鳥葬という死者の葬り方|日本人には衝撃的過ぎる鳥葬の中身とは!?

ツアーに参加した人の感想を見ると、その多くが人生観が変わるという言葉を目にします。これまでは動物に食べさせるという残酷で衝撃的なイメージのみ先行する形で、確かに現地での匂いや鳥葬の最中のシーンには衝撃がありますが、自分の死後の体を、何か他の命のために役立てるという考え方は、実際に鳥葬を目にするととても尊い考え方だと感じる人は多いようです。

なくなりつつある見学ツアー

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現状ツアーは減少の一途をたどっています。宗教の違いなどで受け入れられないという問題もあるようですが、衛生上や衝撃的なシーンといった色々な問題が絡み合って、見学ツアーを中止にしているところが多いようです。しかし、まだ一部の地域では神聖な儀式を残したいとの思いも込めて見学を行っているところもあります。

鳥葬見学の際の注意点

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そもそも見学を行える機会が少ない鳥葬ですが、たとえ見学ができたとしても注意が必要です。それがはっきりと見える位置で見学ができないこと。宗教上のルールで関係者以外は近くでは見れない場合や見学できても鳥が遺体に群がっているシーンしか見れないことが考えられます。儀式の一部始終を見学は難しいでしょう。

また、もちろんそれなりに覚悟がないと見れるシーンではありません。切断や鳥が食す光景は、表情などが残っている遺体も相まってかなりの衝撃的なシーンとなります。神聖な儀式とはいえ、かなりの衝撃となるので見学には覚悟と意志を持って行いましょう。

日本で鳥葬は行えるのか?

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限られた地域での鳥葬。それらの意味や見学までいろいろな観点から鳥葬について調べてきました。ところで、鳥葬を日本の視点に戻すと、聴き慣れない言葉で鳥葬はそもそも行われていないように感じるでしょう。日本でこの葬儀方式はとれるのか、焦点を日本に当てて紹介していきましょう。

墓地・埋葬等に関する法律

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そもそも日本の法律で許可されている埋葬方法はというと、火葬が一般的であることは知っている人も多いでしょう。そして、土葬も可能とされています。しかし、墓地や埋葬に関する法律の埋墓法では、厳しく定められておりまし王の定義から定められています。

また、埋墓法によると火葬後の死体処理方法や、火葬せずに埋める際にも自治体のルールに則って行わなければならないなどの土葬に関する色々なルールが取り決められており、実質火葬が一般的な方法とされています。とはいえ、現日本ではこの二つの葬儀方法が許可されている方法となります。。

鳥葬を行えば刑法違反!

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火葬や土葬は埋墓法に即して対応しなければならないことはわかりましたが、とはいえ神聖な意味を込めての鳥葬。実施してはダメなのかと思う人もいるでしょう。これに関して、日本の法律にあてると鳥葬は刑法違反になり処罰の対象になります。該当以外の葬儀方法は執り行えないのです。

まず、埋墓法により独自で判断のもと埋葬法や埋葬先を決めることは禁止となります。。この法律では、各方法について記されている以外に、埋葬時に市町村の許可が必要としているのです。そのため、独断で死体を埋葬することは不可能なのです。それに加えて鳥葬は刑法にも触れます。

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刑法における、死体遺棄罪や死体損壊罪にあたる可能性があるのです。過去には日本でも野葬という考え方があり、動物に遺体を食べさせて埋葬する方法も行われていたようですが、現在は取り決められた法律により、自らの判断で埋葬は行えないようになっているのです。

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