バニシングツインとは?起きる時期や確率、胎児への影響を徹底解説!

胎児への伝染リスクは低いのですが、「先天性トキソプラズマ症」に感染してしまうと水頭症や、大頭症、脳内石灰化というように、脳へと影響が出るほか、視力障害が起きるおそれがあります。妊娠中のナマモノの摂取は控え、食材はよく加熱して食しましょう。

リステリア菌

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食中毒菌の一種で、冷蔵庫の中でも繁殖できるのが特徴です。しかし国内での、リステリア菌による食中毒の事例はなく、少量の菌では摂取しても発症しません。ですが妊婦の場合は、普通は感染しないような少量の菌でも、感染するおそれがあるので、注意が必要です。感染した場合、敗血症を引き起こし、流産へとつながるおそれがあります。

食肉加工食品や、ナチュラルチーズ、サラダなども、冷蔵庫内で長く保管していると、リステリア菌がどんどん繁殖していってしまいます。食べる際には「そのまま」ではなく、必ず加熱しましょう。

伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)

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通称「りんご病」です。「ヒト・パルボウイルスB19」というウイルスが、赤血球の基となる細胞、「赤芽球」に感染し、破壊します。すると赤血球が作られなくなってしまいます。妊婦が感染すると、20%の確率で胎児に感染します。

経胎盤感染をすると、胎児にも同様のことが起き、胎児性貧血を起こしてしまいます。重篤化すると、胎児の身体がむくむ「胎児水腫」という症状が出ます。感染した胎児のおよそ70%が、死産という結果です。自然に治る場合もありますが、呼吸器および循環器に障害が残ることが多くあります。

「安静に」を心掛けて!

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このような感染症から身を守るためには、やはり外出しても人混みを避けるに限ります。妊娠中は、とにかく安静にすることが大切です。とくに双胎妊娠の場合は、「絶対安静」が求められます。家でストレスをためず、ゆったりと過ごすことが大切です。同居人に喫煙者が居る場合は、なるべく煙から遠ざけてもらうように伝えましょう。

双子だからといって二人分の食事を摂る必要はなく、いつもどおり、普通の栄養バランスの取れた食事を心がけて下さい。つわりでご飯が食べられないなど、やむを得ない場合は、お医者さんと相談の上、サプリメントも活用していきましょう。妊婦さんの食事について、こちらの記事もご覧ください。

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