桔梗の学名と分類
和名は「キキョウ(桔梗)」というこの花の学名は「Platycodon grandiflorus」です。その他にもヨメトリバナや、アリノヒフキ、ボンバナなどの呼び名も持っています。分類科属はキキョウ科/キキョウ属と分類されています。
桔梗は生薬として使われる
桔梗の根は生薬としても使用されています。主根の長さは10~15cmの紡錘形や円錐形おしており、灰褐色や白色です。少し独特のにおいがあり、味は後にえぐみや苦みを感じます。効果としてはのどの痛みを緩和したり、化膿性疾患にも用いられています。
桔梗の花言葉
桔梗の花は若い娘がひたすらに恋人を待ち続ける姿を象徴しているとされ「永遠の愛」「変わらぬ愛」「変わらぬ心」という花言葉を持っています。そんな待ち続けるひたむきな姿から理想の女性を表す「清楚」ともされています。更に花言葉を通して、日本では仏花として使用されることもあります。
また桔梗は、主従関係を重視していた戦国武将に愛された花という事から「従順」や「誠実」といった花言葉も持ちます。西洋では「友の帰りを願う」という意味を持つ桔梗は、戦争に出た知人の無事を込めて植えられた事もあるようです。
秋の七草
桔梗が秋の花として認識される理由でもある「秋の七草」ですが、始まりは山上憶良の歌「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」が由来とされています。秋の七草は観賞用として育てられる事が多いのですが、そのうちの桔梗を含めた6種は薬効があるとされています。
Contents
海外から見た桔梗
日本ではとても愛されている桔梗ですが、海外から見た桔梗の印象はどのようになっているのでしょうか。花言葉や同じ桔梗の名前を持つ「トルコ桔梗」についてもご紹介させていただきます。日本とは違った海外独特の反応も見られています。
花言葉
桔梗の花言葉の由来となっている、戦争に出かける想い人をひたむきに永遠に待ち続ける女性のお話ですが、海外では「いつ何時、自身に何が起こり、国が滅んでも永遠に待ち続ける」とされており、これは美しい女性が事故で亡くなってしまったが、その一途な思いは死んでもなお思い続け、桔梗に魂が宿ったという言われています。
西洋ではこのイメージが強く、日本の良いイメージよりも少し怖い話のようなイメージの方が強くなっているようです。しかし、悪いイメージだけではなく、一途な心ということで仏花として西洋でも桔梗は使用されています。
トルコ桔梗
桔梗の名を持つトルコ桔梗ですが、桔梗の見た目とは全く違います。また、品種としても桔梗とはかかわりがないのです。トルコ桔梗と命名された理由は、一重咲きの姿が似ているという事で、「トルコ桔梗」と名付けられました。
桔梗を楽しむことができるおすすめスポットと季節
日本の野花として有名な桔梗ですが、景観と桔梗がマッチしているおすすめの観光スポットがあり、その見どころやおすすめの季節をご紹介させていただきたいと思います。桔梗を知る上で是非ご自身の目で桔梗の良さを体感してみてはいかがでしょうか。