桔梗の見頃の季節はいつ?種類別の開花時期やおすすめのスポットをご紹介

桔梗は古くから今に至るまで、多くの人々に愛されてきた日本特有の花です。桔梗は私たち日本人の刻まれる歴史の中でひっそりと登場しています。そんな桔梗の秘めたる歴史をここではご紹介させていただきたいと思います。

武士の時代から家紋として使われている

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万葉集を歌っている歌人やにも季節の花や、風情を味わう花として桔梗は愛されてきました。万葉集に桔梗を表す言葉が数多く歌われていることは有名なお話かもしれません。しかし、風情を愛する歌人のみだけではないのです。

桔梗は戦国時代の武将たちからも深く愛された花でした。花言葉の由来となっている「従順」なども武士の主従関係が元となって居たり、ひたむきに待ち続けるといった戦国時代の儚げな女性を表している事もあり、桔梗は武士と深くかかわりを持っています。

明智家がよく使用していた

かの有名な武士、明智光秀の家紋には桔梗が使用されています。桔梗の美しい5角形の花の形も好まれ、数多くの家紋に使用されていた理由ですが、武士の中で桔梗が愛されていた大きな理由は別の所にあります。

鎌倉時代に戦場へ出た土岐光衝が願掛けとして咲いていた一輪の桔梗を摘み、自身の兜にさして戦に挑んだところ、思ってもみなかった好戦を成し遂げて勝利を収めました。その事より桔梗を戦場における縁起花として家紋に取り入れました。この噂が広く出回り、家紋に桔梗を使う桔梗紋が完成したのです。

桔梗は現代でも身近なところで愛されている

現在でも実物の花だけではなく、数多くの所で目にすることが出来ます。武将が家紋として使用していたように、私たちも身近なところで桔梗の花の魅力の虜にされているのかもしれません。ここでは桔梗が現在においてどのような所で関わっているのかをご紹介させていただきます。

着物の柄として

日本を代表する有名な花としての桔梗は、古くから伝統のある日本の着物の柄として多く利用されています。桔梗は女性を象徴している花という事もあり、花言葉を含めて女性らしさを表現する花、そして季節の象徴の花として着物の柄へ使用されているのです。

市の花として

各市で定められている市の花として桔梗を登録している市も多く、その数は10市にも及びます。「龍ケ崎市」「伊勢原市」「塩尻市」「一宮市」「掛川市」「多治見市」「土岐市」「名張市」「鎌ケ谷市」「山県市」が市の花として桔梗を選んでいます。

中には、地方自治体として桔梗を守る自治体もあり、市の花として設定している桔梗が市内であまり見られないという市民の声を基に、自治体の方が桔梗を市の中で維持していこうと活動している市もあります。

漢方として

古くから伝わる漢方薬ですが、現在も漢方は使用され、桔梗も例外ではありません。前述させていただきましたが、のどの痛みや可能性疾患の緩和効果のある桔梗は今も多くの生薬会社で取り扱われているのです。

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