パラポネラは小型の昆虫を食べる
肉食中心の雑食で小さな虫、コオロギやレッドローチといった虫を主食にしています。巣は樹の根元に作られ、樹冠にまで登ることもありますが、地上では活動しないので巣の上まで登ってそこに来る獲物を狩り食糧にしています。
パラポネラは甘露を持ち帰る
アリの大好物である甘露も例外無く食料になり、甘露とは他の虫、アブラムシやカイガラムシが出す排泄物の甘い汁のことです。甘露はパラポネラの主要な餌で、大顎の間に挟み運びます。顔に似合わず甘党なのは面白いです。
パラポネラは絶食に弱い
餌が足りないと自分達の幼虫やサナギさえも食べてしまいます。この為にパラポネラの持つ毒は餌を数日間保存するために所有しているのです。毒で麻痺させて獲物を殺さず保存し、獲物は数日間巣の中で貯蔵することが出来ます。
連載終了したキャタピラーにもパラポネラが登場
昆虫の能力が詳細に説明され、個性的なキャラクター達の能力を的確に反映されています。虫マンガとしてはあのテラフォーマーズさえ凌ぐところもあります。リオック(巨大コオロギ)やパラポネラ(巨大針蟻)の能力を持つキャラクターが特に印象に残る漫画・キャタピラーです。
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「パラポネラアタック」とは
人間が感じる痛みランキングというものがあります。パラポネラの巣に敵が近づくとノイズを上げ木から落下しつつ襲い掛かり攻撃してきます。噛まれた毒の猛烈な激痛のことをパラポネラアタックと言い、この世にある痛みの全てが一極集中する状態と言われています。
パラポネラは神経毒を持っている
ポネラトキシンというペプチド系の神経毒を持っており、これに刺された時の痛みはあらゆるハチ・アリの中で最大であるとされています。この神経毒はあくまで獲物を麻痺させ数日間貯蔵するためです。
パラポネラの痛みは弾丸
上記で紹介したように、別名弾丸アリ(バレットアント)と呼ばれる程刺されるとまるでピストルで撃たれたかのような激痛があります。虫に刺されたときの痛みを表す指標のシュミット指数(Schmidt Sting Pain Index)にはオオベッコウバチの上の“4+”とされている程の痛みがあると言うわけです。
シュミット指数とは
昆虫学者のジャスティン・シュミットによって昆虫の毒液の痛みを指数化されたもので、彼はこの研究の為に多くのハチ目に刺されました。痛みの強度をレベル1からレベル4の4段階とし、セイヨウミツバチに刺されたときの痛みをレベル2として基準に捉えています。ヒアリのレベルは1でホーネット(スズメバチの仲間)がレベル2とされています。