ウグイってどんな魚?ウグイの特徴
ウグイはコイの仲間に分類されている淡水魚です。コイと違う部分はヒゲがないところですね。沖縄以外の日本全国の川や湖などに生息している魚ですので、見たことある方は結構いるのではないでしょうか。ウグイには生息地によって種類がいくつかあり、その中で新潟に生息している「ウケクチウグイ」は絶滅危惧種に指定されています。
ウグイの生態
ウグイは基本淡水魚なのですが、成長すると海に下っていくタイプもいます。環境適応能力が高く、多少汚れている水の中でも生活できる強い魚です。その強さは、酸性の水でも生きていけるほどです。ペットとしても比較的飼育しやすいという面もあります。大きさは平均30cm程度、最大で50cm程に成長する個体もいます。中でも海に下った個体は大きくなりやすいと言われています。
ウグイは長生きで、10年近く生きる個体もいます。さすがはコイの仲間と言える寿命ですね。おおよそ2年~4年ほどで大人になり、産卵期は3月~7月にかけて温かい南の地域から卵を産み始めます。ちなみに、産卵期に入ったウグイの体には、「婚姻色」と呼ばれる綺麗な朱色のラインがあるのです。
ウグイは雑食性ですので、基本何でも食べます。虫や岩についているコケ類、中には自分の産んだ卵まで食べてしまいます。自分の子を食べてしまうのはちょっと恐ろしいですね。しかし釣りではどんな餌でも食いつくということですので、釣り初心者の方でも釣りやすい魚ではないでしょうか。
「ウグイ」って名前はあまり聞いたことがない?
日本各地にいるウグイですが、実は呼び名が各地域によって違うのです。ですので「ウグイ」という名前をあまり聞いたことがないという方は、その影響かと思います。例えば、栃木県那賀川町では「アイソ」、岡山県高梁市では「イダゴイ」、秋田県では「クキ」「クキザッコ」「ツキザッコ」などいろいろな呼び名があります。皆さんの地元でも独自の呼び名があるかもしれませんね。
ウグイの旬はいつ?
ウグイは一年中釣れる魚ですが、旬は産卵期の春から夏にかけての間と言われています。「子持ちが美味しい」という方は多いですね。しかし、釣り人たちの間では「冬のウグイは美味い」と言われているとか。冬のウグイを求めて、厳しい寒さの中釣りをする方も多くいるそうです。
しかし冬場でのウグイ釣りは難しく、全く釣れないということもあるそうなので、釣り初心者の方はあまり無理をせず夏場に釣ったほうが良いでしょう。
ウグイは不味い?美味しい?
そもそも「川魚は全部泥臭くて不味い」というイメージを皆さん持っているのではないでしょうか。確かに生息している川や湖などの水質によって多少魚の味が変わってくるのはあります。それによって敬遠されがちであるということは否めません。それにウグイは釣り人たちには馴染み深い魚ではあっても、スーパーで売られていることがあまりないようですので、釣りをしない方々ですと食べる機会がないのです。しかし安心してください。ウグイはちゃんと調理すれば美味しいです。
上記でお話したように、ウグイは全国各地で様々な呼び名があります。呼び名があるということは、その分人々の生活に触れられ、食べられてきたという証拠です。現に各地域で独自の料理レシピが作られているのです。「食わず嫌い」は損です。今回は誰でも簡単に、ウグイの味を最大限に楽しめる料理を2つご紹介します。
ウグイのさばき方
「魚料理は食べたいけど、さばいたことがない」という方は少なからずいるのではないでしょうか。スーパーでは既にさばき終えて切り身として売られているものを皆さん手に取っているでしょう。ですがスーパーではあまり売られていないウグイを美味しく食べるためには、まずはさばき方について知っておく必要があります。下記の動画は川魚全般の基本的なさばき方を説明していますので、こちらを見て是非やってみましょう。
動画でもお話していますが、魚をさばく事にあまり馴れていない初心者の方は、無理をせずに調理用のハサミを使って安全に行いましょう。「全て包丁で何とかしよう」とすると怪我の原因になります。
美味しいウグイ料理①:塩焼き
シンプルイズベストな塩焼きは、釣ってすぐに調理できるので新鮮な味を楽しめます。まずはこれでウグイの味を舌で感じていただければと思います。調理の仕方も一番簡単なのでおすすめです。
調理の仕方
①鱗と内蔵を取り除きます。(※釣りたてをその場で調理する時、内蔵を取らないことが多いですが、食べる時に内臓は捨てましょう。)滑りがある場合は塩もみで取り除きましょう。
②塩を魚全体にふっていきます。この時魚のヒレにはたっぷり塗りこむようにすると良いです。(※焦げないようにするため)もし串焼きにしたい場合は、塩をふる前に串を刺しておきましょう。串の刺し方はいろいろありますが、下記の動画のやり方が簡単ですのでやってみてください。