ここでは、実際になぜアメフラシと呼ばれるようになったのかについて述べていきます。それは、容姿からなのでしょうか、それとも雨と密接に関係する生物なのでしょうか、紐解いていきます。また、似た生物にウミウサギガイという生物がいます。
紫色の液体が雨雲の様だから
まず第一に、アメフラシの行動からその名が付いたという話があります。その行動とは、つつくなどしてなんらかの刺激を与えると、紫色の液体を吐き出します。また、その様はまるで雨雲のようにも見えるため、アメフラシと付けられたという説があります。
雨が降る時に集まると言われている
場所によっては、雨が訪れる時に岩場などにアメフラシが集まるという説まであり、そのためにアメフラシと付けられたのではないかと言われてもいます。名前の由来には、見かけ通りのミステリアスな理由までもあったりします。
ウミウサギガイとの違い
アメフラシは英語では「Sea hare」、中国語では「海兔」と呼ばれています。さまざまな地域で、ウサギに例えられていて、日本においては別なのは興味深いところでもあります。また、和名ではウミウサギという貝が別にいるので区別が必要です。見た感じウミウシのように見えなくもないですが、白い殻で覆われた小型の貝です。
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生態①アメフラシの短い生涯
外見からすると、長く生きそうにも見えますが、果たして寿命はどのくらいになるでしょうか。そして、ある行為を行うと死に至ります。実は、交尾に関しては生き物の中でもあまり類を見ないスタイルをとります。アメフラシの一生はとても興味深いです。
寿命は1~2年
アメフラシの一生は短く、たったの1~2年で死んでいます。貝類などに近いアメフラシですが、短命と言えます。貝類の中には、ミル貝などは最低で160年くらいで、アイスランド貝などは500年近くまで生きてしまうものまで存在します。
珍しい連鎖交尾を行う
通常生き物は人間を含め、1対1で交尾を行うものが大半ですが、なんとアメフラシはこの画像のように複数で交尾を行うことのできる生き物です。雌雄同体の生き物は他にもいますが、1対1でなくそれ以上で同時に交尾を行う生き物はかなり珍しいです。
卵を産んで生涯を終える
だいたい、4月から6月くらいに産卵を行うものが多く、そして大半は7月から8月を迎える頃には役目を果たしたかのように死んでしまいます。産卵と言えば、ピパピパというカエルをご存知ですか。ただし、刺激が強いものが苦手な方は注意が必要ですが、この生き物の産卵は衝撃的なので興味のある方は是非こちらをご覧ください。
生態②アメフラシが食べるもの
ここでは、実際にどんなものを食べて生きているのかについて迫っていきます。おとなしそうな見た目をしてはいますが、見方によってはおどろおどろしい感じもするアメフラシですが、果たして肉食なのか草食なのでしょうか。