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モンクロシャチホコを食べるとどんな味?
昆虫食という文化の存在は皆さんご存知だと思います。見た目はなかなかグロめですが、食べるという観点からみると実は結構モンクロシャチホコは人気者?どのような味がするのでしょうか?ご紹介したいと思います。
実は桜の味がする!?
こちらの画像は別の虫料理です。にわかには想像がつきませんが、まるで普段口にする食材のように、幼虫を刻んで料理したことがあるという話もあるそうです。
モンクロシャチホコ特有の香りやうまみも残っており、調理の腕によってよりおいしくいただけるようです。なんとモンクロシャチホコは桜の味がするとのこと!
クマリンが桜餅の香りを発する
なぜモンクロシャチホコには桜の風味があるのかというと、それはもちろん桜の葉を好んで食していることが要因となっています。香りのもととなっている成分はクマリン。それで食べた時にどことなく桜の味わいを感じることができるというわけです。不思議ですね!
モンクロシャチホコが昆虫食で人気の理由
モンクロシャチホコが昆虫食で人気を誇る理由は様々あると思いますが、やはり「捕獲のしやすさ」が第一にあげられると思います。桜の木は日本にたくさんあり、近くに行けば基本幼虫は見つかりますし、見つかったら大概は群れているため大量捕獲につながるのです。
また、先ほどご紹介したように「意外と美味しく食べやすい」という点もやはり外せないでしょう。見るからにとげとげしく、食べようという感覚のわかない見た目ではありますが食べてみたら意外な美味しさにで驚いてしまうかもしれません。勇気のある方はぜひ食べてみてください!
昆虫食界で人気の虫
意外と日本でも昆虫食はメジャーな料理?バラエティ番組でも取り上げられるなど、注目度はなかなか高いと思います。こちらではモンクロシャチホコの他にも人々に好んで食されている虫をご紹介します。
イナゴ
日本で最も有名な昆虫食対象と言っても過言ではないでしょう。イナゴを炒め醤油と砂糖で甘辛く味付けした佃煮など好まれ、世間的にもかなり普及していると思われます。
イナゴは大量発生しては農作物を食い荒らす害虫の扱いを受けますが、食べるという一点においては日本では最も愛されている昆虫かもしれません。
ハチ
ハチもまたイナゴと並んで人気の高い昆虫です。成虫、サナギ、幼虫とそれぞれの楽しみ方があることでも人気の理由で、素焼き、素揚げなどのシンプルな食し方ができるほど単に味が好まれている側面があると思います。捕獲は非常に危険なので安易な行動には気をつけましょう。
さらに他にも!
イナゴ、ハチのようなメジャーどころに加え、カイコ、セミ、コオロギ、幼虫の類などもマニアの間では好まれています。また、昆虫とは違ってきますが、クモやミミズといった類も食べられるようです。
虫の中にはハチのように危険なものや有毒なもの、寄生虫が潜むといった危険性を抱えるものもあるので、食べてみたいと考えた方はまずは自分で捕獲、調理するのではなく昆虫を提供している飲食店を探してみましょう!
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モンクロシャチホコはかわいい!?
虫が苦手な人にはおぞましく見えるかもしれませんが、モンクロシャチホコにもかわいい一面が!?もちろんかわいいという感覚は人それぞれ違うものですが、思ったよりもかわいいと意外な人気を誇る、成虫になった姿を確認してみましょう。
成虫になるとかわいい
こちらがモンクロシャチホコの成虫です。毒々しい幼虫の姿を思うと、わりと普通のガに成長したように感じてしまいます。黄身がかった白っぽい体に黒の模様、もふもふの毛並感、こんもりと丸い頭、小さくてかわいらしく見えてきませんか?
幼虫だと苦手という方は多くても、こちらの姿なら好きかも?という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?このかわいらしい成虫が桜の葉の裏にまた卵を産み、夏にあの幼虫がたくさん発生するのです。
モンクロシャチホコを大切に見守ってあげよう!
モンクロシャチホコの生態と、食べるとおいしいことや意外なかわいさなどの魅力についてもご紹介しました。恐ろしく見た目からは、一見毒がありそうにも思えても、人体には無害ということは驚きます。何事も見た目では判断してはいけないということかもしれませんね。
気になってきた!もっと知りたい!という方がいたら、目前の6月には桜の木の近くなどで実物の成虫を観察することができると思います。もう少し待てば幼虫も現れます。周囲に配慮して観察しましょう!
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