市川一家4人殺人事件の全貌|犯人関光彦の生い立ちや生き残った長女の現在も

辛い家庭環境の中少年時代を過ごしてきた関光彦死刑囚ですが、経済面でも非常に厳しい生活を強いられていました。父親が闇金融など数多くの期間から借金を抱えていたため、自宅に借金取りが連日取り立ての為に訪れる生活に耐えきれなくなった母と弟と共に家を出ました。

その後は母親一人で子供二人を育てる非常に貧困した生活を送っており、関少年は狭いアパートの中家族3人での貧しい生活を送ることとなります。しかし鬼のような父親と借金から逃げたものの、酷い環境が変わることは在りませんでした。

貧乏が原因でいじめに遭っていた

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小学校に転入後、貧しい家庭だったことからランドセルもなく風呂敷で登校し、全く同じ服で登校していた関死刑囚ですが、クラスメイトはそんな彼をいじめの標的にし、つらい少年時代を過ごす事になります。

学校では連絡網を作成する為に生徒の電話を聞いた際に家庭に電話がないと話すと生徒はおろか担任の先生にすらも馬鹿にされて笑われるといった事もあり、味方であるはずの先生にすら笑われるというのは関死刑囚の心にどす黒いものを残したのだと思います。

高校中退後に祖父のうなぎ屋を手伝っていた

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いじめの日々だった小学校を卒業後中学校に進学した関光彦死刑囚は不良生徒と付き合いだすようになり、非行の数々とシンナーの乱用や母に暴力を振るうようになりました。そんな荒んだ中学校生活を卒業後、彼は野球の名門校に進学しようとするも失敗し、堀越学園の普通科に進学をします。

堀越学園では学校を休まず成績優秀な優等生として学校生活を送っていたものの、中学時代の不良生徒との関係は続いており、かつての父親と同じように酒と煙草に溺れ、そして母への暴力はさらに強まっていきました。そして高校2年時に恐喝事件によって停学処分を受け、結局高校は2年で退学しています。

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その後はアルバイトを転々としながら違法な薬物に手を出すなど荒んだ生活をつづけ、最終的に祖父の経営するうなぎ屋を手伝うようになります。しかしそこでも数々の問題行為を繰り返していました。

荒れた生活の中で犯罪を繰り返した

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このように酷い家庭環境と困窮した生活だった関死刑囚ですが、高校中退後もその心は変わらずむしろさらに荒んでいきます。祖父のうなぎ屋で手伝いをするものの問題行為を繰り返した関死刑囚は祖父にそのことについて問いただされます。

その事に逆上した彼は就寝中の祖父の顔面を蹴り左目を失明させるという暴行事件を起こします。祖父はこの事件で糖尿病の影響で失明していた右目と共に両目を失明してしまいます。この頃から他人に対しての思いやりと言う物が欠如していることが分かります。

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その後も犯罪行為をやめることはなく、前方の車の速度が遅いことに腹を立て運転中にわざと走行していた車に自分の車をぶつけ、乗っていた相手の顔面を何度も殴るといった異常ともいえる事件を起こしています。

フィリピンパブ女性と結婚していた

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関死刑囚は仕事仲間といったフィリピンパブで勤務していた女性と恋仲になりその後1991年にその女性と結婚をしています。しかし結婚した女性とはフィリピンにいる姉の病気の容態を見に行くために帰国した後、日本に帰国してくることはありませんでした。

ここまで見ると関死刑囚のどす黒い心の形成は酷い家庭環境、学校でのいじめと中学校以降の非行に走った数々の犯罪行為に問題があったように思えます。しかしそれで今回の残虐な事件が正当化される訳はなく、彼自身の問題も多くあったことは疑いようのない事実です。

市川一家4人殺人事件の判決

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ここまで事件の内容、そして犯人の荒んだ家庭環境と経歴について見ていきました。ここからはこの犯罪で未成年である犯人の死刑判決後に関して、犯人自身の心理も併せて見ていきたいと思います。

「未成年が死刑になるはずがない」と高を括っていた

どうやら犯人の高慢な態度は逮捕後も変わることはなく自分は未成年だから死刑になることはないと考えていました。現在も度々議論の的になる少年法を彼は知っており、自分もその範疇に収まっているために安全圏内にいると主張していたのです。

実際に彼は未成年犯罪の中では非常に残虐な殺人事件の一つである女子学生を殺害後コンクリートで固めて遺棄した事件でもでも犯人は死刑になっていないと話しており、犯人が心底自分のことしか考えていない罪の意識を持たないモンスターだとこの発言を聞いて感じます。

関光彦に下った判決は死刑

しかし裁判の判決は彼の思惑を外れ死刑となります。死刑判決を受けたその後、彼は死刑の執行を待つまで勾留される事になるのですが、次から事件後の犯人自身について見ていってみたいと思います。

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