メッキってどんな⿂︖⽣態から釣り⽅、美味しく⾷べる⽅法までご紹介︕

カスミアジ

日本では50㎝から60㎝くらいのものが多く見られます。顔がシャープで、目よりも口が前に出ています。幼魚の時は銀色をしていますが成魚になると体表は金色になります。海外で毒をもつと報告されていることでも有名で、「ドクヒラアジ」と呼ばれることもあります。

 【⿂】 メッキ釣りのハイシーズンは?

大きくて初心者でも釣りやすいため、釣りにおいては人気が高いターゲットのメッキですが、いつ頃がよく釣れるのでしょうか?メッキを釣りやすい時期、またおいしく食べられる時期の二つの旬をご紹介します。

釣りやすいのは初夏から秋

メッキは温暖な海流を好む魚なので、水温の高い初夏から秋にかけて活発に動き、釣りやすい時期になります。夏は関東地方まで広範囲で釣れますが、秋になってくると四国や九州など、南方の地域に限定されていきます。また、南の温暖地域の方が大きい個体が狙えます。

⾷べるなら秋から初冬

メッキの産卵時期は春なので、その直前の秋から初冬が一番脂が乗り、おいしい時期になります。夏とは身の締まり方や味が全く違います。夏からよく釣れ始めますが、おいしいメッキを釣るなら夏よりも秋に狙うのがいいでしょう。

【⿂】 メッキが持つシガテラ毒とは?

毒を持つ魚といえばフグが有名ですが、実はメッキも「シガテラ毒」と呼ばれる毒を持っている場合があります。沖縄では毎年この症状が報告されています。毒素をもつプランクトンを子魚が食べ、その小魚をメッキなどの大型の魚が食べるという食物連鎖の家庭で、体内に毒が蓄積されていきます。

シガテラ中毒の症状とは︖

出典:PhotoAC

特徴的なのは「ドライアイス・センセーション」と呼ばれる感覚です。冷たいものに触れたときドライアイスに触れたような痛みが起きる症状のことです。他にもいろいろな症状があり、日本ではまだ死亡例が報告されていないものの、回復するにはかなりの時間がかかってしまいます。

主症状は神経症状であるドライアイスセンセーション(温度感覚の異常)、掻痒、四肢の痛みで、筋肉痛、関節痛、頭痛、めまい、脱力、排尿障害などもある。また、消化器系症状(下痢、嘔吐、腹痛、悪心等)や循環器系症状(不整脈、血圧低下、徐脈等)も呈することがある。神経症状は、軽症では1週間程度で治まるが、重症な場合では数ヶ月から1年以上継続することがある。死亡例は極めて稀である。引用:厚生労働省HP

シガテラ中毒の治療法


出典:PhotoAC

シガテラ毒には特効薬はなく、治療方法も確立はされていません。めまいや痛みといった症状を和らげる薬を処方してもらい、安静にするしかないようです。活性炭や胃洗浄で症状を和らげたり回復を早めたりできる可能性はあります。いずれにしても、魚を食べた後に痺れやめまいなどの症状が出た場合には早めに医療機関にかかるようにしましょう。

NEXT ⼤型の個体は特に注意