ダンゴムシの餌は何がおすすめ?コンクリートも食べるって本当?

ダンゴムシって飼育できるの?

小さく、コロンと丸まる姿が可愛らしいダンゴムシ。どこにでもいてなんとなく飼いやすそうなイメージですが、実際はどうなんだろうと思う方もいると思います。ここでダンゴムシの飼育について見ていきたいと思います。

簡単に飼育できる

ご存知の通りダンゴムシはどこにでもいます。そのため非常に見つけやすい生き物で、毒もなく噛み付いてきたり刺してきたりすることもなく、また生き餌などを用意する必要もないので小さなこどもでも簡単に飼育できる生き物と言えます。

飼育ケースになるもの

ダンゴムシの飼育ケースとしては、ガラスや陶器、プラスチックなどのツルツルとした容器が向いています。木箱やダンボール箱などはダンゴムシが登って逃げてしまい、また、水分に対する耐久性や腐食の可能性のことを考えると向いていません。

簡単に手に入るものとして、小さなものではプリンや豆腐の容器、コップ、ジャム瓶があります。複数飼うなどで大きな棲み家を用意したい場合は金魚鉢や虫かごもいいですし、ペットボトルの側面を片側のみ切り取り自作するのもおすすめです。



飼育するときの注意点

ダンゴムシを飼育するときに気をつけてほしいのが水分です。霧吹きなどで水をかけ床材となる土やおがくず、水苔が適度に水分を保った状態にしてください。ダンゴムシは乾燥に弱く、水分が足りないと弱ったり干からびて死んでしまったりする可能性があります。

また、餌もこまめに取り替えた方がよく食べてくれます。餌が古くなると腐ったりカビが生えたりして手入れをするのも大変になります。枯葉以外は大きなまま与えるのではなく小さくして与え、数日に1度は新しいものに取り替えましょう。

ダンゴムシの習性が面白い!

普段は物陰に潜み、飛ぶこともなく地面を歩き比較的のんびりと生活していそうなダンゴムシですが、少し変わった習性があります。それがどんなものであるかを、皆さんにも是非知ってほしいと思います。

右に曲がったら次は左に曲がる

Hans / Pixabay

ダンゴムシが歩いている時、方向転換するのにあるパターンがあります。右へ曲がったあと次に向きを変える方向は左、左に曲がれば次は右へというジグザグ歩きをします。このジグザグ歩きを交替性転向反応といい、他の生き物にもしばしば見られる習性です。

天敵対策や足の負担を同じにするため

ダンゴムシのこの習性は捕食者から逃げるのに役立っています。ずっと同じ方向へ曲がっていると同じ場所をぐるぐると回るようなかたちになってしまい、もし捕食者が現れてもそれでは逃げることができませんが、ジグザグと曲がる方向を変えながら歩くことでより遠くへと逃げることが可能になります。

この歩き方は捕食者から逃げる場合だけではなく離れたところにある新しい餌場にたどり着くためにしているという説もあります。また適度に方向転換をすることによって足への負担が一方に偏らないようにするためでもあります。

NEXT ダンゴムシによく似た生き物