エビやカニの仲間なだけあって、味もそれらに近いようです。知らない人からすれば見た目はちょっと食べる気になれませんが、カメノテはとても美味しいのです。昔は漁師や海沿い地域の人しか食べられていませんでしたが、味が良いので、近年では注目されてきているんですよ。
食べられる箇所
うろこ状の部分と爪の間あたりをぽきっと折って、うろこ状の殻をスポっと抜き剥くと、貝のような白っぽい身が出てきます。そこが食べられる身の部分になります。萬脚の爪のあたりの黒い身の部分は一般的には食べられていません。
人によっては、食感の不快感を感じる人が居たり、砂浜近くにくっついていたカメノテの萬脚には特に、砂が噛んでいるのもあり、食べないことが多いようです。
カメノテの食べ方基本編
カメノテはどのように調理して食べるのか、知らない人からすれば未知の食材ですよね。そんな方のために、基本的な食べ方をご紹介します。特に汁物は、良いダシが出てすごく美味しいので、とてもおすすめなんですよ。
まずは塩ゆで
鋭い爪に気を付けながら、カメノテをたわしやブラシなどで綺麗に洗い、沸騰したお湯に塩を加え、カメノテを加えます。再沸騰してから5分から10分程度茹で、ざるにあげ粗熱をとれば出来上がりです。
こちらが一番基本的で、食べられている地域では、よくある調理法となります。まずは塩ゆでして食べてみましょう。
ダシも美味しい酒蒸し
上記と同様に、カメノテを綺麗に洗い、酒を入れて5分くらい蒸せば出来上がりです。カメノテがもともと塩分を含んでいるので、塩を入れる必要はありません。
白ワインで蒸したり、その時はオリーブオイルとニンニクを加えたりするのも良いですね。煮汁にはとても良いダシが出るので、スープもぜひ一緒に味わってみてください。
お味噌汁
同様に、よくあらったカメノテを、水を張った鍋に入れ沸騰させ、アクをとりながら5分程度煮ます。火を止め、味噌をとき入れて、再度温めれば、出来上がりです。とても美味しいダシが出るので、汁物にするのは特におすすめですよ!