「パンをふんだ娘」がトラウマになる恐怖!あらすじやメッセージを考察!

インゲルは魔女に地獄へと通じる廊下に並ぶコレクションの1部にされてしまいます。「蜘蛛よ!この娘に糸を吐きかけろ!」蜘蛛の糸は四方八方からインゲルに絡みついて、ついには石のように固まり動けません。そして他の多くの罪人と一緒にコレクションにされてしまいます。

パンをふんだ娘のラスト【原作版】

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原作と影絵劇では違う設定があり・お父さんは健在・傲慢な性格の矯正を兼ねて奉公に出流・沼に沈む姿を牛飼いが見て「慢心で沼に沈められた少女インゲル」が噂に、お父さんとお母さんの「あの子は慢心なのがいけなかった」と嘆いた声が長期間インゲルに届く・少女がインゲルの事を祈るのは老年になってから、インゲルの周りの環境が違いました。

少女の祈りで小鳥に変えられる

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女の子が年をとりおばあさんとなって神様に召される時が来ました。人生を回想した中でインゲルを思い出して自分も高慢な時はなかったか振り返りました。神によって天国へ召される事を感謝しながら天へと昇る時に下へと沈んでいくインゲルが不憫で涙を流し祈りを捧げ清らかな愛を降り注ぎます。インゲルは愛で石の心が砕かれ涙を流しました。

改心し天国へ

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インゲルへ一筋の光が差し込み石の体は消え一羽の小鳥が人の世界に向かって飛んで行きます。久しぶりに見た自然の美しさに感動し、小鳥へ実がついた籾をあげる人を見て良い行いをする事を決意、鳥たちが冬を乗り切る餌を自分より優先して与え続け、餌がふみつけたパンと同じ量に達した時インゲルはパンをふんだ罪から許され天に召されたのです。

パンをふんだ娘の原作

詩人で童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンはデンマークの代表的な童話作家で詩人で生涯独身です。パンをふんだ娘は1860年55歳の時に出版された「童話と物語1」に収録されました。

アンデルセンの童話

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1805年4月2日生まれのアンデルセン、1829年に旅行記を自費出版しドイツで翻訳・出版されるほど好評で、1835年に発表した恋愛小説の「即興詩人」は出世作となり有名に、同じ年に童話を発表したが不評でした。1875年8月4日70歳で亡くなるまで数々の童話作品を発表しアンデルセンの童話を総称しアンデルセン童話と呼びます。

「人魚姫」「赤い靴」などと同一の作者

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「人魚姫」はアンデルセンが失恋した気持ちを投影して書かれ、叶わぬ恋を祝福する悲劇が美しく展開されています。恐ろしい話の一つ「赤い靴」の主人公カーレンは異父兄弟の姉の名前で存在を恥じていたようです。テーマは彼の実体験で新調した茶色い靴が嬉しく身につけて参加した堅信礼の最中も靴に気を取られた事、虚栄心が題材になっています。

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