タコの雑学
タコは、脳が小さい割にはとても知能が高い生き物です。また、タコの墨や体にもいろいろな特徴があります。タコの足の雑学の前にまずは、意外と知られていないタコ自身に関する雑学を紹介しましょう。
知能が高い
タコは脳が小さいものの、ビンを開けられるなどとても知能が高い生き物です。タコを瓶の中に入れてきっちり蓋をし、水槽の中に沈めると、即座に蓋の形を理解して、吸盤を使って蓋をクルクル回して脱出できます。また、タコは敵と戦う時には貝殻を盾に使ったり、時には武器に使うこともあります。
タコの墨の秘密
タコは敵に襲われると、墨を吐いて相手の視界を遮っている間に逃げようとします。さらに、タコの墨は目くらましだけでなく、嗅覚を鈍らせる作用があり、イカの墨よりも強い毒素を持っています。
実は、タコの墨はイカの墨よりおいしいのですが、タコは墨袋が小さく、水揚げされた時にほとんど墨が残っていません。そのため、イカ墨より取れる量が少なく、一般的にはイカ墨が多く食べられるようになりました。
その他体の秘密
タコには脳が9つあります。頭にある大脳以外に、8本の足の根元にもそれぞれ神経脳があり、足の動きを管理しています。他にもタコは、本来の心臓以外に2つの心臓を持っています。「えら心臓」と呼ばれる心臓が左右のえらの根元にあり、えらの血液循環をよくすることで筋肉への酸素供給を多くしているのです。
また、タコの体は90%以上が筋肉でできています。締め付けられれば、逃げることはできません。しかし、タコの筋肉は低エネルギーのタンパク質でできており、ダイエットには持ってこいの食材でもあります。
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タコの目は特殊な構造をしている
タコの目を見たことがありますか?タコは夜行性で、夜でもしっかり獲物を見つけることができますが、人間のようにはっきりと色を識別することはできません。また、タコの目にはまぶたがないので、眠る時は目を開けたまま寝ます。
体がどんな向きでも同じに見える
ネコの瞳孔は縦にスリットが入っていますが、タコの瞳孔には水平にスリットが入っています。タコは体や頭が横向きや逆さまになっていても、このスリットは常に水平を保っているため、体の向きに関係なく同じように見えているのです。
盲点がない
盲点は、網膜に視神経が通るための穴があいているために存在しますが、タコは網膜に穴をあける必要がない構造をしています。そのため、タコの目には盲点がなく、どの向きでも広い範囲で目が見えています。
タコの足の雑学10選
タコに関する雑学はいかがでしたか?タコには体だけでなく、足にも人間と違う部分がたくさんがあります。9つの脳で器用に動かすことができるタコの足には、どのような雑学があるのでしょうか。ここからは、タコの足に関する雑学10選を紹介します。
タコの足の雑学①
タコの足は何本ありますか?もちろん「8本」と答える方が多いでしょう。でもタコの足は、正式には足ではなく、またすべての足が同じ役割を担っているのでもありません。タコの足には、移動以外にも役割があるのです。
タコの足は2本!?
8本ある足のうち、前側6本は「触腕」と呼ばれる腕で、後ろ側2本が移動するための足としての役割を担っています。6本の腕は物をつかんだり、獲物を捕らえたりするために使われます。ちなみに、イカの足も10本ではありません。
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タコの足の雑学②
タコを食べる時、足先は包丁で切り落とすことが多いです。なぜ足先は食べることが少ないのでしょうか。「毒があるから」と聞いたことがある方もおられると思いますが、実は、違う理由もあるんです。
タコの足先を落とす意味
タコの足先には毒はなく、細かい吸盤に雑菌が溜まりやすいために切り落とすのす。よく洗ってからであれば、足先を食べても問題はありません。雑菌対策としては、塩をしっかり揉みこんでから水洗いするのが効果的です。
タコの足の雑学③
イカの足には「ゲソ」という通称があります。では、タコの足の通称は何でしょう?タコの足が「ゲソ」と呼ばれないことには理由があります。その理由を、「ゲソ」という語源の観点から紹介しましょう。