最初のペンギン「オオウミガラス」とは?絶滅理由は人間?生態も

このペンギンモドキの化石が、どこよりも多く発見されている国、実は日本なのです。ペンギンモドキの化石は、これまでに北海道・福岡・佐賀・長崎・山口の5道県で見つかりました。

オオウミガラスは生きているのか?

絶滅後の1852年に、最後のつがいが住んでいた場所と近い、ニューファンドランド島のグランドバンクなどで、オオウミガラスを見たという情報はたくさんあります。信憑性に欠けていますし、絶滅させてしまったという事実を覆すことはできません。現在は、剥製・骨格標本・卵殻が残るのみです。

こちらは、平成に絶滅した動物に関する記事です。絶滅宣言の後に見つかり、復活した動物についての説明もあります。

オオウミガラスに想いを馳せてみる

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「もしかしたら、日本にオオウミガラスが来ていたかもしれない」という内容の短編です。1枚の古い写真でその可能性に気づいた主人公が、オオウミガラスの痕跡を追います。

主人公が「あほ鳥」と触れ合った人たちに話を聞いていくところは、オオウミガラスがもし現存していたら…と想像でき、身近に感じることができるでしょう。

オオウミガラスは復活できる?

新しいDNA技術の、「遺伝的にゲノムを再生する方法」を使えば希望はあります。現存する剥製などからDNAを採取し、近しい鳥の細胞に移植すると、クローンを作り出すことができる鳥が産まれます。そこから、完全体ではありませんが、構造的にオオウミガラスっぽい鳥が産まれます。

しかし、生息地・生態が現代に適応できるのか・現在の生態系に与える影響など、色々な問題があります。絶滅してしまった動物を、技術ができたからといって安易に復活させるわけにはいかないのです。

4月25日はペンギンの日!オオウミガラスの記憶

derdento / Pixabay

南極にあるマクマード基地に、毎年のように4月25日にアデリーペンギンが姿を見せることから、それを祝って「世界ペンギンデー」にしました。水族館などで、イベントを開催するところもあります。

MemoryCatcher / Pixabay

ペンギンは、気候変動・生息域への人間の侵入・漁業での混獲・海洋汚染などで、数が減ってきています。現在、18種のうち11種が絶滅危惧種、4種類が準絶滅危惧種に指定されています。

オオウミガラスと同じ道を辿らせないよう、ペンギンを守るために私たちができることを、考えていきましょう。

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