上申書殺人事件の概要!先生・三上静男と後藤良次の生い立ちやその後

多くの犯罪を犯してきた彼の人生に終止符が打たれた判決でもあります。上申書提出し三上静男を刑務所に送ることに協力をした彼ですが、罪が軽くなることはなく、報われることはありませんでした。

ですが陰にあった事件を明るみにし罪人を一人塀に送り込むことには協力をしたのです。

内縁の妻や家族を大切にする気持ちがあった

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極悪な彼にも内縁の妻がいました。彼が刑務所生活を送っている中で、面会や差し入れをしようと試みても彼は「他の女がやるからいい」と拒んだのです。

これは身元引受人であった内縁の妻に迷惑をかけまいと、わざと突き放した優しい嘘だったのです。

縁を切った

本当は自分の舎弟が差し入れをしていたのですが、自分のどうしようもない人生に巻き込みたくないとの理由から、内縁の妻との縁を切り身元引受人も解除したのです。自分のことは後回しにしてでも守りたかった大切な相手だったことがわかります。

深い愛情を持っている

内縁の妻に対し、毎月仕送りを欠かさなかったそうです。毎月80万もの大金を送金していたのです。凶悪な三上と関わってからは100万に増額したそうです。毎月欠かさずに仕送りをしていた後藤は生活に困らないようにと家族思いの一面もあったのです。

判決後の現在は?

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現在、東京拘置所に収監されています。死刑判決が受けましたが服役中のため、唯一事件として扱われたウォッカ事件の判決懲役20年の服役を終えてからの死刑となる可能性が高いです。

暴力団員の社会復帰

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彼のように更生して社会復帰したいと願っても難しいのが暴力団員の社会復帰です。やめてからが本当の人生においての試練であり、今までは違った社会のルールに適応していかければならないのです。

5年という厳しいルール

反社会組織をやめて常識ある世界へ飛び込んだとしても約5年間は、暴力団関係者としてみられます。ですから銀行口座も開設できないですし、住居を持つことすら難しい問題があり安定した生活を送ることが難しいのです。

更生期間中に断念する

5年という縛りがあることで、多くの更生したい人々が断念をしまた悪の道に染まっていきます。世間では暴力団撲滅運動を掲げていますが、裏組織に関わった人にしかわからない辛い現実も更生の難しさとなっています。

就職もできない

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就職しようとしても住所が定まっていなければ履歴書すらまともに記入できません。嘘を書けば虚偽罪となり犯罪です。こうした生活の基盤となるお金を稼ぐための就職活動すら拒まれる高いハードルがあるのです。

家族に訪れる難しい現実

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子供がいる場合、保育園や幼稚園の入園拒否だったり生命保険も入れない場合が多いため、裏社会と関わっている家族というだけでも、世間の対応が厳しいのです。

一生付き合う制限

入れ墨があることで半袖など肌を露出できなかったり、プールや温泉に入れないなどの制限とも一生付き合っていかなければありません。

社会復帰支援がある

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高倉組という芸能事務所は、所属している全員が元暴力員や悪人と呼ばれた人たちです。威圧感たっぷりの風貌を生かして仕事ができるため嘘偽りのない姿で報酬をえることができるのです。

本物と同じような迫力ある演技を強みとしています。

無理に社会復帰しても負の連鎖が起こる

運よく就職できたとしても、反社会組織の特徴と言える入れ墨が見つかった場合、人間関係で辞めることとなり、あてもないままふらつき、生きていくためにはお金が必要で仕方なく再犯や闇組織に戻る道しかなくなるという負の連鎖が起こります。

悪人ではなく「悪役」

暴力団員をやめた後のケアが大切であり、後押しできる場所があれば再チャレンジも可能となるでしょう。後藤の時代にもこのような場所があれば、死刑囚ではない明るい道が開けていたかもしれません。

犯罪者の特徴とは?

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同じ人間であるにもかかわらず、なぜ犯罪者がでてくるのでしょうか?これには幼少期や性格、生活環境といったさまざまな要因が組み合わさり、犯罪の入り口を開けるきっかけともなるのです。

性格の特徴

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特徴としては、常に暴力的な環境や怒りやすい人が多く見受けられます。一見穏やかそうに見えても、社会や人間関係に対し不満を持っている人も犯罪を犯しやすいとされています。

また最近では、自身が親に暴力を受けてきた生活環境も影響しているとわかっています。

幼少期に予兆?

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三つ子の魂百までと言われるように、幼少期の過ごし方が影響されるとわかっています。多くの犯罪者は、幼少期に寂しい思いをしてきたことが共通しているのです。友達がいない、親の愛情は気薄だった心の隙間を埋めるように犯罪を犯してしまう傾向があるのです。

自分よりも弱いものを痛みつける

子供のころから猫などの小動物を残酷な方法で殺したりしていたという犯罪者が多くいます。そしてそれを楽しみながら行っているのです。

表情にもあらわれる

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ニュースなどで犯罪者の顔が映ると共通しているのが、怖い顔ということです。人の顔は内面があらわれます。自分を強く見せようとして常に怖い表情をしていたり、眉間にシワをよせたりして威嚇しているような表情をしていることが多く、心の鏡として顔に出るのです。

目つき

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鋭い目つきが特徴となります。目は口ほどに物を言うとあるように、目はその人の性格や素行をあらわすものではないでしょうか。それは幼いころから育ってきた環境などが影響し自分を強く見せていないといけない何かがあったのでしょう。

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