このアイテムは昼間の比較的明るい時間帯に使用するのが一般的ですが、対物レンズ径の大きなものを使っているモデルであれば、月などの天体観測にも使用することも可能です。ここでは天体観測にも使えるおすすめの5点をご紹介します。
ケンコー MILTOLテレスコープ KF-L400-EP-PL10
天体観測メインで楽しむなら
400mmのEDレンズにアイピースをセットにしたモデルで40倍の天体望遠鏡として使用可能なモデルです。90度の天頂ミラーが付属しているので天頂付近の星空観測も楽に行えます。天体観測をメインで楽しむ方にはおすすめのセットです。
スペック
- 本体サイズ:全長338mm
- 本体重量:1560g
- 倍率:40倍
- 対物レンズ有効径:60mm
- その他:アイピースホルダー・天頂ミラー付属
SVBONY SV14
天体観測もできる高コスパモデル
70mmと大きいサイズのレンズを使用している傾斜型のモデルで、高い木に止まっている野鳥はもちろん天体観測にも便利です。スマホ用のアダブターが付属しているため、スマホでの撮影も可能です。卓上用三脚もついて1万円を切るコスパのいいモデルです。
スペック
- 本体サイズ:360x92x145mm
- 本体重量:約1056g
- 倍率:25〜75倍
- 対物レンズ有効径:70mm
- 接眼部形状:傾斜型
- その他:防水、窒素ガス充填
ペンタックス PF-100ED
とにかく明るいレンズ
100mmと大口径のレンズなのでとても明るく鮮明に見ることができます。接眼レンズは別売りになりますが、天体望遠鏡用のオプションを購入すると天体観測専用機として楽しむことが可能です。内部には窒素ガスが入れられており夜間の使用でもレンズの曇りを心配する必要はありません。
スペック
- 本体サイズ:510x134x117mm
- 本体重量:2600g
- 倍率:接眼レンズ別売
- 対物レンズ有効径:100mm
- 接眼部形状:直視型
- その他:防水、窒素ガス充填
ニコン FSEDG65A
天体望遠鏡か迷っているならこれ
ニコンの最高峰と言ってもいいモデルです。65mmのEDレンズを使用しており対象物をハッキリと見ることができます。窒素ガスを入れた防水仕様なので気温差によるレンズ曇りの心配もありません。高性能を求めている人向けでフィールドスコープか天体望遠鏡かを迷っている方におすすめです。
スペック
- 本体サイズ: 332x131x88mm
- 本体重量:1620g
- 倍率:接眼レンズ別売り
- 対物レンズ有効径:65mm
- 接眼部形状:傾斜型
- その他:防水、窒素ガス充填
SVBONY SV-13
メガネ使用者でも快適
20〜60倍のズーム式の接眼レンズがセットになっています。アイレリーフが最短でも15mm以上あるためメガネを掛けている方でも快適に観察ができます。80mmの大きいレンズで対象を明るくハッキリ見ることができ、昼間の自然観察も夜の天体観測も楽しむことができます。
スペック
- 本体サイズ:全長420mm、高さ160mm
- 本体重量:約1201g
- 倍率:20〜60倍
- 対物レンズ有効径:80mm
- アイレリーフ:17.9〜15mm
- 1000m視野:27.6〜16m
- 接眼部形状:傾斜型
- その他:防水、窒素ガス充填
綺麗な星空観察ができる長野のキャンプ場に関する記事はこちら
Contents
フィールドスコープに三脚は必須!おすすめアイテム3選
双眼鏡とは違い倍率も高いのでしっかりと三脚に固定して使用するのが基本です。中には卓上用の簡易的なものがセットになっているモデルもありますが、粗悪な三脚を使用するとブレがひどく安定して見ることができません。ぜひしっかりとした三脚を準備するようにしましょう。
SVBONY カメラ三脚
600gを切る重さなので持ち運びのしやすいモデルです。2千円台で購入可能な価格も魅力で入門者におすすめです。高さは他のモデルに比べると若干低めですが、座りながらの観察や傾斜型を使う場合はあまり問題にならないでしょう。
商品詳細
- 高さ:125〜42cm(3段調節)
- 重量:587g
- 耐荷重:約1.5kg
- 材質:アルミ
- その他:専用バッグ付属
ニコン フィールドスコープ三脚
重量は1.2kgと重めですが老舗メーカーが販売しているだけあり、作りがしっかりしていて安心感があり60倍での観察でも問題なく使用できます。大型のレンズを使っている重さのあるスコープなど高性能なモデル用にはおすすめです。
商品詳細
- 高さ:143.5〜54.5cm(3段調節)
- 重量:約1.2kg
ビクセン PS-151
高さが53〜150cmまで伸縮でき通常の使い方であれば、座ってでも立ってでも問題なく使うことができます。耐荷重が1kgなので比較的軽いエントリークラスのアイテム用に向いていおり入門者用にいいでしょう。
商品詳細
- 高さ:150〜53cm(3段伸縮)
- 重量:1.2kg
- 耐荷重:1kg(推奨)
- 材質:樹脂、アクリル
フィールドスコープの楽しみ方「デジスコープ」とは?
通称「デジスコ」はデジタルカメラとフィールドスコープを掛け合わせた造語です。両方のアイテムを使用することで超望遠で見たものを撮影しすることをいいます。撮影に使用する機器はデジタルカメラだけでなくスマホを使用することもできます。
手持ちのスマホを望遠カメラに!
スマートフォン用のマウントアダプターを使用すると、自分のスマホを望遠カメラにすることができます。超望遠で捉えた野鳥の姿などをスマホの画面で確認しながら簡単に撮影するといった使い方ができるので、手軽に記録を残したい方には便利なアイテムです。
monofive マウントアダプタホルダー
iPhone用となっていますが調節可能な幅に収まるもので、光軸合わせができれば他機種でも使用可能です。接眼レンズに当たる部分はクッション材を使っており傷から保護してくれます。自分のスマホで気軽に記録をしたい方におすすめです。
商品詳細
- スマホ取付部サイズ:55〜100mmの範囲で調節可能(iPhone5/5s/6/6plus対応)
- 本体重量:107g
- 対応接眼レンズ:26〜48mmの範囲で調節可能
- 主材質:アルミ
デジカメにも使用可能!
上でご紹介したのはスマホを取り付けるためのアダブターですが、もちろんデジタルカメラを取り付けることも可能です。必要なアダブターは使用するカメラやフィールドスコープの機種により異なるため個々の紹介は割愛しますが、より綺麗な画像で残したい方にはこちらがいいでしょう。
デジカメのおすすめに関する記事はこちら
バードウォッチングにぜひ欲しい便利なアクセサリーは?
遠くのものを見ようとするほど高い倍りつのものが必要になりますが、倍率を上げるほど視野は狭くなってしまいます。対象物が動かないものであれば問題ないのですが、野鳥など飛んだりして移動する動物を追いかけるときにはこの視野の狭さがネックです。そこで活躍してくれるアクセサリーに照準器があります。
照準器とは?
照準器と聞くとライフルの上に付いている筒状のものをイメージされる方もいるかと思います。形状はさまざまですが機能は同じで、ハーフミラーのスクリーン中央部にLEDのターゲットマークが表示されています。
そのターゲットマークの中心を見たい野鳥などと重ねるように合わせるだけで、フィールドスコープ中央部分に捉えることができる便利なアイテムです。参考にまでに照準器を1点ご紹介しますので、バードウォッチングを考えられている方は参考にしてください。
ビクセン フィールドスコープ用照準器
本記事でもご紹介したビクセン社の照準器です。四角い薄いブルーの窓から覗き、対象の野鳥などを探して中央に表示されるマークに合わせるようにして使用します。レクティル(照準マーク)もハッキリ見えると評判です。
- 本体サイズ:95x91x36mm
- 本体重量:165g
- 付属品:CR2032電池(モニター電池)
暗闇でも見える暗視スコープとは?
少し話はそれますが同じスコープという名前が付いている「暗視スコープ」というアイテムをご存知でしょうか?ナイトビジョンとも呼ばれており元々はアメリカやドイツが軍事技術として開発されて進歩してきた歴史があります。
今から40年ほど前になると微弱な明るさの星を観るため、天文観測用として民間でもその技術が使われ始めました。その後は自動車産業や監視カメラなどに応用されるなど、楽しむためと言うよりは安全確保や防犯のための技術として様々な商品に応用されています。
暗視スコープの種類と用途
大きく2種類あり「暗視スコープ」と「サーマル暗視スコープ」があります。その仕組みは異なり前者は微弱な光を増幅して映像化するのに対して、後者は目に見えない遠赤外線(熱)を感知してそれを映像化します。
通常の暗視スコープは天体観測のほか、自動車の視界を確保する安全装置やドライブレコーダーなどにその技術が使われています。一方サーマル式は全く光がない場所や木の茂みの中なども透して見れるため、防犯用や監視カメラなどに応用されています。
フィールドスコープで自然観察をもっと面白く!
望遠鏡の種類の一つでありながらも双眼鏡より高倍率で観察ができ、天体望遠鏡よりも軽くて小さいので持ち運びがしやすいといった特徴を持つフィールドスコープについて解説してきましたが興味を持っていただけたでしょうか?
アクセサリーを使うと手持ちのスマホやデジカメの画面で超望遠画面を見ることができたり、撮影して記録したりと活用の仕方もさまざまです。今回の記事も参考にぜひ自然観察をもっと楽しんでみてください。