ポヴェーリア島は幽霊に呪われた島?忌まわしい歴史と島のゆくえ

この島は、ヴェネツィアに病気が広まらないようにするために、病気にかかった人々を隔離するために連れてきました。その当時は有効な治療法も無いために、一旦この島に足を踏み入れると、もう生きては帰れません。いや、この島に遺体が葬られることになります。数が膨大なために島中に遺体が埋まっている状態になりました。

ポヴェーリア島では心霊写真が撮れる!?実際の島の画像

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想像を絶する人数の人々が、この島に来て病に苦しみながら亡くなっていきました。そのため、この島には亡霊が現れると言われています。それも一つや二つではなく、あちらこちらに止めどもなく出現するようです。

もしかして心霊写真?恐ろしい画像

今でも島の中には、霊が多数浮遊していると言われています。やはりこの島には今でも浮遊霊がたくさんいるのでしょう。死ぬ前に一度でいいから本土へ帰って、家族と会いたいと呻きながら死んでいった何万もの怨念がビリビリと伝わってきそうです。

背筋がぞわぞわするポヴェーリア島の廃墟画像

この写真は、島の病院です。今ではすっかり廃墟となってしまいましたが、1922年に開設されて1968年に閉鎖されるまでの40年余りは、ここにも沢山の患者さんがいたわけです。患者さんたちの声が今でも聞こえてきそうです。

もはや人体実験?ポヴェーリア島で行われていた恐ろしい手術

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この島は長い間、ペスト等の伝染病患者を世間から隔離する施設としての役割がありましたが、20世紀に入って病院が開設されてからは、精神病患者も受け入れていました。そして治療法を試験するという目的で、さまざまな試みが行われていました。それはまさに、人体実験とも言えるものでした。

ポヴェーリア島には精神病患者隔離病棟もあった

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この島の病院には精神病患者の隔離病棟がありました。精神病の患者はおとなしくしてくれている分にはよいのですが、自制がきかなくなって暴れ回ったり、暴力をふるったりする事もあり、病院関係者は拘束服などで患者を動けないようにして、精神が落ち着くのを待つのでした。しかしこれは一筋縄ではいきません。

患者に施されたロボトミー手術

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この島では、ひっそりと患者にロボトミー手術を施していたと言われています。この手術は、精神疾患とくに凶暴癖のある患者にはよく効く処置として、アントニオ・エガス・モニス医師が1937年に発表してから1940年代には爆発的に広まりました。これは、患者の前頭葉を切り離してしまうという恐ろしい手術でした。

前頭葉を切り離された人間の恐ろしい末路

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ロボトミー手術を受けた患者は、乱暴だった行動が劇的に安静化しましたが、その反面、悲劇的な副作用がありました。それは、人格を失い、やる気や集中力を失い、また創造力も失い、人生に対する興味も無くなっていくのでした。まるで、生きる屍のようになってしまったのです。

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