フェザースティックで火起こし達人に!ナイフ一本で作る手作り着火剤の基本とコツ

当然ながら濡れた木は火がつきづらいので、乾燥していることが重要です。乾燥している木は踏んだり、手で折ったときに「パキッ」と簡単に折れるのでそれを目安に判断しましょう。

また中でも柔らかい針葉樹が火がつきやすく火起こしに向いています。松、スギ、ヒノキ、白樺、カラマツなどどこの森にもある木なので、見つけやすいでしょう。

太さ2センチ程度に加工したもの

木材はきれいに加工されている必要はありませんが、握りやすい太さでないとナイフで削りづらいので、太さ2㎝くらいに加工すると、大人の手で握って削るのにちょうど良いでしょう。

フェザースティック作りに挑戦する前の練習

いくら簡単といっても、いきなり本番で作るのはちょっと不安ですよね。実は事前に練習する素材として割りばしが最適なんです。練習台としてなぜ割り箸が優れているのかを解説します。

事前練習に最適な割りばし削り

割りばしがフェザースティックの練習台としてなぜ良いかというと、間伐材を利用して作られていたり安価な木が使われていることが多く、主な木の種類はアスペン(カナダ産の針葉樹)白樺、エゾ松、スギで十分乾燥もしており太さもちょうどいいので、ナタなどで加工する必要もなく、すぐに羽を作る練習をすることができるからです。

実践でも実は使える割りばし

もし割りばしで練習していいのが作れたら、そのまま火起こし用に持って行ってもいいかもしれません。現場で一から作る手間が省け、時短にもなります。燃やしてしまうものですから、必ずしもきちんとした薪でなければ、ということはありません。

フェザースティックの作り方とコツ

では実際にフェザースティックを作りましょう。きれいに羽を削り出すにはいくつかポイントがあります。コツさえつかめば、簡単に作れるようになりまので説明します。

きれいに削るためにまず木目の確認

きれいなフェザーを作るために木目を確認しましょう。木目が縦に長くなるようにすると千切れにくく、きれいに作ることができます。

木材の上下の年輪も確認しましょう。より年輪の大きい方を自分に向けるようにして削ります。わかりづらいときは上下を変えながら試し削りをしてよりきれいに作れる方向を見定めましょう。

ナイフを薄く滑らせるようにして削る

  1. まず木材を薪台などの硬い場所などに固定します。手元もぶれないように膝などに固定します。
  2. 木材をしっかり持ち、刃先を木材に押し付けるように少しずつ立てていくとスッとフェザーが削れる角度を見つけられます。
  3. その角度を保ちながら、平行に移動させるように削ります。

 フェザーの種類①焚きつけになるキンドリンフェザー

羽に少し厚みを持たせて削ったスティックのことです。厚みがある分、ティンダーフェザーに比べて火はつきづらいですが、もちはいいので、薪や炭などに着火するのに役立ちます。

 フェザーの種類②火口(ほくち)になるティンダーフェザー

キンドリンフェザーより薄めの羽のスティックのことをいいます。羽が薄いため火はつきやすいですが、すぐに燃え尽きて消えてしまうので、火がついたらティンダーフェザーにスイッチして火を大きくしていきます。

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