あさりの旬って知ってる?産地との関係や砂抜き&おすすめレシピも

愛知県の三河湾は国内屈指の産地として有名です。10年連続で全国1位の漁獲量を記録した実績があり、全国シェアが7割と圧倒的な数字を残しています。豊かな栄養分を含む海域で育てられるため、丸々とした立派な身が特徴です。がしかし、一方で近年は漁獲量激減の問題にも直面しています。

愛知県のあさりの旬は3月~5月

漁期は周年ですが、特に3月から5月にかけての個体はもっとも大きく食味も良いとされています。東三河地域では大粒の個体を串に刺して天日干しに加工したものが古くは江戸時代の頃から盛んです。

塩分のみのシンプルな味付けにも関わらず旨味が存分に凝縮されているためその味わいは深く、酒の肴として多くの県民に愛されています。

愛知県のあさりの漁獲量

全国の総漁獲量のおよそ50〜70%をここ愛知県でまかなっているほど産地として盛んで多い時は実に1万トンを超えていました。がしかし、近年1万トンを割り込む年が続き平成28年には3000トンほどまで落ち込み潮干狩りが中止になるなどの影響も出ています。

苦潮という閉鎖的な内湾で発生する潮が原因と言われています。

地域ごとのあさりの旬②静岡県

静岡県も特産地として有名です。中でも浜名湖は海水と淡水が入り混じ理、底も砂泥地であることから生息に大変適しており、旬になると型のいいあさりがたくさん獲れることで知られています。もちろん味も折り紙付きです。

静岡県のあさりの旬は2月〜6月と10月

本州の中でも温暖な気候なため2月頃にはシーズンを迎え、初夏の6月まで続きます。また10月にも再び活発な産卵期に入るため身入りの良いものが獲れる傾向にあります。

浜名湖産が集まる村櫛漁港の周りでは味噌汁や酒蒸し、あさりがたっぷり入ったカレーなどを味わうことができます。

静岡県のあさりの漁獲量

全国2位の漁獲量を誇る静岡県ですが、愛知県同様に近年は大幅な減少傾向にあり、浜名湖名物である潮干狩りにも規制が入るようになっています。

以前にも同じように減少したこともあり、それ以後は採取できるサイズを決めたり一日の漁獲量に制限をもたせるなどをして回復に努めてきました。今回も早期の復興が期待されています。

地域ごとのあさりの旬③千葉県

春になると潮干狩りで多くの人が賑わう千葉県も国内有数の漁場となっています。特に都内在住の人にとっては「潮干狩りといえば千葉県」と連想されるほど有名な産地です。中でも船橋のものは殻が薄く、身が詰まっている特徴があります。

千葉県のあさりの旬は3月〜5月と9月

旬と言える一般的な時期と同じく3月から5月が最盛期です。一方でまだ暑さの残る9月頃も見事な身を宿した個体が多く獲れます。殻に青みが入ることが多く船橋沖にある干潟の名前をとって「三番瀬ブルー」とも呼ばれています。

「ふうかし 」と名付けられた味噌汁が郷土料理として親しまれています。

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