ウナギ目ウナギ科に属している生き物で、英語名はeeiです。このことからあなごとは同じ種目で近い生き物であるということが分かります。約20種類が確認されており、日本国内で蒲焼やうな重としてよく食べられているのがニホンウナギで、オオウナギやヨーロッパウナギといった種類があります。
ウナギ目に属する他の魚
他にも近い仲間は多く、代表的な魚では「海のギャング」として知られているウツボやうなぎと同じく高級魚として知られている白身魚のハモなども同じウナギ目に属している生き物です。さらにウミヘビも実はヘビの中ではなく同じウナギ目に属している魚です。
あなごとうなぎの違い④栄養
見た目から生態についての違いについて触れてきましたが、続いて食用としての観点から比較してみると、あなごとうなぎはそれぞれ栄養成分が異なっていることが分かります。体に良い成分を多く含んでいる両者の栄養という観点からその違いについてご紹介したいと思います。
あなごの栄養の特徴
- カロリー:蒲焼き100g当たり161kcal
- たんぱく質を多く含む
- ビタミンAは魚介類の中でも多い
- 骨や歯の形成を促進するカルシウムを多く含む
うなぎの栄養の特徴
- カロリー:蒲焼き100g当たり551kcal
- ビタミンAはあなごの5倍の量を含む
- 代謝促進に良いビタミンB群を多く含む
- がん予防やコレステロール低下に効くEPA・DHAを含む
その他うなぎの栄養について興味のある方はこちらもご覧下さい。
あなごとうなぎの栄養の違い
- カリウム・ナトリウム類はあなごの方が多い
- EPA・DHAはうなぎの方が多い
- カロリーは圧倒的にうなぎの方が多い
- その他栄養成分もうなぎの方が若干多い
あなごとうなぎの違い⑤味
違いの中でも気になるランキングが高いのは味の違いではないでしょうか。続いてはあなごとうなぎの食味の違いをご紹介したいと思います。
見た目は似ていますが味は両者で全く違うので自分にあった好みの味はどちらなのか知っておくのも楽しいですよ。
あなごの味の特徴
あなごはふんわりとしていて柔らかい食感を持つのが特徴です。食味は脂質よりもたんぱく質の割合が多いので、あっさりとしていて淡白な味わいです。
天ぷらのような揚げ物にして食べると油分とマッチすることで旨みが増していきますので相性バッチリです。
うなぎの味の特徴
うなぎは肉質がふっくらしておりジューシーで非常に食べ応えのある食感をしています。食味はたんぱく質よりも脂質が多いので、コッテリとしていた味わいを楽しめます。
ご飯と合わせるとうなぎの良質な油分が溶け出して相性は満点です。
天然物と養殖物でも違いがある
うなぎは市場に出回っているものを実に99%が養殖物です。養殖物は品質が一定に保たれていますので味にばらつきはほとんどありません。
しかし天然物は過ごしてきた環境や食べた餌などによって味に若干のばらつきがあるのが特徴です。
あなごとうなぎの味の違い
旨み成分としてのアミノ酸の割合は両者比較するとほとんど一緒です。味の違いを生んでいるポイントは脂質の量であり、脂質の少ないあなごはさっぱりとしていて脂質の多いうなぎはコッテリしているので好みによって食べ分けてみると良いでしょう。