鼻から大量の水を吸うことで三半規管がやられてしまいます。鼻が詰まるとなんとなくボーっとしてしまう時のメカニズムです。鼻水はpHがあっているのでなんともありませんが、大量の水が鼻に入ると出血を起こしてしまいます。そして自分が立っているのか寝ているのか、どういう状態なのか把握できなくなってしまいます。
この様に平衡感覚の消失とパニックというダブルパンチで肺に水が入ってしまい、溺死してしまうことになります。この記事のテーマである下村まなみちゃんのケースとは違いますが、豆知識として水深が浅くても溺死してしまうメカニズムを紹介させていただきました。
水死に対して持っと知りたい方はコチラもどうぞ。
下村まなみちゃんが下見をしていた「ひるがの高原キャンプ場」とは
話を失踪事件のことに戻します。「ひるがの高原キャンプ場」とは岐阜県郡上市にある簡易宿泊所です。2019年現在も営業していてオートキャンプ場(車やバイクを乗り入れることができる)として愛好家がたくさんいます。草が生い茂っている箇所も少なく、高い木と枯れ葉が殆ど全てです。
敷地内では足首〜スネ丈の深さの小川が流れており、水質も非常に綺麗です。流れが早いということもなく、水遊びをするのに持ってこいです。利用客はここでビールを冷やすなどするそうです。上で引用した動画の1分程度のところに小川が流れています。
「ひるがの高原キャンプ場」の位置
実際の交通アクセスは一宮JCT(ジャンクションから1時間半程度)。吹田IC(インターチェンジ)からだと3時間程度。また、ETC専用出口ではありますが最寄りのICである駿河の高原スマートインターチェンジからだと約8分で到着します。
下村まなみちゃんが行方不明になったのはどの辺り?
当時の新聞報道の画像を参考に、公式の画像と照らし合わせて解説していきます。出発地点は画像の中央の中央広場の部分です。そこから上部のトイレのところへ行き、散策道をグルッと回り帰ってくるという形で、全長は約1キロでした。肝試しのコースは道なりに歩けば、逆U時の様な形で広場に戻ってきます。
校長先生がいたのは上の画像で散策道の文字がある辺りで、(地図にはありませんが)橋がかかっています。コースの全長からみるとほぼ真ん中あたりになります。校長先生が声掛けをした橋の手前から、下村まなみちゃんの他のメンバーが気がつくまで約150メートルですが校長先生が後ろを追いかけて歩きました。
よって実際のところ、100メートルの幅で失踪したと言えます。画像を見ても分かる通り、丁度カーブになっていて見通しが悪い場所でした。これが非常に悔やまれるところで、校長先生からの死角になってしまいます。ここで”何か”が起きて失踪事件が起きたのです。
下村まなみちゃん失踪事件の捜索状況
下村まなみちゃんが行方不明になったのが午前9時前です。そこからどの様な時系列で捜索が行われたのかの詳細をまとめていきます。数年後、世界最強のFBI捜索の手にかかってもなお、決定的な証拠が見つかりませんでした。現在もなお情報提供の呼びかけが終わっていません。