霊が人体に及ぼす影響についての記事はこちらです
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ポヴェーリア島に行くことはできるの?現在の島の様子
この島は心霊スポットとして有名ですが、実際のところこの島へは自由に行ってよいのでしょうか。ヴェネツィアからは目と鼻の先ですので、行こうと思えば簡単に行ける距離です。もっとも、幽霊がさまよっていると言われていますので、立ち入るのには覚悟が必要でしょうが。
現在はイタリア政府がアクセスを制限している
1960年代に島の病院が閉鎖されて以降は、しばらくは農地として使われていたようですが、そのうちに誰もいなくなり、とうとうイタリア政府が国有化してしまいました。そして政府は勝手に島にたち入ることを制限しています。これは何事かの危険を予測してなのか、それとも国が開発を目論んでいるからなのかと思惑が渦巻いています。
地元の漁師すら近づかない島になったポヴェーリア島
かつてこのあたりは、ラグーンのなかでも良い漁場でした。しかし、度重なる恐怖の噂によって今では地元の漁師すら近づこうとはしません。下手に近づいて呪われでもしたら大変だからです。それにイタリア政府のお達しもあるので気軽には近づけない島になってしまったのです。
ポヴェーリア島が競売にかけられた理由は?今後の島はどうなるのか
イタリア政府はこの島を国有化してましたが、未来永劫そのままアクセスを制限して保管しようとした訳ではありません。そこには確固たる計画があったのです。とうとう動きを見せた政府は何を目論んでいるのでしょうか。
イタリア政府はポヴェーリア島を競売に
イタリア政府はこの島を競売にかけて、いくらかでも収入を得ようと考えています。そもそも近年のこの国の台所事情は大変厳しく、できれば外貨を獲得したいというのが本音のようです。そのために、この島の今までの評判などおかまいなしに、競売に勝負を賭けてきたのです。
競売の条件はあくまでもリース
イタリア政府がこの島を競売にかけると言っても、島の所有権を売却するつもりはありません。リース契約を結ぼうとしているのです。しかも、リースの契約期間は99年となっています。どこかの国が契約してくれれば狙い通りですが、うまくいくのでしょうか。
高級ホテルを建てたいという政府の望みは叶うのか
政府の目論みとしては、現在はかなり古くなってしまいましたが、島の施設をリニューアルして、高級ホテルを建ててもらいたいということなのです。このには今までも、外国のテレビ局などが取材に訪れて知名度は十分ですので、心霊スポットなどとして売り出せるのではと期待できます。しかし地元の住民は募金をして反対運動をしているようです。
過去のペストの流行について
この島では主としてペストにかかって隔離のために連れてこられて、結果的に亡くなった人が大勢いました。ではこれまでに世界中を恐怖に陥れたペストの流行とはいったいどのようなものだったのでしょうか。
東ローマ帝国
542年からその翌年にかけて東ローマ帝国で流行したペストが、ヨーロッパ最初の記録となっています。この流行の範囲はアジアやアフリカ方面まで拡大し、当時の人口の半分が死亡したと言われています。
14世紀のペスト大流行
それまで久しく流行していなかったのですが、14世紀に入って世界中を巻き込むペストの大流行が中国から始まりました。中国の人口を半分にして、ヨーロッパに伝わってからは当時のヨーロッパの人口の3分の1から3分の2の2000万人から3000万人が死亡しました。結局、全世界の人口の約30%が死亡したようです。
中世以降
14世紀の大流行のあと、規模は小さくなりましたが、17世紀から18世紀頃まで何回かヨーロッパで流行しています。その後、衛生状態の改善などの対策が功を奏してヨーロッパでは19世紀までには流行はひとまず終わりました。ただし、中国とインドについては19世紀に1200万人の死者を出す流行がありました。
人体実験
この島では、密かに人体実験が行われていたのではないかと言われていますが、そもそも世界中にはこのような人体実験をやってきた歴史があります。どのようなひどい実験があるかを、いくつか紹介します。
ナチス・ドイツの人体実験
ナチス・ドイツの人体実験は、強制収容所で行われました。収容者は有無を言わせず実験台にさせられたという、非人道的な行為です。実験の内容は下記に示すものですが、この実験の結果死亡する人や重い障害を残す人が多数出ました。後にこの反省から医療倫理に関するニュルンベルク綱領ができました。
- 双子の子供に対する遺伝子の類似性等に関する実験。対象は1500人。1400人が死亡。
- 骨、神経、筋肉の再生と骨移植の研究
- 低体温の実験。100名が死亡。
- マラリア感染の実験。数百名死亡。
- マスタードガス実験。被験者はひどい化学火傷となりました。
- スルフォンアミド実験。人工の抗菌剤の有効性の実験のために、傷口に破傷風菌などをすり込まれました。
- 海水実験。被験者は大量の海水を飲まされ、それ以外の食べ物を与えられませんでした。
日本軍による人体実験
日中戦争や太平洋戦争中に、日本軍の七三一部隊が人体実験を行っていました。この実験は主に中国で行いましたが、場所はハルビン郊外で、研究施設はかなり大きなものになっていました。以下に主な実験を示します。
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- 手術の練習台。生きた人を使って四肢切断、弾丸摘出などを行いました。
- 病気に感染させる。ペスト、チフス、コレラなどに感染させて、病原体を調べました。
- 凍傷実験。人為的に手足を凍傷にして湯をかける。
- 病原体を感染させて新型のワクチンの効能を調べる。
- 馬の血を輸血してみる。
- 極限状態実験。空気を血管に注射する。食事を与えず餓死させる。水分を与えず脱水症状にする。
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霊感の強い人は絶対にポヴェーリア島に立ち入ってはいけない
この島は、病気にかかって心ならずも連れて来られてそのまま島を出ることができなかった人が、中世の頃から大勢います。そして20世紀に入ってからは、猟奇的な人体実験などの犠牲者も沢山いるようです。このような悲しい歴史を持っているこの島には、霊が浮遊しています。霊感の強い人は決して立ち入ってはいけません。
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