コタール症候群とは?「自分は存在していない」と感じる精神疾患の症状や原因

食べる事にも意味を見出せず、周囲にも死んだ様に扱う事を求める人もいるでしょう。

ゾンビに仲間意識?死ぬことすらできないと思い込む

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もっとも問題だとされているのが自分は死ねないと妄想してしまう事です。

ゾンビはテレビの中だけの作り物ですが、何らかの呪いなどによってゾンビと同じ死ねない身体になったのだと思い込む人もいます。死ぬことすら出来ないという感覚です。

死に関する恐怖症

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「タナトフォビア」や「ネクロフォビア」という言葉を聞いた事があるでしょうか。他人や自分に対する「死」に関する恐怖を不安に感じてしまう状態です。

死に対する恐怖は、すでに死んでいるという感覚にある人にとっては意味のないモノで、恐怖心がないからこそゾンビの様な感覚にあるといえます。

コタール症候群の発症後はどうなる?

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どのようにして進行していくのか、段階に分けてご紹介します。ほとんどの場合、重い鬱に陥りますが、最初の感覚はもっと軽いものだったのではないでしょうか。

どのような精神疾患でも、後々になって「もしかすると」と感じる行動からはじまっています。

はじめの頃はぼんやりとした不安に襲われるコタール症候群

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はじめの頃のぼんやりとした感覚や、漠然とした不安に襲われたりする事があるでしょう。不安を感じる事は心に負荷がかかっている状態にあります。

その様な場合に感覚もおかしいと感じ始めると初期症状と言えるのではないでしょうか。

進行すると慢性化?死に至るケースも

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はじめにあったぼんやりとした感覚や漠然とした不安が日常的に感じられるようになってしまうと、慢性化して鬱になってしまいます。

この様な状態のままでいると精神的な負担も大きく、心を正常なまま保っている事が出来なくなってしまうでしょう。

コタール症候群は治療可能なのか?その方法とは

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治療方法が確立されているわけではありませんが、症例も少ない為、仕方のない事だと言えます。

ほとんど診断される事がない疾患ではありますが、現在の治療としては、鬱と同じような方法を施されています。

抗うつ剤などの薬物療法でコタール症候群を治癒していく

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鬱の症状で出される薬を使って、治療を行うという病院がほとんどです。

既に死んでいるのだという思い込みを抱えたままでは暗くふさぎ込みがちになってしまう為、鬱患者に投与する薬を使っています。

重度の場合はECTなど電気療法を行うことも

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重度の疾患の場合には、ETC(電気痙攣療法)を用いる事があります。脳に電気を当てて刺激して機能の回復に繋げようという方法です。

全身症状の場合におこなわれますが、様々な精神疾患に有効であると言われています。

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