フェザースティックで火起こし達人に!ナイフ一本で作る手作り着火剤の基本とコツ

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もし割りばしで練習していいのが作れたら、そのまま火起こし用に持って行ってもいいかもしれません。現場で一から作る手間が省け、時短にもなります。燃やしてしまうものですから、必ずしもきちんとした薪でなければ、ということはありません。

フェザースティックの作り方とコツ

では実際にフェザースティックを作りましょう。きれいに羽を削り出すにはいくつかポイントがあります。コツさえつかめば、簡単に作れるようになりまので説明します。

きれいに削るためにまず木目の確認

きれいなフェザーを作るために木目を確認しましょう。木目が縦に長くなるようにすると千切れにくく、きれいに作ることができます。

木材の上下の年輪も確認しましょう。より年輪の大きい方を自分に向けるようにして削ります。わかりづらいときは上下を変えながら試し削りをしてよりきれいに作れる方向を見定めましょう。

ナイフを薄く滑らせるようにして削る

  1. まず木材を薪台などの硬い場所などに固定します。手元もぶれないように膝などに固定します。
  2. 木材をしっかり持ち、刃先を木材に押し付けるように少しずつ立てていくとスッとフェザーが削れる角度を見つけられます。
  3. その角度を保ちながら、平行に移動させるように削ります。

 フェザーの種類①焚きつけになるキンドリンフェザー

羽に少し厚みを持たせて削ったスティックのことです。厚みがある分、ティンダーフェザーに比べて火はつきづらいですが、もちはいいので、薪や炭などに着火するのに役立ちます。

 フェザーの種類②火口(ほくち)になるティンダーフェザー

キンドリンフェザーより薄めの羽のスティックのことをいいます。羽が薄いため火はつきやすいですが、すぐに燃え尽きて消えてしまうので、火がついたらティンダーフェザーにスイッチして火を大きくしていきます。

削り落ちた薄い切りくずも取っておく

木材を加工したり、削るときに出た削りカスや切りくずも捨てないようにしましょう。一緒に燃やせば火口として使うことができるし、余計なごみを残さず処理することもできます。

上手なフェザースティック作りのようす

文章で説明するより、実際にフェザースティックを削っている様子を見てもらったほうが早いでしょう。動画を参考にフェザーの削り方を確認してみてください。

 

フェザースティック着火の手順

フェザースティックが作れたらいよいよ着火をしてみましょう。ここではティンダーフェザーとキンドリンフェザーを使って着火をする手順を解説していきます。

焚き火台に材料をセットする

まずは焚き火台にフェザースティックをセットしましょう。キャンプ場はもちろん、地面に直接置いて火を付けることは厳禁です。環境面やマナーの面からも焚き火台は必ず用意しましょう。

ティンダーフェザーに着火する

まずは薄い羽のティンダーフェザーに着火します。マッチ、ライターなどでもいいですが、ファイヤスターターでつけるとより雰囲気がでます。羽の部分に火をつけるか、火花を散らして着火しましょう。

キンドリンフェザーに燃え移らせる

ティンダーフェザーに着火した火を、燃え尽きて消えてしまう前にキンドリンフェザーで受けます。同じく羽の部分に炎を移して火が大きくなったらいきなり太い薪ではなく、小さめの薪から太い薪にしていって、火を少しずつ大きくしていきましょう。炭に着火するときもある程度火が大きくなってからが良いでしょう。

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ブッシュクラフト火おこしセットは、ナイフや着火に必要なファイヤースチール、フェザースティックを作るための木材や薪まで、火起こしに必要なグッズをすべてセットしているので、これだけあれば一度もキャンプをしたことのない人でもすぐに火起こしできます。

いちいち道具を揃えるのが面倒だし、何を用意すればわからないけど、せっかくだから火起こしには挑戦してみたい、という人にはうってつけの商品です。

さっそく火起こしに挑戦してみよう!

商品を販売するブッシュクラフトの公式動画です。これを見ればこのセットを使ってフェザースティックを作るところから着火までの手順がすべてわかります。

商品詳細

  • 火おこし説明書:
  • 赤松のウッドパッキン20g
  • イーバリンプーッコテーダスの炭素鋼ナイフ
  • オリジナルファイヤースチール 2.0 ※コードカラーはランダムになります。
  • ティンダーウッド 100g
  • シラカバの薪
  • 麻紐
  • ファイヤーキャンディー
  • シトロネラの香り・ライムの香り・グレープフルーツの香り・ピーチの香り

焚き火で焼き芋を作ってみよう!

いまやスーパーなどで手軽に買えるようになった焼き芋ですが、を焚き火で作ったものはまた格別ですよ!ぜひ焼いてみましょう。コツは水分を保ったままじっくり低温で焼くことです。

焼く手順

  1. 芋を用意する(芋の種類はねっとり系、ほっくり系好みで)
  2. 濡らした新聞紙にくるみ、更にアルミホイルで包む(焦げ防止と水分を補う意味で濡れた新聞紙を使います)
  3. 熾火状態の灰の中に入れる(じっくり焼くために炭に直接ではなく、灰の中に入れましょう。)

フェザースティックを使う場合の注意点

フェザースティックを作って着火する際には、当然ナイフや火を使います。取扱いに気を付けないと大けがをしたりしてせっかくのキャンプが台無しになってしまいます。それぞれの扱いについての注意点を解説します。

ナイフの取り扱いには注意

ナイフを使う際には手をけがしないように手袋をしましょう。できれば軍手などではなく、皮の手袋を使うと良いです。またナイフを動かしてものを切るのではなく、立っているときは脇を締める、座っているときは膝や太ももに固定して切るものを動かすようにすると、ナイフの動きがコントロールしやすく安全に扱えます。

直火禁止の場所では焚き火台を使う

最近のキャンプ場では直火を禁止しています。例えば景観のために芝などを敷いているところであれば、直火をすることによってせっかくの芝が燃えてしまいます。また残った燃えカスで次に使う人のテントが汚れたり、火を消すために使った水で濡れてしまったりすることがあるためです。このような場所では焚き火台を使うようにしましょう。

焚き火台選びに迷っている方はこちらをどうぞ

火の後始末は厳重に

できれば自然に鎮火するよう計算して燃やすようにしましょう。もし炭などが燃え残ってしまった場合は水を張ったバケツに漬けて消火したり、火消し壺で消します。灰などは火がついていないことを十分確認して灰捨て場があればそこに捨てます。まずはキャンプ場ごとに火の後始末についてのルールが決まっているのでそれらに従いましょう。

より快適に焚き火を楽しむためのファイヤーポンチョ

焚き火を近くで寛いでいたら火の粉で服が焦げ穴があいてしまった、なんてこともなくはありません。実は焚き火用に燃えにくい素材で作られている服があるのですが、今回はポンチョをおすすめします。ポンチョなら上からサッとかぶるだけで手軽に着ることができるからです。1枚持っていると便利ですよ。

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商品詳細

難燃性の特殊コットンは高密度で作られており、焚き火の火の粉や汚れなどからも守ってくれるものです。シンプルなデザインなので着る服を選ばず、フロントには荷物入るポケットがついています。 サイズ:フリーサイズ 素材:コットン100%

やってみると案外楽しい!フェザースティックに挑戦

いかがだったでしょうか。今回はフェザースティックの作り方などについて解説しました。キャンプを楽しむならライターやマッチで火をつけるのも楽でよいですが、簡単に本格的な気分を味わえるフェザースティックを使うと盛り上がると思います。ぜひチャレンジしてみてください。

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