アミエビとオキアミの違い知っている?釣りでの使い方での違いは?

釣具屋さんの釣り餌コーナーをのぞくと、エビのようなものを使用した商品がたくさんあります。アミエビやオキアミはどれも一緒に見えるけど、違いはあるの?釣り餌や食用にもアミエビってあるけど同じものなの?と大混乱している方も多いのではないでしょうか。アミエビの特徴や生態、オキアミとの違いなどを紹介します。

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アウトドア一家に生まれ、子供の頃からバーベキュー、キャンプ、釣りに親しむ。ついつい、道具も増えがちですが、子供も生まれたので、おしゃれにお手軽に自作する趣味も増えました。ランタンを見るとついつい手が伸びてしまいます。いきものがとにかく好き。小学校の頃はいきものががりでした。
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アミエビとは

釣り餌でおなじみのアミエビとは、ツノナシオキアミです。ツノナシオキアミは、エビにとても似ていますが、プランクトンの仲間でエビとは遠い生き物とされています。軟甲綱オキアミ科に属しています。また、食品として販売されているアミエビは、アキアミという桜エビの仲間で、完全に別種の生き物です。ツノナシオキアミとよく混同されています。ここでは釣り餌としてよく流通しているアミエビ(ツノナシオキアミ)についてお話します。

アミエビの特徴

アミエビ(ツノナシオキアミ)の体色は透明で、大きさは15~40ミリ程度です。また、名前の特徴でもありますが、エビにみられるようなヒゲを持ちません。エビとの違いは、胸部に歩脚や鋏足を発達させることはなく、二又に別れる細い足が並んでいます。胸の脚の付け根に外に向けて発達した樹枝状の鰓(エラ)があります。エビの鰓は胸の殻の内側にあります。

アミエビの生息地と分布

日本では三陸沖の太平洋海域、海外では中国や、南極海付近にに生息しています。2月下旬に岩手沖で漁が始まります。徐々に南下しながら4月下旬には常磐沖まで出て漁獲を終えます。三陸沖ではイサダとも呼ばれています。年間漁獲高は、3~5万トンです。生きているときは体色は透明ですが、水揚げ後には、赤みが増します。漁獲されるアミエビの約半分が養殖魚、海釣り用のエサとして流通しています。その他は加工食品として利用されています。

アミエビの生態

軟甲綱 真軟甲亜綱 ホンエビ上目 オキアミ目に属しています。漁獲後は鮮やかな赤みの強い桜色になりますが、生体の体色は透明です。南極オキアミを小さくしたような姿をしています。海で生育し、海の流れに合わせて遊泳して生活するプランクトンです。幼生はやや海の表層で生活し、成熟していくにしたがって徐々に深いところへ移動する傾向がありますが、日周鉛直移動をし、夜間に表層に出てプランクトンを捕食しています。

アミエビの捕り方

通常2月下旬頃より三陸沖で漁獲が開始されます。すくい網漁業にて、漁獲されます。木またはFRPの長い二本の棒を組み、その先に袋状の網を取り付けてアミエビ(ツノナシオキアミ)が濃く集まったところをすくい獲る漁法です。平成3年より、網を曳いてアミエビを獲る、オキアミ船びき網漁業が許可漁業として認められています。アミエビ漁は、岩手沿岸の春の風物詩です。

アミエビは食べられるの?

水揚げ直後のアミエビ(ツノナシオキアミ)は鮮やかな桜色をしていますが、プロテアーゼという酵素が活性することにより、自己消化してしまうため、数時間で黒く変色し、異臭を生じます。鮮度が急速に落ちるため主に加工食品として利用されています。乾燥した物はサクラエビの安価な代用品、魚醤などの材料やふりかけ、スナック菓子などに利用されています。

アミエビの栄養価は?

自身の持つ酵素、プロテアーゼによる自己消化により、すぐ黒変し、鮮度が落ちるので、食用に利用されづらいのですが、実は、DHA、EPA、アスタキサンチン、カルシウム、ビタミンB12など豊富な栄養を含み食品価値も高い事が分かっています。食用としても流通されるよう、船上での急速冷凍技術や、自己消化を阻害する方法などを開発、研究されています。

オキアミとアミエビの違い

釣り餌のオキアミとは、ナンキョクオキアミを表し、同じく釣り餌のアミエビ(ツノナシオキアミ)と同じプランクトンの仲間で、ナンキョクオキアミの方が大きいのが特徴です。また、ナンキョクオキアミも食品として栄養価が高く、アスタキサンチンや抗酸化力に優れたクリルオイルが健康食品としても注目されています。

ナンキョクオキアミとは

クジラ、シロナガスクジラの主食として有名です。アミエビ共にあらゆる海洋生物の生態系の貴重なタンパク源となっており、とても重要な位置を占めています。ナンキョクオキアミの名前の通り南極のクリーンな海水域で漁獲されます。

ナンキョクオキアミは発光する

ナンキョクオキアミは、発光器官を持ち、光を放つことができる。緑色の光を最長で2〜3秒間、繰り返し瞬かせます。この光は、トーチライトなみに明るいと考えられており、光るエビと呼ばれることもあります。

クリルオイル

ナンキョクオキアミを使用したDHA、EPA、アスタキサンチンを含む健康食品として販売されています。また、オリザ油化株式会社からアミエビ(ツノナシオキアミ )を使用した、イサダオイルが開発されました。日本産アミエビを使用しているという点も食品での付加価値として注目されています。

釣りでのアミエビとオキアミの使い方の違いは?

アミエビが15~40ミリにたいして、オキアミ(ナンキョクオキアミ)は、50〜60ミリほどあります。そのため、まき餌はもちろん、刺し餌として利用される事が多いです。オキアミは刺し餌として使いやすくハードタイプといって、針が刺しやすく抜けにくいように特殊な処理がされているものもあります。

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