サンマに潜むアニサキスに注意しよう!症状や予防法を徹底解説!

アニサキスによって引き起こされる食中毒の患者は一年で何人くらいいるのでしょうか。最近のデータでは124件でしたが実際には数千件、患者数も数千人というデータもあります。はっきりした数は分かっていないようです。諸外国に比べ、日本は魚を生で食べる食文化が根付いていることが理由として挙げられます。

アニサキスはいつ頃から知られるようになった?

アニサキスは今から60年くらい前にヨーロッパで発表されたレポートで知られるようになりました。それまでは、たとえいたとしても当たり前のようなもので、1963年頃までは、それが魚の活きが良い証拠のように思われていたのです。見つけると不安になり食欲がなくなる人だらけの今とは随分違いますね。

アニサキスによる食中毒の症状

多くが8時間以内に発症すると言われていますが、症状としてはどのようなことが想像できますか。ここではその主な症状について見ていきましょう。症状が出るまでの時間は、魚を食べてすぐではなく、しばらく時間が経ってからです。生で食べたけれど大丈夫だったと言えず油断大敵ですね。

アニサキス食中毒の症状①激しい腹痛

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怖い症状で、この場合まず挙げられるのは激しい腹痛です。食後数時間経つとみぞおちのあたりに痛みが出て、キリキリ差し込むような痛みになります。痛みはしばらく経つと落ち着きますが、また襲って来てアニサキスが体内にいる間はまたぶり返して来ます感染性胃腸炎と似ていますね。

アニサキス食中毒の症状②発熱・蕁麻疹

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アニサキスによる食中毒でその他の症状としては、発熱や蕁麻疹が出ることがあります。アレルギー症状の蕁麻疹ですが、ひどい場合、アナフィラキシーショックのような、血圧が下がったり呼吸が苦しくなったりという症状も現われます。アニサキスが体から排出されるまではその痛みは収まりません。小腸まで達するには胃より時間がかかります。

アニサキス食中毒の症状③吐き気・嘔吐

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さらにひどい場合は吐き気や嘔吐が起こることもあります。食べてすぐ痛みや吐き気が出るのではなく、食べてしばらく時間が経った後になります。小腸にとどまらず腹腔内まで出てしまうこともあります。急性の食中毒症状なので気がついたら苦しんでいたというケースがほとんどなので怖いですね。

サンマにはアニサキス以外にも寄生虫が

この怖い寄生虫の他にも知られている寄生虫がいます。気になる食中毒ですが、これらの寄生虫が起こすことはありません。付いたままにしておくと、見た目からも気になるものなので名前を覚えて簡単な特徴も知っておきましょう。これもよく知っている魚にいるのですから見たこともない人はびっくりすると思います。

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