市川一家4人殺人事件の全貌|犯人関光彦の生い立ちや生き残った長女の現在も

その後緊張からかトイレに向かった関死刑囚の隙をついて祖母は警察に電話をかけようとしますがすんでのところで見つかってしまい、首を絞められて殺害されてしまいます。その後バッグから10万円を盗んでいます。

2番目の殺人は被害者長女の母親

次の犠牲者は被害者宅の長女の母親でした。母親と長女が買い物から帰宅し、鉢合わせをしてしまいます。その直後母親は地面にうつぶせにさせられ、背中に数回包丁で刺され殺害されてしまいます。

母親の死体は一緒に帰宅してきた長女を脅迫し母親の死体を掃除させるという行為を実の娘に無理やりさせるという残忍極まりない手口に、異常さが現れていると感じます。さらにはこのすぐ後に保育園から帰ってきた妹と長女の3人で夕飯を食べるという異常な時間を過ごします。

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更に犯人が常軌を逸しているのはこの後で、祖母の部屋で就寝している長女に対して再び強姦を始めるのです。現場でその家族を強姦をするという行為に、背筋のおぞけが止まりません。しかし被害者の数は、さらに増えていくこととなるのです。

3番目の殺人は被害者長女の父親

3人目の被害者は被害者家族の父親で、包丁で重傷を負います。そしてその状態の父親に通帳の場所を教えるように脅し自宅の通帳の場所を聞き出した後、今度は私欲の為に父親の事務所にある通帳も盗もうと考え、そして事務所へ通帳と印鑑を受け取らせに長女を向かわせている間に殺害したのです。

最後の殺人は被害者長女の妹

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その後事務所の通帳を受け取りに行った際の長女の様子を怪しいと感じた社員が電話をかけてきたことをきっかけに犯人がまだ幼い女の子を包丁で刺し、さらには背中を刺され苦しむ妹を見た犯人はなんと長女に向かってとどめを刺すように命令します。

この殺人を手伝わせるという残虐極まりない行為には本当に憤りを感じざるを得ません。またこの行為を犯人は無自覚に罪の意識なく言い放ったという点も、他人に対しての共感性が全くないという犯人の異常な一面が見て取れます。

父親の会社からの通報により事件が発覚

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妹は最終的に関死刑囚によって絞殺されてしまい犯人によって長女は包丁で切り付けられ、殺される一歩手前まで追い詰められてしまいます。しかしその瞬間突如家の扉から警官隊が突入してきたのです。

どうやら先ほどの電話を不審に思った社員が警察に電話をかけ、通報を受け駆け付けた警察官が長女の家の外から事件を目撃し事件が起こっていると判断、その後被害者宅に警官隊が突入したのです。

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犯人は長女に包丁を持たせ脅しているふりをするように命令したものの精神が疲弊しきった彼女は床にへたり込んだまま動きませんでした。この時点でもまだ他社を利用して自分が逃れることを考えるというのは、救いようがないと言わざるを得ません。

犯人が長女を怒鳴った瞬間突入した警官隊によって逮捕されることとなりました。こうして長女と今回の事件以外の強姦事件を含めた5度の強姦、そして何の罪もない家族4人を殺害した吐き気がするほどの残虐な事件は終わります。

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市川一家4人殺人事件の犯人・関光彦の生い立ち

ここまで少年犯罪史の中でも最悪の部類に入る事件の内容を見ていきましたが、では犯人は一体どのような人生を送り、なぜここまでのモンスターになったのでしょうか。これまでの経緯について見ていきます。

父から虐待を受けて育った

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関光彦死刑囚は父、母、弟の4人家族の長男として生を受けます。父は酒とギャンブルに夢中になる典型的な荒れた父親でした。母に対しても暴力を振るい、その行為は弟、そして関死刑囚にまで及びました。

そんな環境の中、週末や長期休暇の間には父方の祖父の家におり、彼は祖父に対しては非常に強い尊敬の念を抱いていました。しかし家庭内の境遇事態は変わらず、自宅にいる間は父親以外に母親からも虐待を受ける少年時代を過ごしていました。

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