釣ったスズキを刺身に!捌き方やヒラスズキとの違い、寄生虫まで

生で魚を食べる文化は日本独特ですが、海外でも生食はあります。「フェ」は韓国料理で生で食べる魚介料理や肉料理の事を指します。コチュジャンと酢を混ぜた「チョコチュジャン」や味噌、コチュジャン、ゴマ、にんにくを加えた「サムジャン」などをサンチュにくるんで食べたりします。魚そのものの味は分からなくなりそうですが、これはこれで美味しいそうですね。

ユーシェン

シンガポールやマレーシアで食べられている生魚料理です。魚生(ユーシェン)といい、千切りにした野菜と生魚(サーモン)などに調味料を上からかけた料理です。旧正月に福を呼び寄せるという縁起があり、「ローヘイ、ローヘイ」と掛け声をかけながら、皆で長い箸を使ってかき混ぜます。その時、網をすくい上げる動作らしいので、食材を高く持ち上げながらかき混ぜるそうです。

セビチェ

南米やペルーで食べられている家庭料理です。生ではないですが、軽く火を通したものや湯引きしたものを使用します。小骨をとった生魚を、みじん切りしたタマネギやトマトと和えマリネにします。ペルーでは大量を一度に調理したことでギネス世界記録にものっているほど、伝統料理として親しまれています。

スズキの刺身は寝かせた方がおいしい?

活き締めしたスズキを持帰って、鮮度の良いうちにお刺身にしていただいても勿論おいしいですが、大きな魚などは寝かせる(熟成させる)ことによって、また違ったスズキの美味しさにあうことができます。是非試してみてください。

寝かせたスズキの刺身のおいしさ

寝かせたスズキは新鮮なうちに食べる刺身とはまた違う美味しさがあり、もてっとした食感と甘みが増し美味しくなります。また臭みの軽減されるので食べやすくなります。ただ、日にちを置くわけですから、ただ放っておくわけにはいきません。それなりに衛生管理をしつつ熟成させなければならないので、手順を紹介します。

スズキの刺身を寝かせる方法

それでは実際にスズキを寝かせる方法を紹介します。出来上がってしまえば、急いで釣りたてを食べなくても日をおいて食べる事が出来るのでメニューに入れやすくなります。熟成と腐敗は紙一重なので、冷蔵する、キチンと手順をふむことを踏まえて行ってください。

スズキの刺身寝かせ方:手順①三枚におろす

活き締めしたスズキを持帰り、三枚におろします。おろしたスズキの皮はひかずにそのまま使用します。

スズキの刺身寝かせ方:手順②身をくるむ

キッチンペーパーで①の身をくるみます。更に上からサランラップでくるみます。

スズキの刺身寝かせ方:手順③寝かせる

冷蔵庫のチルドやパーシャルなどに入れて寝かせます。3日までは毎日キッチンペーパーを取り換えてください。

スズキの刺身寝かせ方:手順④3日目から

3日目からは旨味が出てくるのでキッチンペーパーは交換せずにそのまま寝かし続けます。

スズキの刺身寝かせ方:手順⑤食べごろ

3日目から1週間くらいが食べごろです。皮をひいてお刺身で食べてください。

刺身でスズキを食べるなら不安な寄生虫

スズキは小魚を食べている魚なのでその小魚に寄生している虫を食べてしまう可能性が高いんです。というものの、スズキに寄生する代表的な寄生虫は下記でも紹介しますが、人に宿る寄生虫ではないので、加熱や除去で安心して食べる事ができます。

魚に寄生虫注意はつきもの

スズキの寄生虫「ウオノコバン」「粘液胞子虫」

スズキの外皮や口腔内付く寄生虫は「ウオノコバン」がいます。こちらはしがみついているだけなので、除去か加熱をすれば問題ありません。また、筋肉に寄生している「粘液胞子虫」は捌いてみるまでわかりません。筋肉の一部がジェリーミートになっているのですが、それだけ除去するのは大変なので加熱をすれば問題ありません。その他卵巣内に寄生する「フィロメトラ」などもいます。いずれも人に宿る事はありません。

しっかりと加熱調理を

出典:PhotoAC

上記の寄生虫は人に寄生したりはしませんが、何は嘔吐や腹痛をおこしてしまう原因になる寄生虫も存在します。自身で釣り上げたスズキは鮮度が良くおいしいですが、寄生虫がいるリスクもあるので心配な方は加熱調理をして食べてください。

スズキを刺身にしてみよう!

せっかく釣れたスズキを食べずに捨てるのは勿体ないです。この記事を読んでいただいて、スズキを刺身に出来るようになってくれれば、刺身はもちろん刺身をアレンジして食べる事もできます。淡泊なスズキだからこそ、素材の味を生かすもアレンジ豊富にちょうりすることもできるスズキの刺身を堪能してみてください。

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