桔梗の見頃の季節はいつ?種類別の開花時期やおすすめのスポットをご紹介

桔梗は日本やアジアに生息している花で、特に日本ではなじみ深い花です。秋の花として認知されていますが桔梗の季節は秋ではありません。この記事では誤解されがちな桔梗の季節や花の特徴、桔梗を見ることができるおすすめスポットをご紹介します。

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桔梗が開花する季節を種類別にご紹介!

桔梗の中にも数々の種類が存在します。ここでは桔梗の有名な種類ごとに時期をご紹介させていただきたいと思います。秋の花として認識されている桔梗ですが、実際はどの季節に割いているのでしょうか。またそれぞれの種類の違いなどにもご注目ください。

アポイギキョウ

アポイギキョウ(Platycodon grandiflorus Apoyama Group)の開花時期は6~8月です。矮性で有名品種とされており、比較的小さく高さは10~20cm程です。育てる際は高山植物として育てるため、1年を通して日向で育てます。小さいアポイギキョウはロックガーデンや鉢植えで育てるのに適しています。

ウズキキョウ

ウズキキョウ(Platycodon grandiflorus ‘Uzu’)の開花時期は6~9月です。高さが15~1.5m程まで伸びますが、鉢植えでも育てる事が可能です。葉がちりめん状になり、花は桃色や背丈が伸びる傾向の物では白く咲くものもあります。

五月雨

五月雨(Platycodon grandiflorus Samidare Group)は5月下旬~6月に咲き始める早生の系統で、桔梗独特な紫の花以外にも白や桃色に咲く事でも人気を集めています。育てる時は水はけや日当たりの良い粘質な土壌に植えて育てます。草丈はおおよそ80cmほどまで成長します。

小町

小町(Platycodon grandiflorus ‘Komati’)の開花時期は早咲きで5月下旬~6月に開花を始めます。花が最後まで開ききることのない「袋咲き」が特徴的で、別名「バルーン・フラワー」とも呼ばれています。蕾から花びらが開く際には中に貯めこまれていた水が出る姿が観察できます。

桔梗とはどんな花?

日本原産の野花として親しまれ、家庭でも身近に育てられている桔梗ですが、どのような特徴を持つ花なのでしょうか。学名や分類や、花言葉、そして秋の七草としての桔梗の顔も含めてご紹介させていただきたいと思います。

他にもこの地球には数多くの種類の花が存在しています。桔梗以外にも日本を特徴づける花も沢山あり、「彼岸花」もそのうちの1つです。彼岸花についてはこちらの記事で詳しくご紹介させていただいてるので、ご興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。

青紫色や白色が特徴の綺麗な花

桔梗と言われて想像する色は綺麗な薄い青紫色ではないでしょうか。桔梗の品種によっては青紫以外にも、白色や桃色などの花をつけるものもあり、多色混合の桔梗種も園芸店取り扱われていることもあります。

また、つぼみの状態では花びらが繋がり風船のようにみえることから「バルーン・フラワー」とも呼ばれています。つながった花びらのつぼみが星型として特徴的な花を咲かせ、桔梗の根はのどの痛みを抑えるなどの効果を持ち、灰褐色の円錐形のような主根を持ちます。

桔梗の学名と分類

和名は「キキョウ(桔梗)」というこの花の学名は「Platycodon grandiflorus」です。その他にもヨメトリバナや、アリノヒフキ、ボンバナなどの呼び名も持っています。分類科属はキキョウ科/キキョウ属と分類されています。

桔梗は生薬として使われる

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桔梗の根は生薬としても使用されています。主根の長さは10~15cmの紡錘形や円錐形おしており、灰褐色や白色です。少し独特のにおいがあり、味は後にえぐみや苦みを感じます。効果としてはのどの痛みを緩和したり、化膿性疾患にも用いられています。

桔梗の花言葉

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桔梗の花は若い娘がひたすらに恋人を待ち続ける姿を象徴しているとされ「永遠の愛」「変わらぬ愛」「変わらぬ心」という花言葉を持っています。そんな待ち続けるひたむきな姿から理想の女性を表す「清楚」ともされています。更に花言葉を通して、日本では仏花として使用されることもあります。

また桔梗は、主従関係を重視していた戦国武将に愛された花という事から「従順」や「誠実」といった花言葉も持ちます。西洋では「友の帰りを願う」という意味を持つ桔梗は、戦争に出た知人の無事を込めて植えられた事もあるようです。

秋の七草

桔梗が秋の花として認識される理由でもある「秋の七草」ですが、始まりは山上憶良の歌「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」が由来とされています。秋の七草は観賞用として育てられる事が多いのですが、そのうちの桔梗を含めた6種は薬効があるとされています。

海外から見た桔梗

日本ではとても愛されている桔梗ですが、海外から見た桔梗の印象はどのようになっているのでしょうか。花言葉や同じ桔梗の名前を持つ「トルコ桔梗」についてもご紹介させていただきます。日本とは違った海外独特の反応も見られています。

花言葉

桔梗の花言葉の由来となっている、戦争に出かける想い人をひたむきに永遠に待ち続ける女性のお話ですが、海外では「いつ何時、自身に何が起こり、国が滅んでも永遠に待ち続ける」とされており、これは美しい女性が事故で亡くなってしまったが、その一途な思いは死んでもなお思い続け、桔梗に魂が宿ったという言われています。

西洋ではこのイメージが強く、日本の良いイメージよりも少し怖い話のようなイメージの方が強くなっているようです。しかし、悪いイメージだけではなく、一途な心ということで仏花として西洋でも桔梗は使用されています。

トルコ桔梗

桔梗の名を持つトルコ桔梗ですが、桔梗の見た目とは全く違います。また、品種としても桔梗とはかかわりがないのです。トルコ桔梗と命名された理由は、一重咲きの姿が似ているという事で、「トルコ桔梗」と名付けられました。

桔梗を楽しむことができるおすすめスポットと季節

日本の野花として有名な桔梗ですが、景観と桔梗がマッチしているおすすめの観光スポットがあり、その見どころやおすすめの季節をご紹介させていただきたいと思います。桔梗を知る上で是非ご自身の目で桔梗の良さを体感してみてはいかがでしょうか。

蘆山寺

紫式部の邸宅跡として有名な蘆山寺ですが、別名「桔梗の寺」としても有名です。本堂前に敷き詰められた白砂と約1.000株にも及ぶ、桔梗の花がとても綺麗で気品高い景観を生み出しています。訪れる際のおすすめの時期は桔梗の開花時期である6月中旬~9月の上旬です。

香勝寺

日本3大桔梗寺の1つである香勝寺は4万株の桔梗が植え付けられた、日本最大の桔梗園としても有名です。桔梗園の開園時期は開花に合わせた6月1日~7月下旬のみなので、是非この期間中に香勝寺を訪れてみてはいかがでしょうか。

谷性寺

光秀ゆかりゆかりのお寺として有名な谷性寺は「ききょうの里」としても有名で、約5万株の桔梗が植えられています。青紫や白色といったオーソドックスな桔梗の他にも桃色の桔梗や、沢ききょう、八重咲きの桔梗など珍しい桔梗も鑑賞できます。例年6月下旬~7月下旬にかけてイベントが開催されています。

桔梗は絶滅危惧種に指定されている

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