鮎釣り初心者必見!鮎釣りのスタートガイド!

毎年夏の初めから秋頃にかけて行われる鮎釣り。時期になるとたくさんの釣り人たちが川に直接入りながら釣竿を持ち、その先を見てじっと待つ風景が見られるかと思います。皆さん、鮎釣りにはどんなイメージを持っているでしょうか。「難しそう」?「釣りにあまり興味ない」?そんな方々もいらっしゃるかと思います。しかし、鮎釣りに魅了された釣り人たちは言います。「一度やったらハマってしまう」!?今回はそんな鮎釣りについて、初心者の方でも分かりやすくご紹介していきます。

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初心者でもやりたくなる!鮎釣りの魅力

実は鮎釣りは、毎年時期になると全国各地で大会が開かれたり、専門チャンネルで放送されるほどの人気を誇るのです。鮎釣りをする方々を『鮎師』という名称で呼んだりするほど、鮎釣りは釣り人たちにとってとても楽しく、面白く、そして魅力的なのだということがわかります。そんな鮎釣りをする釣り人たちがこぞって言うのは「鮎が掛かった時の引きの強さがたまらない」とのこと。

魚が掛かった時、「釣られるものか」と抵抗する力が、鮎はとても強いのです。「自分が握り締めている釣竿ごと持っていかれる」「釣竿が折れてしまう」と思うほどの強さがあります。そしてそんな抵抗の強い鮎を釣り上げた時の快感が、釣り人たちを何よりも魅了してやまないのです。

他の釣りとはちょっと違う?鮎釣りの特徴

「鮎釣りは自分の腕前がものを言う」と言われるほど、実は難易度が他の釣りよりも高いのが特徴です。それを聞いた初心者の方々は、「難しそう」「もしかしたら自分じゃ釣れないかも」と思うかもしれません。ですが安心してください。最初は慣れなくて釣るのが大変かと思いますが、コツを掴むと初心者の方でも10匹以上釣ることだってできます。

さて、なぜ鮎釣りは他の釣りより難易度が高いと言われているのか。それは他の釣りとは違う釣り方によるものが大きいでしょう。通常の釣り方といえば、皆さんは「釣り針にエサを付けて投入し、魚がエサに食いついたら釣りあげる」というものをイメージするのではないでしょうか。しかし、鮎はこの釣り方が基本的に出来ないのです。ではなぜ出来ないのか。それは鮎の生態が大きく関わってきます。

鮎ってどんな魚なの?鮎の生態

そもそも鮎はどんな魚なのか。鮎は北海道南部から朝鮮半島、ベトナム北部など、東アジア一帯に生息しています。日本では全国各地の川で、川の流れに逆らうようにして泳いでいます。本来鮎は海でも生活できる魚でもあります。

成長した鮎はエサを食べない!?鮎釣りが特殊な理由

鮎は子供の頃であれば海に出てプランクトンや小さなエビなどを食べて育ちます。しかし成長していくと、どんどん川を上り、岩についている藻類(コケなど)を食べるようになります。つまり、通常のエサ釣り(釣り針にその魚がエサとしている虫などをつけて釣る方法)では鮎は食いついてこないのです。勿論、まだ成長していない稚魚であればエサ釣りは可能です。しかし鮎釣りの解禁シーズンの時期には、ほとんどの鮎が成長し川を上っているため、釣ることはできないでしょう。

ではどうやって釣ればいい?鮎を釣る方法

上記で説明したとおり、通常の釣り方では釣れない鮎。ではどうやって釣ればいいのか。こちらもまた、鮎のとある性質を利用します。鮎は群れでは行動しません。むしろ自分の食料を確保するために、縄張り争いをします。ですので、自分の縄張りに入ってきた他の鮎を追い出そうと、体当たりを仕掛けてきます。この性質を利用して釣る方法を釣り人たちは考え、思いつきました。「鮎を釣るなら、鮎を囮にすればいい」と。詳しくは『初心者でも大丈夫!鮎釣りの釣り方:友釣り』をご覧下さい。

初心者でも大丈夫!鮎釣りの釣り方:友釣り

鮎釣りの釣り方として、最も有名なのが『友釣り』というものです。こちらがどういった釣り方なのかを説明していきます。

『友釣り』とは、簡単に言うと「あらかじめ用意した鮎を囮として、川にいる鮎の縄張りに侵入させ、囮の鮎を追い出そうと近づいてきた鮎を針に引っ掛けて釣り上げる」という方法です。

囮の鮎はどうやって確保するの?

囮となる鮎は、釣り場の近くで販売している養殖の鮎を使います。友釣りをする際、この囮鮎が結構重要となってきます。初心者の方は販売しているお店のスタッフさんに囮鮎を選んでもらいましょう。初めは3匹ほど買っておくと安心です。もし囮鮎を自分で選ぶ場合は、元気の良い個体をなるべく選びましょう。それと、囮鮎は鼻先に金属の輪をつけて繋ぐようにするため、鼻先を怪我していないか確認しましょう。鼻先がピンク色になっている個体は避けましょう。イケスの壁にぶつかって怪我をしている証拠です。買った鮎はオトリ缶(囮鮎を入れて釣り場まで運ぶための道具)に入れて運びましょう。

囮の鮎をどう泳がせたら釣れる?

友釣りは囮となる鮎が不審な泳ぎをしていると、逆に警戒して川の鮎たちは寄ってこなくなります。そのため囮の鮎を釣り人たちがコントロールしなくてはなりません。主な方法としては、『泳がせ釣り(囮鮎に自由に広範囲を泳がせて自然な動きを演出し誘い込む)』か、『引き釣り(竿で一定に引きながら、一箇所で泳がせる)』の2種類あります。初心者の方は『泳がせ釣り』がおすすめです。

 

初心者でも大丈夫!鮎釣りの仕掛け

鮎釣りの仕掛けは、様々なパーツがつながって出来ています。以前は一つずつパーツを自分で繋げながら準備をしていましたが、現在は既に全部繋げられている『完全仕掛け』というものが販売されています。初心者の方はそちらを使いましょう。勿論その仕掛けの種類もいろいろありますが、そちらはお店の方と一緒に選んでもらいましょう。

パーツはどんなものがあるの?

仕掛けのパーツについて一つずつ簡単に説明します。

天上糸→釣竿の穂先に糸が絡まないようにする役割と、仕掛けの長さを調節する部分です。

水中糸→囮から上の水の流れの抵抗を受ける部分です。素材はナイロン製や金属製があります。

ハナカン→囮鮎と繋ぐ部分です。金属製の輪で、これを囮鮎の鼻に付けます。

中ハリス→ハナカンから逆針までの糸です。

逆針→囮鮎の尻ビレの付け根に刺し、ハリスと繋げる針です。

ハリス→掛け針に繋がる糸です。

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