2001年の休園から変わらない情熱で再開を目指してきたオーナーですが、体調や年齢を考慮しその想いは一人の廃墟マニアへと受け継がれました。再開へ向けた廃墟マニアの取り組みと化女沼レジャーランドのその後をご紹介いたします。
廃墟愛好家によるクラウドファンディング
NHKの取材に登場した廃墟好きの男性は、オーナーから化女沼レジャーランドのその後を任されていました。そして廃墟としての人気がとても高かったことを活かして、廃墟の遊園地そのものをエンターテイメント施設として開園しようと思い至りました。
テーマパークの開業資金を集めるため男性はクラウドファンディングを行い、一口3000円の少額から200万円の企業向けコースまで設定し話題となっていました。出資の特典には名前を残すことができる権利や、入園券、敷地内の貸し切り、池の命名権などのユニークな物も用意されました
廃墟の見学ツアーが行われる
廃墟好きの男性が主催となって、見学ツアーが開催されることもあり大変人気を集めました。 無料で園内を開放し、かつて化女沼レジャーランドで遊んでいた子供たちが自分の子供を連れて遊ぶというほほえましい光景が見られていました。
またツアー会社が企画した有料の見学会もたびたび実施されていましたが、普段立ち入れない警備部分の見学や撮影が可能だったために多くの廃墟好きたちが参加して化女沼レジャーランドは再び賑わいを見せることとなりました。
現在は見学ツアーも中止に
数百名を超える見学ツアー客を集めており、購入資金集めも話題性に富んでいたため唯一無二の廃墟テーマパークの開園が現実味を帯びていました。しかし2017年になると別の権利者から化女沼レジャーランドの土地を手放すという話が持ち上がり、廃墟テーマパークの開園を断念する事態となりました。
オーナーや男性は非常に悔しい思いを吐露していますが見学ツアーや撮影会は中止となってしまい、現在化女沼レジャーランド内に立ち入ることはできなくなっています。最後の撮影会には地元の人々も大勢集まり、子供のころから親しんだレジャーランドとの別れを惜しんでいました。
化女沼レジャーランドの関連する作品
独特の廃墟の雰囲気が人気となり様々なエンターテイメント作品に登場している化女沼レジャーランド。映画、テレビ番組、MVの中からそれぞれ一つの作品をピックアップして、どのように使われているのかご紹介いたします。
アニメ「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の章」
2013年に劇場公開された魔法少女まどか☆マギカの新編オープニング部分で、きれいに彩られた花畑の背景に化女沼レジャーランドの観覧車が登場しています。アニメーション作品ということもありやわらかな明るいタッチで描かれています。作品はDVD及びブルーレイとして発売されていますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。