また、この番組では霊能者も加わって、霊視を行っていました。日本では馴染みがありませんが、アメリカのFBIでは未解決事件の最期の切り札として、霊能力者に依頼するという事が時々あります。アメリカで依頼された実績のある霊能者が霊視を行い、近くに見られたものとして送電線、資材置き場、廃屋があげられした。
実際にキャンプ場の近くにあてはまる場所があり番組は盛り上がりました。しかし、結局まなみちゃんの手がかりは何も見つかりませんでした。霊能力者は誘拐ではないかと推察していました。死亡事故ではないため、どこかで生きているのではないかという希望が残ります。
Contents
下村まなみちゃんはダウン症だった
下村まなみちゃんはダウン症候群でした。世間ではダウン症と呼ばれることが多い遺伝的な病気です。体の発達が少し遅い、人によっては知能にも問題が出てしまうということもあります。このブロックではそれについて整理して掘り下げていきます。
ダウン症候群とは?
ダウン症候群とは、先天性(生まれつき)の疾患の事です。染色体という遺伝的な部分が三本の組になってしまうことで起きます。症状として、見た目が特徴的で頬の肉が盛り上がり、目が少し釣り上がってしまいます。軽度の知的障害が特徴になります。
なぜダウン症の下村まなみちゃんを1人にした?
まなみちゃんがどの程度のダウン症だったかは明言されていません。しかしながら事実として、小柄な体格、体力がある方ではない、しかし養護学校に通うほどではなかった。という情報はありますので、比較的軽度だったのだと推察できます。普通の学校に入学したこと、しかしながら軽度の障害ということで非常に難しくデリケートな部分です。
下村まなみちゃんは周りのケア(または少しの配慮)が無くてはならない人物だったと思われます。その様な状況で監督としてついていった校長先生や、同校5年生の教員たちは常にリスクを考えて統率を取るべきだったのでしょう。次のブロックでは学校側の対応について見ていきます。
学校の対応に落ち度はなかったのか?
下村まなみちゃんはダウン症候群であったため、周りの少しのケアが必要な人物でした。そんなまなみちゃんが林間学校に行くからには、もっと計画的に統率を取るべきだったのではという声はあります。
疑いの声もあがる校長先生
2ちゃんねるやヤフー知恵袋といった匿名で意見が書ける場所では校長先生への非難や疑いの声が上がっていました。最期の目撃者である大人であること。下村まなみちゃんが遅れていることに気がついても付いていくだけだったことなどが怪しいとされています。
しかし実際の校長先生は一日たりともこの日を思い出さない日はない、と後悔の念を語っており、一生悔み続けるかと思います。これもこれで心が痛くなる話です。子供の行方不明事件は発生しないのが一番です。誰も得をしない、誰も幸せにならない、そんな神隠しの事件だったのです。
大勢いたはずの教員に問われる疑問
この林間学校に同行したのは校長先生だけではなく、同校の教員たちもいます。日頃生徒と触れ合うことのない校長先生ではカバーしきれない部分も出てきます。例えば、後ろ姿を見ただけで下村まなみちゃんだと分かるのは教員たちだけです。
下村まなみちゃんとクラスメートの些細な人間関係。それを把握していれば下村まなみちゃんを置いていかない生徒と組ませてあげれば、グループから遅れてそのまま行方不明といった今回の悲劇は起きなかったはずです。先にも述べた2ちゃんねるやヤフー知恵袋では教員に対する疑問の声もありました。
下村まなみちゃんの失踪事件の真相は?
下村まなみちゃん本人はおろか、私物も一切見つからないこの行方不明の真相は何なのでしょうか?当時から現在までいろいろと議論されています。現実的なものからオカルト説まで、そこでこのブロックではその事をまとめて行きます。合理的な説明が欲しい方は是非最後まで読んでください。
ツキノワグマに襲われた説
失踪事件が起きた前後、岐阜県郡上市ではツキノワグマの出没情報が報告されていました。今回のケースだと、まなみちゃんの前方には同じグループの子どもたち。後方には校長先生がいたため誰にも見られずに連れされたというのは考えにくいです。
それにもし、連れ去られたとしたらどこかに服の破片や靴が落ちているはずです。しかし1週間にも及ぶ大捜索で私物すら見つからなかったということからも考えにくい状況です。実際に熊は怖い生き物として定着していきますが、人間を襲うのは冬眠前のナーバスな時期とも言われています。この時期はそれにもあたりません。
誘拐説
誘拐説の根拠はこうです、私物すらも一切見つからないということは、着の身着のままどこかに連れ去られたのではないか、というものです。しかしこれも反論の余地があります。ツキノワグマに襲われた説と同じく、前後に人間がいて、第三者が何の目撃もされず誘拐を実行できたのか、という点です。
さらに当日は「ひるがの高原キャンプ場」は同校が貸切状態でした。誘拐を実行するには、小学生が泊まりに来るという情報を前もって把握しており、前もって林道に姿を忍ばせ、まなみちゃんにも叫ばれること無く遂行したことになります。
また、林道の反対側は崖が切り立っていたため、移動ルートも限られます。自動車で下山して連れ去るにも、誰にも見つからずに車のエンジンをかけて外へ行けたのか?などなど不自然な点が沢山あげられます。この誘拐説も真実味は薄いのが現実です。
事故説
何か不測の事態に巻き込まれたという説もあります。例えば小柄な小学生がギリギリ入るくらいの穴があって滑り落ちてしまった。その後枯れ葉などで軽い蓋をしたようになってしまった。コレは一つの例えですが、何か人智の及ばない偶然が相当重なって事故が発生したという説は完全には否定できません。
神隠し説
ここまで現実的な説をあげてきましたが、まなみちゃんの私物が全く見つからないことなどを根拠に神隠し説も出てきました。日本では昔から不可解な行方不明を神隠しと読んでいました。山奥など、畏敬の対象である場所ではこれが起こりやすいとされています。神隠しについてまとめた記事はコチラです。
過去のオカルトは、現代の科学的現象
過去であればオカルトとして片付けられていたであろうことも現代では科学的根拠で説明できます。例えば記憶喪失や夢遊病などは過去であれば狐憑きと言われたでしょう。他にも幻聴幻覚も現代ではストレス性のものや、アルコール依存などなど解明されています。
オカルトは好きですが、一方で科学の進歩も興味深いものです。今までわからなかった事が明らかになってきます。これからも、民間伝承で語られていた事が実は科学的根拠があったことなど出てくるでしょう・オカルト系の話題が時代の先を行き、科学が後からついてくるというのは魅力を感じてしまいます。
下村まなみちゃんの失踪事件当時の姿
話を元に戻します。今も下村まなみちゃんの情報提供は呼びかけが行われています。そこでこのブロックでは行方不明になったときの姿を細かく記載しておきます。もしも何かピンと来た方は情報提供をよろしくお願いします。
服装や髪型
当時の服装は水色の長袖Tシャツです。若干生地が厚めで軟らかそうな綿素材だと思われます。髪型は横に2箇所で止めていました。また自分の名前が入った赤いネームカードを首から下げていました。情報提供は下記になります。何かピンと来た方はどんな些細な情報でも構いませんので情報提供をよろしくお願いします。
名前:下村まなみ
(当時、愛知県常滑市立常滑西小学校5年10歳女児)
体格:身長120センチ、体重20kg
行方不明時の服装:白地に袖が水色の長袖Tシャツ、薄ピンクのズボン、水色運動靴、髪を2ヶ所ゴム止め
行方不明時の状況:平成21年7月24日午前8時前後、ひるがの高原キャンプ場内散策中に行方不明 一日も早く、まなみさんを見つけるためにも、どんな些細な情報でも連絡等いただけますよう、ご協力よろしくお願い致します。
連絡先:郡上警察署(0575-67-0110)(引用:岐阜県警察 情報提供のお願い(下村まなみさん))
下村まなみちゃんを待ち続けるご家族の現在
下村まなみちゃんのお母さんはインタビューに答えるなど積極的に情報提供を呼びかけています。休日にはインターチェンジに出向き、チラシを配るなど自分の時間を沢山使っています。今も家族全員で待ち続けており部屋や学習机も当時のままだと言います。
「親」が疑われる実態
インターネットで検索すると、お母さんを疑う心無い声が散見されます。しかしこれは匿名で書き込める場所ばかりで書かれており何の信憑性もありません。現在もお母さんはまなみちゃんが帰ってくるのを心待ちにしています。
公開番組を利用し探し続ける現在
お母さんはテレビなどの公開番組も利用していて積極的に情報を探しています。当時の辛い心境を持て余すことなく話し、番組のスタッフさんとのやり取りの中ではすがるような気持ちが伝わってきます。人として心が痛む思いです。
小5で止まっている時間
去年の2018年にも、現在生きていれば20歳、今はどこに居るのだろうという心境を朝日新聞の記者に語っていました。誰も責められない状況に胸が苦しいとも語っています。いつ戻ってきも良いように机の上やまなみちゃんの私物はそのままにしてあるそうです。
どうか早く見つかって欲しい下村まなみちゃん
インターネットの噂では、校長先生や親、はたまたいじめがあったのではと情報が錯綜しています。2018年までで数えると述べ5500人の警察官が捜査や呼びかけ参加していますが、2016年には6件、2017年には1件の情報提供があったのみです。
少しケースが違いますが、過去には10年間監禁されるも無事保護された「新潟少女監禁事件」というものも有りました。行方不明者が帰ってくるのを待ち望んでいた家族にはとんでもない朗報だったわけです。まなみちゃんがどこかで生きていて、いつの日か帰ってくることを願って止みません。
水死に対して持っと知りたい方はこちら
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