世界を騙した未開の部族「タサダイ族」の巨額詐欺事件!その真相とその後

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現地の人々はダサダイ族の調査に来た学者達や取材の為に訪れたジャーナリストが島に来た時だけダサダイ族の格好をしてさも原始的で慈愛的な思想を持つ部族として振る舞い、ダサダイ族とされる人物たちはずべて金で雇われていたというのですから何とも夢の無い話です。

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このようにダサダイ族という部族は初めから存在していなかったというのが真実だったのですが、なぜそのような嘘を現地の人たちはフィリピン政府とともにつき続けてきたのか、それはフィリピンの環境大臣による政府維持の為に行った世界を騙した詐欺だったのです。

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タサダイ族の真相!それは世界を巻き込んだ詐欺事件だった!

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ダサダイ族は実はそもそも存在せず、実は現地民がダサダイ族として振る舞っていたという衝撃的な真実が分かりましたが、ではなぜダサダイ族という部族を作り出し、世界中を騙し続けたのか、ここでは世界中を騙したフィリピン政府の詐欺に至るまでについて迫っていきます。

フィリピン政府は不安定な状況だった

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フィリピン政府がダサダイ族の捏造によって世界を騙した背景には、フィリピン政府の不安定な情勢がありました。当時のフィリピン政府は独裁政権を強いており、その独裁政治の運営には多大な資金が必要な状況だったのです。

そんな中フィリピン政府が考案した案が、ダサダイ族という部族を捏造し、そしてその部族の保護という名目で世界中から保護の為の資金を得ることで当時の不安定な政権を維持する為の資金とするというものでした。

黒幕は環境大臣のエリザルデ

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そしてこのダサダイ族の捏造事件の首謀者ともいえる人物が当時の環境大臣だったエリザルデという人物です。この詐欺事件での資金が本当に政府の為に使用されたかどうか、真相は不明ですがエリザルデは寄付された基金およそ3500万ドルを持ち逃げして国外に亡命してしまったようです。

その後国外に亡命したエリザルデは持ち逃げしたダサダイ族の保護の為に集めたとされる3500万ドルを散財し、最終的には麻薬中毒が死因となって亡くなったといわれています。かつての環境大臣の最期は、非常に悲惨なものとなりました。

タサダイ族は日本でも取り上げられている

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ダサダイ族が捏造によって作られた架空の部族だったこと、そしてその背景には独裁政権といった政府の思惑が関係していたと考えられていることが分かりました。そんなダサダイ族の詐欺事件はなんと日本のテレビ番組にも取り上げられていましたので、ここではその点について紹介します。

世界仰天ニュースで報道されている

 

ダサダイ族という捏造した部族による詐欺事件についてですが、なんと日本の世界の衝撃ニュースを取り上げる番組世界仰天ニュースで2008年に取り上げられ、日本国内でもダサダイ族の知名度が上がり話題になりました。

日本にもあった!有名な捏造詐欺事件

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ここまでダサダイ族の世界を騙した詐欺事件についてまとめていきましたが、実は日本にも捏造によって歴史を揺るがすほどの大事件が起こっています。ここでは歴史の教科書を見直さなければならなくなるほどの捏造事件をまとめていきます!

考古学の権威が起こした旧石器捏造事件

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この事件は考古学会の権威として知られ、ゴッドハンドと呼ばれ尊敬されていた藤村新一という人物が土器を遺跡に自分自身で埋め込み、あたかもその遺跡で発掘した土器のように見せていた瞬間を新聞記者によって写真に撮影されたことで発覚した事件です。

この写真が撮影された背景には藤村氏の不審な動きに疑惑を持った同業者からのリークを受けた事による張り込みによって撮影に至りました。この事から以前から藤村氏はこのように架空の土器を自分で埋め込んでいた疑惑が浮上し、その後実際に約162か所の移籍での捏造が発覚しました。

捏造発覚によって日本史の教科書をすべて見直す事態に

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この架空の土器の捏造事件の発覚後、日本史の教科書から前期、そして中期の石器時代の記載を消さねければならない事態となり、日本史の教科書の監修に携わっていた考古学の研究員の方々は非常に頭を悩ませる事態となってしまいました。歴史区分が丸々消えるこの捏造事件は他に類を見ない衝撃的な事件として現在まで知られています。

イギリスでは架空の人類の捏造事件が勃発

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日本で起こった捏造事件について紹介しましたが、実は世界を見渡すと様々な架空の存在を捏造した詐欺事件は数多く存在します。ここではその中からイギリスの考古学者が起こした人類学に関しての捏造詐欺事件について紹介していきたいと思います。

イギリスの考古学者が起こしたピルダウン人事件

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この捏造事件はイギリスの考古学者がピルトダウンで発掘した人骨から人類の祖先ではないかと注目された事から始まり、日本の考古学界でも曙人といった名称で呼ばれ、当時まだあまり進展のなかった古代の人類学ではピルトダウンの存在はあっさりとその存在は浸透しました。

しかしその後フッ素法による測定方法によってピルトダウン人と呼ばれた人骨は捏造品であったことが分かります。その後この人骨を誰が造ったのか一時期議論になりましたが関係者が次々と亡くなってしまった事により、真実が明らかになる事はありませんでした。

タサダイ族は世界を巻き込んだ架空の民族だった

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ここまでタサダイ族という架空の部族の捏造による世界中を巻き込んだ詐欺事件について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。ダサダイ族が架空の部族だったというのは非常に夢の無い無情な真実という形で終結をしてしまいました。

しかし世界にはアマゾン奥地などの人類が踏み入れていない地がまだまだあります。もしかすればこの世界のどこかにダサダイ族のような原始的な生活様式を続け、争いを好まない慈愛に満ちた部族がどこかに存在しているかもしれません。そう考えてみるのも、面白いと思います。

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