さっちゃんの歌詞、知っていますか?
子供だった頃、誰もが1度は歌ったことのある国民的童謡ですが、大人になってもすべての歌詞を覚えている方はどれだけいるでしょうか?
あの頃は何もわかっていなかったかもしれないけれど、改めて、この愛らしい童謡に隠されたおそろしい真実を辿ってみましょう。
さっちゃんの歌詞1~3番
この童謡は日本の子供に馴染み深く、私たちにとって懐かしい歌です。
さっちゃんは幼い女の子で、自身を名前で呼ぶかわいらしい拙さがあって、バナナがとても好きだけど小食という内容はみなさんも覚えているかと思います。
さっちゃんの歌詞はだんだん様子がおかしくなる
歌の最後で、さっちゃんは遠くへ行ってしまうんだと、僕(歌い手)は寂しがっていました。彼女とは離れ離れになってしまったようですが、それは単なる引っ越しでしょうか?
聞きようによって遠くとは「二度と会うことができない場所」という意味にも聞こえます。
都市伝説!呪いの4番。さっちゃんの歌詞にモデルがいた?
この歌の主役である女の子には実はモデルがいると言われています。
その子は幼い頃、まだほんの小さいうちに事故で死んでしいました。その子を悼んだ歌であるという言い伝えがあるのです。そして3番から後を歌ってしまうと、その死んだ少女に呪われる…という恐ろしい噂があるのです。
さっちゃんの歌詞4番
続きなんて記憶にないけどな?と不思議に思った方もいることでしょう。そうなのです、実はさっちゃんと離れ離れにてからのストーリーが存在するのです。
では「僕」の側からいなくなってから、さっちゃんはどういう人生を辿ったのでしょうか。
呪いのかかった4番の歌詞
サッちゃんはね 線路で足を なくしたよ だから お前の 足を もらいに行くんだよ 今夜だよ サッちゃん(引用:都市伝説~古今東西~)
だんだん不穏な様子に変化してきました。さっちゃんは事故で大怪我を負ってしまったとのことですが、あまりに無念だったのでしょう。
お前…つまりこの曲を歌った人の「足を貰いに行く」と言うのです。
踏み切りで電車にひかれたさっちゃんがいた
かわいそうな少女・さっちゃんの死因は、踏切を渡り切れず電車にひかれてしまったせいなのです。
ちょど線路上に落ちたさっちゃんの体は、車輪によって上下真っ二つに割かれ、真冬という低温下であったため出血が抑えられて、苦しみぬいて死んでいったという話です。
4番の歌詞を歌うと足を奪われる
下半身を失ってよほど悲しかったのでしょう。さっちゃんが切断された足の代わりを求めて、真夜中の枕元にやって来るというのです。
そして両足を持っていってしまうとも、布団から出ている手足を切断してしまうとも言われていて、いずれにせよ無事では済まないとされています。
4番はバナナを使った対処法がある
身の毛もよだつおそろしさですが、きちんと対処法もあります。2番の歌詞で言われている通り、さっちゃんはバナナが大好き。
そのため、寝室にバナナの絵を飾って眠ると、気を取られて夢中になるため何事も起きないというのです。実物でも効果はあるのですが、その場合、目が覚めた時にはバナナが半分無くなっている…という説もあります。
さっちゃんの歌詞は10番まである?もう一つの都市伝説!
また10番まで続く歌も確認されており、そのバージョンはより痛ましく恐ろしいストーリーが判明します。
たとえ幼い子供であろうとも、こんな理不尽な目に合ったのなら、人間に怨みを抱くのも無理からぬ話です。
もう1つのさっちゃんの歌詞4番
先に紹介したものとは違う、新たな呪いの歌詞。その続きはこうです。
さっちゃんがね おべべをおいてった ほんとだよ だけどちっちゃいから きっと貰(もら)いにこないだろ 悲(かな)しいな さっちゃん (引用:ななぽょオフィシャルブログ)
引っ越しただけならお洋服を置いていくことや、二度と取りに来られないなんてことあるでしょうか?彼女の身に何かただではすまない事態が起きているようです。
さっちゃんの歌詞5、6番の意味
サッちゃんはね 線路(せんろ)で足(あし)を なくしたよ だから お前(おまえ)の 足(あし)を もらいに行(い)くんだよ 今夜(こんや)だよ サッちゃん(引用:ななぽょオフィシャルブログ)
さっちゃんはね、恨(うら)んでいるんだホントはね だって押(お)されたからみんなとさよなら、悔(くや)しいね あいつらだ さっちゃん (引用:ななぽょオフィシャルブログ)
さっちゃんは「あいつら」に線路に落とされ、列車にひかれてしまったのです。歌っている人を「あいつら」とし、つまり犯人に向かって語り掛けているようです。
みんなと離れ離れになったことの寂しさ、なぜ私だけが死ななければならなかったのかという悔しさが伝わってきます。
さっちゃんの歌詞7、8番の意味
さっちゃんはね 仲間(なかま)がほしいのほんとにね だから君(きみ)も連(つ)れて行(い)ってあげる やさしいでしょ?さっちゃん (引用:ななぽょオフィシャルブログ)
さっちゃんもね 悔(くや)しかったんだ君(きみ)の事(こと) 何(なん)で君(きみ)は生(い)きているの?君(きみ)がほしいよ ほしいな さっちゃん (引用:ななぽょオフィシャルブログ)
本当に恨めしく許せなかったのでしょう。さっちゃんは同じ立場になって欲しい、つれていってあげると言い始めます。
「なんで生きてるの…?」という台詞から考えると、さっちゃんが誘っているのは明らかにこの世の場所ではありません。
さっちゃんの歌詞9、10番の意味
さっちゃんはね 今日(きょう)が死(し)んだ日(ひ)だから 誕生日(たんじょうび)がほしいな でもきめたんだ オマエガホシイ さっちゃん(引用:ななぽょオフィシャルブログ)
さっちゃんはね この歌(うた)きーくと落(お)ち着(つ)くの あなたもいっしょに歌(うた)わない? あの世(よ)で さっちゃん(引用:ななぽょオフィシャルブログ)
ここからは明確に、そして強引にでも連れて行こうという問答無用さが見て取れます。
さっちゃんに狙われてしまったら、その人の意思などお構いなしに、彼女が住んでいる闇の国へ連れていかれてしまうのです。
さっちゃんの歌詞に纏わる怖い噂
こうした結末の他にも、様々なパターンが存在します。今回はその中から有名な噂をピックアップしてご紹介しましょう。
いくつかは聞き覚えのあるかもしれませんが、どれもさっちゃんの深い恨みが垣間見えるおそろしい話ばかりです。
さっちゃんは「おかあさんといっしょ」で放送禁止
これほど有名な童謡にも関わらず、幼児番組「おかあさんといっしょ」で歌われることはないと言います。それはとある学校で、続きを歌ってしまった子が、足を切断された状態で殺されていたからと言われています。
もし番組が先導ししたせいで、出演者が同じ目にあったら…。そう思えば避けたがるのも無理はありません。
さっちゃんが替え歌の作者を殺した
さっちゃんの歌を替え歌にすると彼女が殺しに来るといいます。
先に述べたとおり、さっちゃんは死んでしまったことをとても悔しく思っています。それを替え歌でからかうなど、彼女からすれば絶対に許しがたい侮辱なのです。
5人にチェーンメールを送らないと殺される
歌う以外にも、携帯メールが普及した後には、文章形態の、いわゆるチェーンメール版が発生しました。
歌詞が付属したそのメールを受け取ったら、5人以上にメールを転送しなければ、さっちゃんがやって来るのだと言います。身近な現代機器によって拡散・増殖する恐怖は、映画「リング」や「着信アリ」に共通する着想です。
さっちゃんの歌詞は都市伝説として映像化されていた?
これだけよく知られた都市伝説ですので、児童の間でさっちゃんはかなりの有名人ともいえます。
実はなんと!人気番組「学校のコワいうわさ 花子さんがきた!!」の中に、アニメキャラクターとして登場したこともあるのです。当時の子供たちにトラウマを植え付けた伝説として名高いお話です。
学校の怪談シリーズ「さっちゃんのうわさ」
アニメ第8話にて、噂を聞いた人の手足を鎌で切って殺しにくるという悪霊・さっちゃんが登場します。対処はバナナの絵を用意して眠ることですが、主人公はうっかり忘れてしまい…?
作中のヒーローである花子さんが助けに来ない珍しい回で、震え上がった子供たちはこぞってバナナをお供えして眠りました。
唯一の弱点がバナナ
このアニメに登場する悪霊・さっちゃんはオリジナルと違ってバナナをとても嫌がります。魔除けのアイテムのような扱いです。
鎌を使うという点も本物とはかなり異なっていて、あくまで都市伝説をモデルとして作り上げた、オリジナルキャラクター程度に捉えたほうが良いでしょう。
現在のテレビでは再放送ができない
再放送禁止?なぜ?怖すぎて苦情が来たから?!…そうではありません。原因は作中で、光が激しく点滅する演出があるためです。
これはいわゆるポリゴンショックという、光の刺激で発作を誘発される現象を危惧したものであり、敏感な子供たちへの配慮です。コワい話とはいえ、子供たちには安全に楽しんでもらいたいものです。
さっちゃんの本当のモデルは誰か
「さっちゃんのモデルになった女の子は実在している」、作者の阪田寛夫氏がメディアでそう語ったことがあります。