最初のペンギン「オオウミガラス」とは?絶滅理由は人間?生態も

最後のオオウミガラスの悲劇

人間は最後のオオウミガラスを狩り、とうとう絶滅させてしまいます。時代が違うとはいえ、現代では考えられないほどあっけなく、雑に命を奪われたのは、オオウミガラスのつがいとその卵でした。

エルディ岩礁に抱卵中の最後のつがいが

1844年エルデイ岩礁にて、ジグダー・イスレフソン、ヨン・ブランソン、ケティル・ケンティルソンの3人が発見したオオウミガラスは、つがいでした。

見つけるなり、オスを棍棒で殴り殺し、メスは卵を守ろうとしたので絞め殺しました。卵は、騒動の最中に割れていました。割れた卵に用はないため、岩の上に投げ捨てました。

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この3人は、現在まで悪人として語り継がれています。最後の乱獲をけしかけ、絶滅させることになった原因として、博物館やコレクターの当時の行動も、非難されています。

オオウミガラスと同様の道を辿ったリョコウバト

「リョコウバト」をご存知ですか?こちらも、膨大な数が生息していたにもかかわらず、人間の乱獲により絶滅させてしまった鳥です。

オオウミガラスと違う点もあります。数が減ってきたと気づいた頃に、保護の動きがあったことです。しかしリョコウバトも繁殖期が年1回、産卵数は1つと繁殖力が低かったため、個体数の回復は叶いませんでした。

リョコウバトを絶滅させたのも人間

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野生のリョコウバトは、1906年、ハンターに狩猟されていなくなりました。シンシナティ動物園で産まれ育った「マーサ」が、最後のリョコウバトとなります。1914年に老衰でマーサが死亡し、リョコウバトは絶滅しました。

こちらは近年話題になっている、絶滅しそうな「うなぎ」の記事です。オオウミガラスやリョコウバトと同じ運命を辿らせないよう、私たちにできることを考えましょう。

大昔は日本にもペンギンがいた!?

約3,540万年前~2,330万年前の大昔、日本にもペンギンが居たことをご存知ですか?和名をペンギンモドキといい、プロトプテルム科の鳥類で、学名はCopepteryx hexerisです。

空を飛ばず潜水が得意、泳いで魚を捕食するなどの生態がペンギンに近くても、骨格を見るとペリカンに近いため、ペリカンの仲間だと考えられてきました。

しかし近年、岐阜県博物館の研究により、ペンギンモドキの脳の構造がペンギンと類似していることが判明しました。生物学では、脳の形が似ている同士が種として近いとされています。

これは、ペンギンモドキはペリカンではなく、ペンギンの仲間に入れるべきではないかという、これまでの見解を覆すような重大な発見です。

日本でも大昔のペンギンのような鳥の化石が発見される

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ペンギンモドキは、北半球の太平洋岸に生息し、気候変動などで絶滅したとみられています。

このペンギンモドキの化石が、どこよりも多く発見されている国、実は日本なのです。ペンギンモドキの化石は、これまでに北海道・福岡・佐賀・長崎・山口の5道県で見つかりました。

オオウミガラスは生きているのか?

絶滅後の1852年に、最後のつがいが住んでいた場所と近い、ニューファンドランド島のグランドバンクなどで、オオウミガラスを見たという情報はたくさんあります。信憑性に欠けていますし、絶滅させてしまったという事実を覆すことはできません。現在は、剥製・骨格標本・卵殻が残るのみです。

こちらは、平成に絶滅した動物に関する記事です。絶滅宣言の後に見つかり、復活した動物についての説明もあります。

オオウミガラスに想いを馳せてみる

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「もしかしたら、日本にオオウミガラスが来ていたかもしれない」という内容の短編です。1枚の古い写真でその可能性に気づいた主人公が、オオウミガラスの痕跡を追います。

主人公が「あほ鳥」と触れ合った人たちに話を聞いていくところは、オオウミガラスがもし現存していたら…と想像でき、身近に感じることができるでしょう。

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