彼らは一体どういうきっかけがあって人間に襲い掛かるのでしょうか?これを前もって知っていれば、被害に合う確率はぐっと低下するはずです。
人をアシカなどエサと間違えてしまう
そもそも人間を襲っているつもりがない、というパターンです。
人を襲う大型種のフカにとって、人間の大きさ、水中を泳いだり、ウェットスーツやサーフボードを使用したその姿が、彼らにとってはエサであるオットセイやアザラシそっくりに見えていると考えられます。
侵入者への威嚇のため
生き物全般は基本的に、生活圏に他の生物が侵入してくることを嫌います。
積極的に襲い掛かっているというより、自分のなわばりから出て行ってほしくて威嚇、つまり脅しているだけの可能性もあります。フカ側としてはけんかも怪我も積極的にしたいわけではないのです。
実際は凶暴なフカ(サメ)はそう多くない
統計調査によると、フカのせいで死亡する確率は交通事故に合うよりはるかに低いと言われています。
またホホジロザメのような大型種以外が人を襲うことはほぼ無いと言われています。そもそも警戒心の強く慎重な生き物であり、凶暴さは映画などで創作された誤ったイメージということです。
地方によって違う魚の呼び名
フカとサメ以外にも、地方によって呼び方の異なる生き物はたくさんいます。では次からは、標準名とは大きく異なる別名を持った魚を紹介していきましょう。
クイズ形式で考えて、あなたはいくつ正解できたでしょうか?中には「地方名しか知らなかった」という魚もいるかもしれませんね。
チヌ
これは比較的有名ですね。主に関西エリアを中心とした黒鯛の別称です。
大阪湾は古い名前で”茅渟(ちぬ)の海”と呼ばれていたため、その海域に多く生息する黒鯛に名が当てられた、という説が有力です。ちなみに白鯛は「ヘダイ」と呼ばれています。
ひょこたん
なんだかひょうきんな名前ですが、その正体はベラの仲間であるササノハベラを指します。
広島県での呼び名であり、磯釣りなど浅瀬の岩場で簡単に釣ることのできる魚です。ちなみに雌がいないと雄が性転換するという珍しい特性を持ち合わせています。
ラクダ
これは千葉県でのメカジキを指す呼び方です。一文字もかぶっていない上に、あのコブのある砂漠の動物を連想させてくれる珍名です。
実はフカよりずっと獰猛で、クジラなどの大型哺乳類や、人間の乗る船舶にも襲い掛かることがあります。なおカジキとは舵木、その鋭い上あごが船の舵を突き刺すという意味です。
お医者はん
もはや人に対する呼び方では?!と驚きますが、徳島県でいうギバチのことです。これはナマズの仲間であり河川に生息しています。
以前は農業用の水路管理でも利用されていましたが、近年その個体数を減らし、現在は絶滅危惧種として環境省のレッドリストに名を連ねている希少生物です。
サメにまつわるトリビア
私たちはサメについて意外なほどに無知なものです。ここからはサメにまつわるちょっとした雑学を勉強していきましょう。
日常生活の役に立つことはあまりないでしょうが、会話のネタとして有益ですし、何よりフカへの愛着がなんだか深くなってきます。
おっぱいで子供を育てるサメがいる
前記に紹介したホホジロザメは、サメの中では唯一母乳で子供を育てます。
おっぱいと言っても哺乳類のような位置についているわけでなく、なんと子宮の中にあるとのこと。この特徴はマンタなどのアカエイ類にも見られます。
サメの歯は人気アイテム
サメの歯は人間と違い、一度だけでなく定期的に生え変わっていきます。その抜けた古い歯がビーチに流れ着き、サンゴや貝殻と同じようにおみやげとして販売されるのです。
ペンダント、キーホルダー、または魔除けのお土産などその用途は実に多様です。
光るサメがいる
深海域に生息するダルマザメというサメがいるのですが、驚くことにおなかの部分に発光器官を持ち合わせています。
これは深海魚に多く見られる、身体を淡い緑色に光らせる事によって、周囲の光度と自らを同化させ、目立ちにくくするというカウンターイルミネーションと呼ばれる機能になります。
シュモクザメの頭は機能的、かつ非機能的
ハンマーヘッドとも呼ばれるこの個性的な外見のサメは、目が離れているがゆえに人間と同じく対象を立体的に捉えることができます。
そのため、獲物の位置を正確に判別できるのですが、何せこういった平たい形の頭なので、正面側は死角にならざるをえないという欠点があります。利点と欠点は表裏一体ということでしょうね。
トンデモ設定?!度肝を抜かれるサメ映画
サメといえば米国では特にパニック&モンスター映画として人気かつ代表的なジャンルになります。
サメ映画だけを収集しているマニアもいるほどですが、次からはその中でも特に設定がとんでもない映画をピックアップしていきましょう。奇抜であればあるほど面白い?!と喜ぶ人もいるのではないでしょうか。
アイス・ジョーズ
陸地、雪、スキー場という、従来のサメ映画のお決まりをすべてひっくり返したとんでもない映画です。それでも良いのです、だってサメはすべての常識を覆す、とんでもないモンスターなのですから!珍妙画と侮るなかれ、手に汗握る衝撃シーンの連続です。
メガ・シャーク
こちらはシリーズ化するほど人気のパニックシャーク映画、その第3弾になりますです。
なんとロボットサメが登場!もはやサメである必要はあるのか…?!と心配になるほどですが、このぶっとび具合がたまらないとファンには大好評の一作です。パーティで大騒ぎしながら視聴したい映画ですね。
デビルシャーク
もはやサメはモンスターの域を超えた!そう、やつらはこの世の者ではない、悪魔なのだ!という目玉飛び出るコンセプトの映画です。もちろん対峙するのはエクソシストです。誰も見たことがないサメ映画が見たいのなら、絶対にこの作品はマストと言えます。
シャークトパス
驚くことに…と言っては失礼ですが、続編も制作されているので気になった方は是非どうぞ。
ギョ
こちらは日本ホラー映画の巨匠、伊藤潤二先生の描く漫画作品です。海と言うある種の異界から様々な怪物が登場し、その中には昆虫のような節の足で歩行するサメも登場します。
なお2012年にはアニメにもなっています。お好みの媒体からどうぞ。
フカとサメは同じ魚でも地域によって呼び名が異なる
鱶と鮫、両者は地域によって呼び方が違うだけで、同じ魚であることが分かりました。同じ国の中でも時代や土地の特性によって、名前が異なるというのはとても興味深い特徴ですね。
情報伝達が迅速になった現代ではなかなか見られない現象ですので、ぜひこのまま大切に残し、後世まで伝えていきたいものです。
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