オオミズアオってどんな蛾?珍しい色や幼虫の特徴など詳しく紹介!

自然界に生きる動物や昆虫たちは、雄と雌で全く違った印象を与える種類も珍しくありません。では、そもそも姿かたちが特異なオオミズアオではどんな違があるのでしょうか?ここではその見分け方のポイントをご紹介します。

雄のオオミズアオ

蛾の触角は髪をとかす櫛のような形をしていますが、中でもオオミズアオの雄の触角は象徴的で葉っぱの葉脈か羽毛に例えられるほど立派で美しい形になっています。また後翅の下が尾っぽのように長く突き出ており、雌に比べ翅全体の色合いが淡い点も見分けのポイントとなります。

雌のオオミズアオ

一方の雌は触角の幅が狭く後ろ翅の尾も短いなど雄に比べ明らかに控え目ですが、成虫の翅の色は雄より濃い緑色をしているのが特徴です。また、運よく産卵期に遭遇した場合は産卵管の膨らみの程度によって雌であると判別できます。

オオミズアオの幼虫について紹介!毒性はある?

あまたの昆虫好きにとって、好奇心を掻き立てられるのは成虫の姿だけではないでしょう。ここではオオミズアオの幼虫の見た目や気になる毒性の有無、さらには発見しやすい時期についても触れていきます。

幼虫はトゲトゲとした見た目のイモムシ

ペールグリーンの美しい成虫からは想像できない姿をしているのが幼虫です。ギザギザした体の節はアロエかサボテンを彷彿とさせるもので、毛ムシよりイモムシに近いとは言えビッグサイズで結構目立ちます。また成長の過程が体の色の変化でわかることも特徴です。

毒の心配は不要

体の節のとがった部分にはそれぞれトゲのような毛が密集して生えていますが、一般的な蛾の幼虫のように毒性を持つものではありません。しかし、過去には毛に触れたことでかぶれたり発疹が出たなどの報告例もありますので肌がデリケートな方はむやみに触れない方がいいでしょう。

幼虫はいつ見られる?時期や場所を紹介

オオミズアオの幼虫は4月頃から8月にかけて観察することができます。幼虫が好む種類の樹木の葉を狙って探せば意外と容易に発見でき、わざわざ野山へ出かけなくても街中に植えられた木々で遭遇できる可能性は十分にあります。

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