バニシングツインとは?起きる時期や確率、胎児への影響を徹底解説!

一卵性双生児の遺伝は、男性側の遺伝が作用すると云われますが、これは少々迷信的です。確率的に男性側の遺伝が多かったというだけで、きちんとした証拠があるわけではないようです。遺伝が関係するのは、二卵性の場合だけのようです。

「膜性診断」で双子のタイプが判る

geralt / Pixabay

双子を授かったら、「膜性診断」をするのが一般的です。「胎盤」そして「羊膜」が「いくつあるか」によって、胎児らの成長に差が出てきてしまうからです。今後の経過を予測するうえでも、膜性診断を行うのは重要なことなのです。

「DDツイン」(二絨毛膜二羊膜)

出典:PhotoAC

二卵性の基本的な形になります。胎盤と羊膜が、胎児に一つずつ確保され、栄養も平等に行き渡るので、成長に偏りはみられません。まれに「癒着胎盤」という、二つの胎盤が一つにくっつく現象が起きるようですが、経過に大きな影響を及ぼしません。

「MDツイン」(一絨毛膜二羊膜)

Mediamodifier / Pixabay

一卵性のうち、このタイプが6から7割を占めます。受精後、4日から8日の間に着床すると、MDツインになります。羊膜は別なので、へその緒が絡むリスクはありませんが、外の絨毛羊膜と胎盤は一つしかないため、栄養に偏りが生じ、胎児の成長に差が出ることもあります。

「MMツイン」(一絨毛膜一羊膜)

出典:PhotoAC

双子の懐妊を「双胎妊娠」といいますが、こちらは双胎妊娠のうち、1%にも満たない、稀なケースになります。受精後13日以降、受精卵が分離するとこのタイプになります。二人が同じ胎盤から栄養を摂取し、羊膜も一つであるため、とても母体管理が難しいのです。

「生殖医療補助」は双子が多い?

DrKontogianniIVF / Pixabay

近年では、「生殖医療補助」、親しみのある言葉でいえば、「不妊治療」を受ける方も増えてきました。不妊治療はDDツインにみられる「多胎妊娠」となる確率が高いため、双子を授かることが多いのです。

その知識を得てか、最近では双子のお母さんに対し「不妊治療したの?」という質問をする方が多いと言います。いくら疑問に思ったからといっても、そのようなデリカシーのない質問はすべきではありません。お気を付けください。

もしかして、あなたもバニシングツインだったのかも…?

KELLEPICS / Pixabay

ここからはオカルト的なお話なので、話半分に聞いていただいて構いません。仮に自身がバニシングツインで、「生まれてきた側」の存在であったとしたら、一体なにが起きるというのでしょうか。少しだけ紹介します。

NEXT あらわれる兆候