クズリはイタチ科の動物!
狸やアナグマの様な見た目をしていて、一見可愛らしくも見える「クズリ」ですが、イタチ科に分類される食肉類の動物です。
見た目のモフモフした姿とは裏腹に、凶暴な動物である事が分かっています。
イタチのイメージとは違うクズリの体型
イタチ科の動物ですが、多くの人がイメージしているイタチの姿とは、体が細長く可愛らしい小動物になるでしょう。
イメージとはかけ離れている体型は狸やアナグマに近く、成体の体長はおよそ65cmから110cmほどです。
別名クロアナグマと呼ばれる肉食動物
英名では「ウルヴァリン」、和名では「クロアナグマ」とも呼ばれており、肉食でシカやトナカイなどを倒す事ができます。
あごの力も強く、大きな動物にも噛みつき骨を砕く事が出来る動物で、X-メンのウルヴァリンのモデルとしても有名です。
繁殖と子育て
繁殖期以外は単独で行動をしていますが、繁殖期となる4月から8月の間は、自らの縄張りの中に重なっているメスの縄張りに入り、繁殖行動をします。
繁殖行動は決まったメスとだけではなく、複数のメスと繁殖行動をする為、一夫多妻制です。メスに子育てを任せっぱなしにせず、子育てを手伝う事もあります。
クズリはどこに生息している?
生息場所については、体毛の大きさや長さなどからも分かるように、寒冷域になればなるほど大きく長くなる傾向がみられます。
体毛がふさふさとしていて長くなっており、寒冷域に生息している事が判断できるでしょう。
ユーラシア北部に生息するユーラシアクズリ
寒冷域に広く分布していますが、大きく2種類に分ける事が出来ます。
「ロシア」「北欧」「モンゴル」「中国北部」などユーラシア北部に生息する種類を「ユーラシアクズリ」と言い、山岳地帯や森林などが生息域です。
北米北部に生息するアメリカクズリ
「カナダ」や北アメリカの「アラスカ州」「モンタナ州」「オレゴン州」などに生息している種類が「アメリカクズリ」です。
両種は呼び方の違いだけで、同じ種類もしくは亜種とも考えられている為、一概に別の種類であるとはいえません。
温暖化によって減少傾向にある
地球温暖化の影響で、クズリの数が少なくなっているとの報告もあり、深刻な問題と言えます。
現象が進むと気候変動で、平均気温が上がります。日中に32度を超えてしまうとクズリが生きていける環境ではありません。
温暖化とは
温暖化という言葉を聞いた事がある方は多いでしょう。温暖化とは地球全体の気温があがってしまう現象の事です。
気候変動に追いつけない種族は絶滅の危機にさらされてしまいます。
温暖化の原因
生物が生きていくのに適した気候を保ってくれている温室効果ガスの濃度が濃くなってしまう事で温暖化が起きるとされています。
産業の発展とともに人間の活動が活発になった事が原因ではないでしょうか。