これほど日本に馴染み深いフカです。もちろん近隣海域に大変多くの種類が生息しており、その数なんと130種というから驚きです!
また海にだけ住んでいるわけでなく、汽水(海水と淡水の混ざった水質)から川に住むものまで、その生態は多岐にわたります。
JAWSのモデルとなったホホジロザメも生息
世界で最も有名なサメ映画といえばJAWS(ジョーズ)ですが、映画に出てくる凶暴な人食いザメのモデルになったのがホホジロザメです。南北を回遊するため北海道から沖縄まで広く確認されており、平均的なものでも体長4メートル、体重600キロを超えるという超大型魚類です。なお、巨大サメに関する記事はこちらにもあります。
漁師の網にかかることもしばしば
その生息域は人間の活動地帯と重複しているため、漁に引っかかってしまうことがあります。そのせいで網を食い破られたり、スクリューに巻き込まれるという事故もまれに発生しています。
狙って獲っているわけではない以上、お互い上手に住み分けていきたいものですが、まだまだ難しいという現状です。
なぜフカ(サメ)は人を襲うのか?
水中で人を襲うイメージがとても強いフカですが、そもそも理由もなく他の生き物を襲撃することはありません。
彼らは一体どういうきっかけがあって人間に襲い掛かるのでしょうか?これを前もって知っていれば、被害に合う確率はぐっと低下するはずです。
人をアシカなどエサと間違えてしまう
そもそも人間を襲っているつもりがない、というパターンです。
人を襲う大型種のフカにとって、人間の大きさ、水中を泳いだり、ウェットスーツやサーフボードを使用したその姿が、彼らにとってはエサであるオットセイやアザラシそっくりに見えていると考えられます。
侵入者への威嚇のため
生き物全般は基本的に、生活圏に他の生物が侵入してくることを嫌います。
積極的に襲い掛かっているというより、自分のなわばりから出て行ってほしくて威嚇、つまり脅しているだけの可能性もあります。フカ側としてはけんかも怪我も積極的にしたいわけではないのです。
実際は凶暴なフカ(サメ)はそう多くない
統計調査によると、フカのせいで死亡する確率は交通事故に合うよりはるかに低いと言われています。
またホホジロザメのような大型種以外が人を襲うことはほぼ無いと言われています。そもそも警戒心の強く慎重な生き物であり、凶暴さは映画などで創作された誤ったイメージということです。