人間をも襲うヒョウアザラシ!その怖い生態・特徴など動画とともに紹介

Array

そんな凶暴さが人間にも向けられたことがあり、実際に死亡する事故も発生しているのです。

人間を襲った怖い事例①

今までにこの動物の被害に遭った方は2人確認されており、まず1人目の方が、スコットランド出身の探検家です。1985年、南極の氷の上を歩いていたところ、突然氷の下から足に噛みつかれました。怪我こそしましたが近くにいた仲間たちに助けられ、命に別条はありませんでした。

人間を襲った怖い事例②

そして2人目がイギリスの海洋生態を研究している方です。2003年、生息地域で調査のために潜水していたところ、突然この動物に襲われて他の動物と同様に海へと引き込まれてしまいました。その後船に引き上げられましたが、死亡が確認され初めての犠牲者となったのです。

怪我はしないがボートを壊す

前述しましたように近くを歩いていた人間を襲ったり、泳いでいたらそのまま獲物と勘違いしたのか襲ってきたりもするようですが、被害は底だけにとどまりません。なんと、人間の乗っているボートへと攻撃を加えたり、進行の邪魔をしたりといったこともするようです。

実際にボートが壊れたりもしますが、あちらにとってはただじゃれて遊んでいるだけだとか。実際にぶつけられたボートは穴が開いてしまうなどの被害をこうむってしまっており、安い被害とはとてもではないが言えません。ですので海の中でなくとも危険であることに変わりはないということなのです。

ヒョウアザラシに天敵はいる?

多様なターゲットが存在しており、理由は定かにはなっていませんが人間にすら牙をむいて死に至らしめるような事件も発生させているために非常に危険な動物です。生息している地域では最も強いとされていますが、そんな動物に天敵と呼べる存在はいるのでしょうか。

シャチ・サメに食べられることも

一応敵となる生物は存在しており、シャチやサメといった南極大陸オンリーではなく海全体で見た時に頂点に存在しているような大型の肉食生物には流石に体格でも力でも敵うことなく食べられてしまうということもあったのだそうです。

加えて、南極にはゾウアザラシという今回ご紹介している動物よりも大型の生物も生息しています。水族館では魅力ある生物の中の一種ですが、最大で6メートルを超えるような個体も存在しておりかつ集団で生活しているので、こちらにも敵わず食べられることもあるようです。

ヒョウアザラシに天敵はいない

このように他の動物にやられてしまうといわれてはいますが、実はこれらは不確かなことであるために本当にやられてしまったかどうかは定かではないのです。

仮にそうであるとしても、シャチだって遊泳スピードは速いですが簡単につかまってしまうとは考えにくいので、結局天敵はいないと考えてよいでしょう。

ヒョウアザラシを見られる水族館はどこ?

不確かな情報ではありますが大きな動物にはさすがに敵うわけではありませんが、それも本当に起きたことなのかは定かではないので依然として生態系の頂点にいるということがお分かりいただけたでしょう。では、そんなこの動物はどこで見ることができるのでしょう。

実は、残念ながら日本国内では普通のアザラシこそ見ることはできますが、この動物に限っては全国でも飼育がされていないようなのです。過去にはオーストラリアにあるタロンガ動物園という施設では飼育されていましたが、いずれにしろ直接見るのは難しくなっています。

ヒョウアザラシの動画を見てみよう!

飼育が難しいのかそもそもの頭数が少ないのか、または捕らえること自体が難しいのか日本の水族館や動物園では見ることができません。ということで、誰でも手軽にその姿を見ることができる、インターネット上に上がっている動画で姿などを確認してみるとしましょう。

動物を襲っている動画

こちらの動画は、南極に生息しているペンギンの一種であるヒゲペンギンを海中で襲っているところです。このペンギンは成人して巣を離れたばかりなのですが、それでも海に潜ればこのようになすすべなく狙われ、まるで肉でできた雑巾のように成り果ててしまうのです。

優しいヒョウアザラシもいる?

動画をご覧になればお分かりいただけるかと思われますが、やはり危険な動物に間違いないということはご紹介してきました通りです。ですが実は、人間に優しく接してくれたことのある個体もいたようなのです。どんなことがあったのでしょう。

ダイバーにペンギンをプレゼントしたヒョウアザラシ

それが、水中にもぐって自身のことを撮影していたダイバーへ、自分が獲ってきたペンギンをプレゼントしているというものです。さすがに受け取ることもできずにいると、目の前で食べ方まで教えてくれるという非常に親切な個体が確認されています。

動画を見てみよう!

実際の動画を見てみましょう。撮影しているダイバーに既に捕まえていたペンギンを離して口を開け威嚇行動を取りますが、すぐに別のペンギンを持ってきて渡そうとするもすぐに逃げてしまいます。

どうやらカメラマンのことを狩りをすることができない同類だと思ったようで、また同じことを繰り返すうちに弱っていたり死んでいる狙いやすいペンギンまでもってきて食べさせようとしたといった感じです。

怖いヒョウアザラシでもやっぱり赤ちゃんはかわいい!

成体になれば南極でも屈指の動物として凶暴な面を見せてきますが、地上でもライオンやトラといった強い肉食動物の子供は可愛いものです。ヒョウアザラシもその例外ではなく、まだ生まれて間もない赤ちゃんの個体は凶暴になるとは思えないくらいの愛らしさなのです。

タテゴトアザラシに関する記事はこちら

ヒョウアザラシは生態系の頂点に

ということで、南極でも非常に獰猛な動物として有名な種類の動物について基本的な特徴や生態から危険とされる原因となった、人間との関係性などをご紹介しました。

見出しでご紹介しました通り、日本国内で本物を見るような動物園や水族館といった施設は残念ながらありませんが、もし本当に見たいのであれば外国の施設へ行かれることをおすすめします。

タテゴトアザラシに関する記事はこちら

絶滅した動物に関する記事はこちら