アンドレイ・チカチーロはロシア史上最恐の連続殺人鬼|狂気の犯行と殺人の裏側に迫る

死体の一部を食べる異常行動も

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母親の洗脳の影響なのか、殺害し死体を傷つけるだけでなく、なんと死体の一部分を食べてたり、持ち帰ったりもしていました。

人を人と思わないような、サイコパスにも似た感覚の持ち主だったとも言えます。人を食べる行為をカニバリズムといいます。詳しく書いてある記事がありますので、深く知りたい方はご覧ください。

チカチーロはサイコパス?

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前述であがった、殺人なのに関連してよく聞く言葉の一つにサイコパスという言葉がありますが、いったいどのようなことを表すことなのでしょうか。メディアなどでのその言葉の起用のされ方から誤解も生みやすい言葉でもあります。

ここでは、サイコパス、サイコキラーについて少々解説していきます。

サイコパスの誤解

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まず、サイコパスとは、よくイメージされがちな殺人を楽しむような人のことを指すわけではありません。まず、精神病質者のことを指すのであって殺人者のことを言うわけではありません。そして、異常ではあるのですが、精神病とはまた違い、だいたいの場合は通常の社会生活を営んでいます。

では、サイコパスとは

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表面上は常人のように見えたり、振る舞いができるが、先天的に他者に対して愛情や思いやる心などがなく、善悪に対する考えが欠落しています。なので、社会のルールを犯しても、罪悪感や後悔したりすることがありません。

殺人や暴力事件を犯してないだけで、サイコパスであっても表裏ともに社会に溶け込んでいるといったケースもあります。

人を誘うのがうまい

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愛情などを持たないにもかかわらず、他人が考えていることを理解できてしまうとも言われています。ただ、サイコパスが何かを企むときに必要な時だけ、他者の考えを理解する能力が発動します。

しかし、サイコパスが濃厚と診断されたものの中で、他人の気持ちを読み取る能力が低いものほど、暴行罪を犯すものが多いという研究成果もあります。

サイコキラーとは

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前述のサイコパスの性質をもったものが、何かのきっかけで殺人などに歯止めが効かなくなったものをサイコキラーと呼びます。

なので、チカチーロは二重生活を行いながら殺人を続けていたし、他者を思いやるような気持ちや善悪の概念がないように見受けられる点からもサイコパスの要素が濃厚にあったと猟奇的な人殺しだととも言えます。

アンドレイ・チカチーロの凶行を止められなかった原因

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どうして12年間というとても長い間彼は捕らえられなかったのでしょうか。そこには当時の旧ソ連の社会の在り方が影響していました。それだけでなく、チカチーロは通常の人とは違う、特別な体質を有していました。

そのおかけでより、逮捕に至るまでかなりの年月を要してしまいました。殺人として縦横無尽に行動していた納得の事実が存在します。

ソ連社会に蔓延していた事なかれ主義

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当時のロシアでは、政府を批判することはとてもリスクがあることでした。もし、何か不満や意見を述べようものなら、社会主義という社会自体へ反旗を翻すことと捉えられ、弾圧される対象に十分になりえたからです。

人助けですら、厄介事に巻き込まれかねないですし、当時の人々は、何事に関わりたくないという風潮がありました。

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