「女郎蜘蛛」とはどんな妖怪?日本各地の伝承からその姿や特徴に迫る!

妖怪をテーマとして扱った作品は数多くありますが、こちらでご紹介するのは女郎蜘蛛に焦点を当てて、その恐ろしさを現代社会に融合させた稀有な作品です。

京極夏彦の小説「絡新婦の理」

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日本を代表する怪談作家、京極夏彦氏による京極堂シリーズ第5弾目の作品。連続して起こる怪奇な殺人事件と、お嬢様学校にまつわる黒魔術が複雑に絡み合う、シリーズ随一と呼ばれるほどの難解な事件に京極堂が挑みます。

事件を解くためのピースがまるで蜘蛛の糸のように絡み合い、真相解明は困難を極めます。はたして京極堂は巣の中心に居る犯人に辿り着く事が出来るのでしょうか?

マンガ版もある

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京極堂シリーズは第1段の魍魎の匣以降全てコミック化されており、こちらの絡新婦の理も講談社コミックスより刊行されています。小説版を忠実に再現しつつ、沢山登場する人物を把握しやすい趣向がとられており京極堂シリーズへの入門編としてオススメしたい一冊です。

女郎蜘蛛は美しくも恐ろしい妖怪

出典:PhotoAC

男性への恨みや悲しみから恐ろしい蜘蛛の姿に変わり果ててしまった女郎蜘蛛。魅了的な容姿を餌に人の心を惑わす不思議な存在です。古来より日本全国に広く現れた妖怪だからこそ、戒めとして今の時代まで語り継がれてきたのかもしれません。

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