カリフォルニア州南部に住む女性が自らの父親がソディアックであると証言しました。彼女の父親は生前、自分がソディアックだと彼女に伝えたのだといいます。しかし、この父親は自身がケネディー元大統領の非嫡出子だと根拠のない主張をした経緯もあり犯人として断定されませんでした。
ゾディアック事件の犯人候補④:デニス・レイダー
デニス・レーダーはBTK絞殺魔として知られる人物で受刑中の人物です。BTKとは、Bind(縛る) Torture(拷問する)Killer(殺人者)の略で10人の被害者が出ています。デニス・レーダーはウィチタ州立大学で司法行政の学位を修め市の職員として働いていました。猟奇殺人とは全く別の善良な市民の顔を持っていたのです。
真犯人か!父がゾディアックかもしれないという証言も
数々の謎を含み、多くの容疑者を生み出したゾディアック事件。現在ゾディアック事件の真犯人の目星はついているのでしょうか?都市伝説的に最も真犯人に近いと「噂」される人物がいます。それがアール・ヴァン・ベスト・ジュニアという人物です。
真犯人かもしれないアール・ヴァン・ベスト・ジュニア
彼は最もソディアック事件の犯人に近いと噂される人物の一人です。DNA鑑定、筆跡鑑定など現在の科学を駆使すると、彼とソディアック事件には深い関係があることが分かっています。また、彼は幼少期を日本で過ごしていることもわかっています。実は日本とソディアックは深い関係があるのです。
ゾディアックとの共通点
アールが容疑者候補として名前が挙がったのは、実の息子ゲーリー・L・スチュワートからの情報提供からでした。アールとゲーリーの親子関係は生まれて間もない時期に「子供を父が捨てる」という形で破たんしていました。現代でいう所のネグレクトです。大人になったゲーリーが父親の面影と再会したのがゾディアックの犯人像でした。
ゲーリーは14歳の両親に捨てられた
アールは当時14歳の少女ジュディと駆け落ちをします。彼女が14才という年齢だったため誘拐事件となり捜査が始まります。アイスクリームロマンスという名称を付けられ大々的に報じられました。逃走中に子供を出産し、わずか4週間で捨ててしまいました。この子供こそ、自分の父親がソディアックだと訴え出たゲーリーです。
ソディアックと父アールの共通点
ゲーリーが父であるアールをソディアックと結びつけた理由は沢山あります。アールとソディアックは非常に共通点が多いのです。それらの共通点をまとめてみます。客観的な事実の他に、ゲーリーの主観的な情報も含まれています。
似顔絵がよく似ている
テレビ番組でソディアックの似顔絵が放送されたとき、ゲーリの息子が叫びました「あれパパじゃん!」テレビに映っていたソディアックの画像は自分に非常によく似ていました。しかし、ゲーリーは自分に似ているにではないと直ぐに気が付きます。似顔絵は自分に似ているのではない、父親アールの顔にそっくりなのです。
オペラ「ミカド」への執着
犯行声明文にはオペラの「ミカド」からの引用文がありました。アールは宣教師だった祖父につれられ日本で暮らした経験があります。ミカドの一節の文章を口ずさんでいたという親戚の証言があります。ミカドは1853年イギリスで初上映された作品で、日本の風俗文化を紹介するドタバタ喜劇です。
被害者の女性が実母のジュディに似ている?
ソディアックの被害にあった女性はアールの実母に似ているという証言もあります。カップルを襲ったゾディアックは確実に女性を殺害しています。女性に対して特別な感情を隠し持っていたのではないかと疑われています。母親に対する異常な愛着が犯罪の根底にあったのでしょうか?
悪魔崇拝的な経典に凝っていた
ソディアックの犯行声明の中には、現世で殺した人間が来世で自分の奴隷になると主張しています。奴隷狩りともとれる文章です。また、丸の中に十字を描きこんだトレードマークは『宗教的な意味」が隠されているとも言われています。
アールが服役していた期間はソディアックの事件が起きていない
アークは犯罪で服役した期間があります。アークが服役した期間にはソディアックの犯罪は起こっていません。この事実をどうとらえるのかは賛否が分かれます。犯罪をした証拠ではなく犯罪ができなかった証明だからです。やっていないことの証明は無理だという事から悪魔の証明と呼ばれます。