人魚の眠る家は大人気の映画?
2018年11月に公開された篠原涼子主演の「人魚の眠る家」。タイトルからすればファンジーなのか怖いものなのかなんだか想像がつきにくいですが、番宣を見ていると愛の溢れる涙なしでは見られない映画のようです。人気作家の小説を原作として映画化されたことも話題を呼んでいる作品です。
人魚の眠る家は人気作家が関係していた!
東野圭吾(ひがしのけいご)の小説が原作になっています。デビュー30周年を記念して書かれた小説を映画化したのがこの人魚の眠る家なんです。東野圭吾といえば江戸川乱歩賞を受賞したことで世に作品が広まりした。その他数々の賞を受賞している実力派。主にミステリーやサスペンスのジャンルの小説を発行しています。
人魚の眠る家・映画のあらすじをご紹介!
ある屋敷に迷い込んだボールを取りに屋敷に入ってしまう少年がいました。その少年の目に飛び込んできたのは車いすに乗った同い年くらいの一人の少女でした。この少女はとある事故で脳死状態になってしまいます。母親である薫子は娘の脳死を受け入れられず、最先端技術を用いまるで生きているかのように生活をします。狂気的ともいえる母親の行動、しかしながら我が子への愛の深さ、苦悩の日々…そして最後にくだした決断は…。
人魚の眠る家・映画の見どころはココ!
母親の心情、現実、希望、奥が深い作品にのめり込んでしまう方も多いのではないでしょうか。考えさせられる場面も多々あります。思わずグッと見入ってしまうポイントやこの映画の魅力を紹介します。
人魚の眠る家・見どころ①:キャストが実力派
母親役にはアンフェアなどでカッコいい女性を演じている篠原涼子さん。自身も子を持つ母としてこの作品には一体どんな風に取り組まれたのでしょうか。IT企業の社長で父親役の西島秀俊さん。篠原涼子さんとはアンフェアで共演したこともあり、ドラマや映画に多数出演している役者さんです。実力あるこの二人でさえも、この映画に取り組むのに勇気がいったとか。感情が抑えきれませんでした。と語る両者の演技がどう映っているのか見どころです。
人魚の眠る家・見どころ②:監督はあの人
数々の誰もが知っていよう作品を手掛けている堤幸彦(つつみゆきひこ)が監督しているところも見どころですね。映画では「トリック」や「金田一少年の事件簿」。ドラマでは「世界の中心で愛をさけぶ」などどれも話題を呼んだ作品です。堤幸彦監督はモニターを通して撮影の指示を出す手法で撮影を行い、その場で編集して俳優に見せるのだとか。気持ちの維持を強いられるこの作品にはとても有効的な撮影の仕方で、途切れる事の無い感情が映しだされている所も見どころですね。
人魚の眠る家・見どころ③:エピローグ
オープニングとエンディングにしか出てこない謎の少年。ストーリーを見続けると最後に答えが出てくる、タイトルの意味までわかってしまうキーポイントとなる少年です。彼自身も分からないまま何かが繋がっていく…。最後まで見ないと分からないので始めから最後まで是非ご覧ください。
人魚の眠る家・見どころ④:岐路
離婚を決意していた夫婦ですが娘がプールで溺れて脳死でることを告げられます。離婚を辞め娘の世話をし続ける決断をします。この映画に出てくるポイントとして「岐路と決断」ではないでしょうか。自分がこの立場ならばどの様な選択をするのだろう。揺れる心と揺らがない精神の狭間で葛藤し続ける夫婦のそれぞれの思いと変化に注目です。
人魚の眠る家・見どころ⑤:周りも揺れる
夫の研究の部下である星野裕也(坂口健太郎)は薫子の決断により娘を生かすべき最先端技術で延命をしていますが、その技術にのめり込み恋人も顧みずに没頭してしまします。薫子との間にも親密な関係が生まれ…。薫子の変化と共に周囲の目も変わり、最先端技術を勧めた夫にも変化が生まれます。目の前の現実と現実逃避とも思える希望に揺れ動く様子と変化も見どころです。
人魚の眠る家・見どころ⑥:母の思い
愛しているからこそ諦めきれない。離れられない。愛しているからこそ決断しなくてはならない。分かってはいるけれどどうしようもない気持ちが狂気になったとしても、それを誰か責める事はできますか?自分はどうすれば良かったのか、どうすれば良いのか。なにが正しくて正しくないのか。理屈ではどうしようもないことも。愛する我が子への決断に母親だから苦悩するのですよね。
主題歌にも注目
2018年11月に絢香「30y/o」がリリースされました。こちらに収録されている「人魚の眠る家」の主題歌「あいことば」です。映像と共に引き込まれる要因は音楽ではないでしょうか。映画を盛り上げる魅力の一つで欠かせない存在です。この曲のエピソードや魅力を紹介します。
この映画のための曲
この「あいことば」は絢香さんが台本や原作を読んで書き下ろされた作品です。母の愛を描いた本作の世界観を絢香さんなら美しく表現してくれる。と関係者からのオファーを受けた絢香さん。原作と台本を読んでいると、言葉とメロディが止めどなく溢れてきたという。
歌詞の魅力に迫る
透明な愛言葉
映画の内容よりダイレクトに母の愛を感じる歌詞になっているような気がします。冒頭の「透明な愛言葉」あえて合言葉を「愛」に置き換えるあたりはセンスありますよね。この後呪文のように繰り返される母の想いがこの愛の言葉として幕が開くような歌いだしになっている気がします。
未来を見ながら永遠に愛します
私はあなたとずっとずっと未来を見ながら愛します。例え何があっても。最後の「例え何があっても」がグッときますよね。守り抜く母の愛を感じずにはいられません。
締めの透明な愛言葉
最後にもう一度冒頭の「愛言葉」がでてきます。最初の愛言葉は伝えたい気持ちに聞こえるのですが、最後まで聞くと不思議と言葉にならない言葉に聞こえてきませんか。
人魚の眠る家は他の映画と違う!どうして人気なのか?
人魚の眠る家はなぜこんなに話題を呼んでいるのでしょうか?この映画に一体なにが隠されているのでしょう。その理由を考えてみました。
人魚の眠る家が人気の理由①:キャッチコピー
映画のポイントともなる問いかけがインパクトありますね。一体なにがあったんだ!と興味をそそられます。この問いかけにあなたならどう考えますか?
人魚の眠る家が人気の理由②:答えのないテーマ
この映画のテーマは「脳死」です。本編を見てもこのテーマそのものに答えはなく、見る側の気持ちを揺さぶります。脳死自体「死」なのか「生」なのか。この映画は見終わってもそのテーマには答えは見つからないと思います。更に見る側の受け方で様々な価値観が生まれる作品です。答えのでないテーマ性が自身と照らし合わせて見入ってしまう一つの要因だと思います。
人魚の眠る家が人気の理由③:東野圭吾が好き
もともと東野圭吾さんの作品が好きな方は勿論のこと、小説で読んだ人も映画も見てみたいと来られる方が多いようです。内容は知っているけど、原作の印象と変わらない出来栄えに絶賛の声も。
人魚の眠る家は重たい映画?
バラエティーのような笑えるものではないことは確かです。重苦しいという表現も合わないでしょう。軽いものではありませんが大切な内容になっています。
人魚の眠る家は重たい内容でもある
「脳死」という人の生死に関わるテーマなので、軽視は出来ない問題でもあると思います。「重たい」というよりは「考えさせられる」という意見の方が圧倒的多く、また自身に薫子を置き換えて自分ならどうしただろう…と気持ちが入り込む内容になっています。
人魚の眠る家は難しい内容でもある?
体も、ぬくもりも目の前には存在するんです。心臓は生きているのに脳は機能していないからそれを「死」と告げられても受け入れる事ができるでしょうか。本人の希望ではなく親の判断で我が子の「死」を決め「臓器移植」の提供をする。新たな命に繋げるといえば素晴らしいですが、そもそもそんな簡単に割り切ることが出来るのでしょうか。先端技術や医療のことは分かりやすい表現になっていてそこに難しさは特に感じないでしょう。
人魚の眠る家の書籍について!
少し原作は小説であることを紹介しましたが、小説を読んで映画も見てみようと思った方も多いと思います。方や、映画を見て書籍を読んでみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために、書籍について少し紹介したいと思います。
人魚の眠る家の書籍をご紹介
「人魚の眠る家」は幻冬舎から2018年5月30日に30周年記念作品として出版された東野圭吾の作品です。著者はミステリーやサスペンスを得意とする作家で、自身も映画監督になりたいほどの映画すきであったとか。小説は書店や通販などで購入することが出来るので、是非一度手に取って読んでいただきたいです。
人魚の眠る家の書籍は映画と同じあらすじ?
小説を読んだ人も映画での違和感なく見れる仕様になっているようです。映画の方では小説では表立って取り上げられていない人もキーポイントだったり、小説にはないエピソードなどもあるようですがだいたい小説に沿った仕上がりになっているようです。
人魚の眠る家の書籍の口コミは良い?
他の作品でも人気のある作者の作品とあって、注目度も高いですが内容がとてもシュールで話題瀬にも富んでいます。実際手に取って読まれた方のレビュー数もかなり多く、考えさせられる、考えてしまう、自分なら…という口コミが多く社会や法律に問いかけたり自分の心情に問いかける作品になっています。