長期的なスパンで考え、病気と向かい合い、じっくりと時間をかけて直していけるようにしていかなくてはいけないでしょう。周囲の人々は安心感を与えるようにして下さい。
コタール症候群は高齢者に発症しやすい?
高齢者が発症しやすいと言われている病気ですが、なぜ高齢者がかかってしまうのか、その原因を考えてみましょう。
高齢者は身体が弱く、環境の変化などが影響して引き起してしまうと考えられています。
臨床的には高齢者の方が発症しやすい
不安に感じる事が多い高齢者は、自己の変化についていけない事によって精神的な負荷がかかってしまうとされています。
環境の変化に伴うストレスによって、妄想や幻覚を口にする事もあるでしょう。
高齢者のうつ病は妄想発展に繋がりやすい
1人で暮らすようになった高齢者が鬱を患ってしまうと、自己の存在を否定していくような妄想をしはじめます。
妄想発展とは、「もう死んでいる」と言った事を妄想し、生命を維持していく事をやめようとエスカレートしていってしまう事です。
妄想発展の症状がひどくなるとコタール症候群となる場合も
認知症などの原因によって、妄想や幻覚を見はじめると、段々と症状がひどくなってくる事があります。
自己への評価が低く著しく不安を覚えている場合、高齢者の方にとっては自己喪失感に繋がってしまう事もあるでしょう。
コタール症候群についてもっと詳しく知るには?関連書籍を紹介
自己を過小評価し、「死にながら生きている」「栄養を摂取する必要はない」などによって実際に死に至る病となってしまう可能性もある疾患ですが、知識を深めるためにも、関連書籍を読んでみてはいかがでしょうか。
『私はすでに死んでいる――ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳』
2018年に出版された心理学に関する書籍で、症状で悩んでいる本人の声を知りたいという方にオススメの一冊です。
精神障害についての事を知るだけではなく、この本を通して自己を見つめなおすきっかけにもなるのではないでしょうか。
コタール症候群は自分について知るきっかけになる?
様々な精神疾患があり、自分の身体が自分のモノではない感覚に陥ってしまい、切り離したくなる事があるといった症状についても書かれています。
自己と精神との「ずれ」や「歪み」を知る事が出来れば、自己を見つめなおすきっかけになるでしょう。
奇妙な病とウワサされる“コタール症候群”
誰にでもどこにでも存在する精神疾患の中でも、希少で症例が少ない病気である「コタール症候群」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
既に死んでいるといった感覚は普段感じるモノではありませんが、肉体と精神との間に歪みが現れた時、案外誰にでも起こりうる病気と言えます。
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