します。その中には見たことがあるものや、今ではお目にかかれないものまで色んな技術があります。その一部を挙げてみましょう。

組継ぎ

釘を一本も使わないで、形だけの組み合わせで木と木をつなぎ合わせる技術は「組継ぎ」といって日本に古来から伝わる伝統技術です。海外から驚異的な目で見られるこの技術は「宮大工」が今も引き継いでいます。では何故「ロストテクノロジー」なのかというと、この継ぎ方は「一般の大工」には出来ないからなのです。

接着剤でも使用しないで複雑な形の切込みを入れた木同士をつなぐ技術は「驚異」としか言えません。何とか伝承してロストテクノロジーとならないように、残してもらいたいものです。

鏡師の技

見事な模様が入れられたこの芸術品のような小物は「鏡」です。あまりにもレベルが高いこの装飾は「メンテナンス不可能」だといいます。そして開ければ「鏡」が出てくるのですが、その完成力は半端じゃありません。本当の難点は内部の鏡の出来栄えです。

その極端に柔らかい金属は研磨が不可能だといいます。ぜひとも残してもらいたい技術ですがお手上げ状態なのは残念です。世界に誇れる技術ですからなおさらです。

ロストテクノロジーとなってしまう日本人の素晴らしい技術力

出典:カラパイア

ロストテクノロジーとなってしまう日本人の素晴らしい技術力:日本には他にもロストテクノロジーとして消えかけている伝統技術は多数あり、また既にそうなってしまった技術もあります。

元来「優秀な民族」といえる日本人のいるこの国に、海外の人が日本にやってきてその技術を受け継ごうとしている「TV番組」が後を絶ちません。本当にその価値に気づかなくてはならないのは「日本人自身」なのでしょう。 

海外のロストテクノロジーを一挙に紹介

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海外のロストテクノロジーといえば、代表的なのがエジプトの「ピラミッド」です。しかしそれ以外にも不思議な建物や技術が世界には多数眠っています。日本の技術と同じように、それらは今日では二度と作れないものばかりです。まだ私たちが知らないそれらの驚異を紐解いていきましょう。

インドのダマスカス鋼

「ダマスカス鋼」は、はるかな古代インドで作られた「ウーツ銅」のことです。それは金属を溶かすのに使う「るつぼ」という容器で作られたもので、今日の製法とは異なったものでした。一時は再現が実現したかに思えたが、専門家によってバナジウムを含んだ鉄鉱石が無くなった為に違うものができていたことが判明しました。

その為今ではダマスカス銅で作られた剣は、再現が不可能なものとなっています。つまりこの銅は鍛鉄で出来ていて、錆びることがないという不思議な銅なのです。インドの「デリーの柱」は「ダマスカス鋼」でできています。

古代ローマの水道技術

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古代ローマの水道技術:当時のローマはかなり遠方より水を引いてこなくてはいけませんでした。一説にはその距離は何と50キロメートルといわれ、大変な距離でした。その距離に水を流すには、わずかでも「傾き」が必要です。水源とローマまでの距離の高度の差は17メートルなので、1㎞あたり34㎝の「傾き」が必要です。

この信じられないような技を見事に成し遂げたのです。さらに「水道橋」や「沈殿池」等を設置した「古代ローマの水道技術」は、各施設や家庭に水道をひくことに成功していました。この技術は長い間再現することはできませんでした。現代の水道技術は根本的に新しい技術ですが、古代ローマと同じやり方で水道を設けることは不可能でしょう。

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