シンクホールの仕組み
地面に突然大きな穴が開いてしまうといった出来事をニュース等で聞いたりした事がある人も多いでしょう。ぽっかりと丸く切り取られたかの様な穴を「シンクホール」と言います。こういった現象は一体どんな仕組みによって起こってしまうのでしょうか。自然にできる場合もありますが、人為的なモノによって引き起されてしまう事も分かっています。
カルスト台地による自然発生
日本では山口県に日本最大の「カルスト台地」となっている洞窟がありますが、言葉自体は聞いた事があるといった程度の方がほとんどではないでしょうか。カルストと呼ばれているのは水に溶けやすい岩などで出来ている地盤を持っている一帯の事です。地下に流れる水などが原因となって突然地面に穴が開いてしまう事もあります。
人為的な要因①掘削
ビルを建設する時は掘削作業が必要ですが、作業によって穴が開くといった事に繋がる事も考えなければいけません。作業中に誤って地下水が通る場所などにぶつかってしまうと、地盤沈下というような状態が引き起こされてしまい、ぽっかりとソコだけ抜け落ちてしまいます。水脈の位置を把握出来なければ、こうした事故は少なくならないでしょう。
人為的な要因⓶地下水道管の破損
人為的に起こりうる場合として考えられるもう一つの原因は、地下を通る下水道管の破損によってです。地下に廻らされている下水道管が古くなってくると水圧に耐え切れなかったり、地上からの振動で亀裂が入り水が漏れだしてしまいます。
シンクホールとは
突然大きな穴が地面に開いてしまう事から「悪魔の穴」という名称でも知られています。日本では「陥没孔」とも言われていますが、基本的には自然発生として開いてしまった大きな穴に対して使われる言葉です。昨今では人為的な事故によって起こってしまった現象も同じ様に呼ばれています。
崩落事故について考えてみよう
大きな穴が開いてしまう原因としてあげられている、人為的な要因とも繋がる「崩落」事故について考えてみましょう。記憶に新しいトンネル崩落事故や雪崩事故、土砂災害なども、身近に起こりうる危険性として注目していく必要があります。
トンネル崩落事故
トンネル崩落事故は人為的なミスが重なった事が原因とされています。トンネルで起きた崩落事故は老朽化が進んできたモノに対して点検を怠った事が一番の原因ではないかと言われており、部品の交換や修繕などをしていれば防ぐ事が出来た事故と言えるでしょう。